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現代短歌 《灰色の今》
じたばたと転げ回って表情を変え続けても驚かぬ君
あなたにはどんな姿に見えている諦めずしがみつく私の影
愛される自信がなくて月影にうつして薄目で見る臆病ゆえ
こわいんだあなたに何処かへ行かれたら居場所持たない寂しさを見る
雨よ降れいつまでも降れこの場所で選択肢奪う口実となれ
ふられれば安心するのかこの心拒否され嫌われるのには慣れたよ
痛くない胸の奥へと突き刺さる棘の大きさ気付きたくない
心には小さな海があるのです涙でできた波の瀬戸際
私には言わぬと決めたことがあるそのひとつずつ掬い上げる君
破れれば二度と元には戻らないそのフチを渡りあなた追いかける
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