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【読書感想文】LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方 著:バーバラ・オークレー、オラフ・シーヴェ 訳:宮本 喜一

始めに

 読者諸君、ご機嫌よう。諸君らは日々学習しているだろうか。勉強は学生まで、と取るに足らない人間が嘯いた言葉を信用してはならない。勉強とは一生を掛けて付き合うものである。人は学び、考えを巡らせ、日進月歩の気概を常に持たねばならぬ。

 斯く言う私は、暑さに負けて家で寝ているだけの日々である。非難は受け付けない。頭で分かっていても体は動かないのが人間の真理であろう。
 恐らく、愚かにも楽な方へ逃げようとする私のような人間は多いはずだ。しからば、勉強をするための仕組み作りが必要である。

 面倒に思う人もいるだろう。だが、知的活動は人生に有用なだけでなく、とても楽しいのだ。冗談も話の種も、全ては己の頭の中から生まれる。その範囲を広げていくことに、好奇心は湧いてこないだろうか。

 それでは、今回は『LEARN LIKE A PRO』という、勉強の方法について書かれた本を紹介する。今回は、読書前に立てた自らの目的に対して、本書が教えてくれた意志・実行すべきことを纏めた。もし、より詳しい内容が知りたい場合は、是非読んでくれたまえ。

本書を読んだ目的
・英語学習で意識すべき事
・読書を血肉化するためには
・基本的な学習姿勢

意識・実行すべき事

英語学習で意識すべき事

端的に纏めると……。
 その日勉強したことを、歩いているときなどに思い出す!! そのためにイメージを作る。要約をする。覚える→思い出すの回収活動を重視!

単語
 出掛ける前に10~20個覚え、それらを歩いているときなどに思い出す。/イメージ・イニシャル・文章を工夫して内在化。/何個覚えるかを週ごとに決める。

長文
 ポモドーロテクニックを使う。(25分集中→5分休憩の繰り返し)休憩中はなるべく何も考えない。/優れた文章、文法は繰り返しイメージして内在化。/どんな文章に、どんな単語・表現が出てきたか、簡単に言語化。

※内在化に関して
 「問題解決の直感を磨くには為には、多種多様な問題をそれぞれに数日かけ、その解が一切の覗き見なしに簡単に流れ出てくるようになるまで、内在化すべきである」

読書を血肉化するためには

端的に纏めると……。
 自分の言葉で、端的にその本の良いところを表現! 特に良い文は内在化し、それらを人に話せると尚良し。

大切な事
 要点を纏め、自分の言葉に直す。/疑問や感想を書きとめてみる。/難しい本はポモドーロテクニックで思いっきり集中した後、一旦その本から離れて拡散モードへ。/実用書、ビジネス本は読むまえに全体像を把握。/好きな本は口にしたりして、内在化。

※集中モードと拡散モード
 思いっきり集中した後に、頭を休めると、新たな洞察や気づきを得ることができる。難題の理解が進んだりする。

基本的な学習姿勢

端的に纏めると……。
 一意専心と日常での回顧。これらが上手くいくように技術を使い、システムを作る。

 環境:周囲を整理して、ポモドーロテクニックを使う。音楽は聴かないようにする。

 試験対策:難しい問題へとどんどん進んでいく。できなければ、一旦拡散モードへ。

 コツ:イメージを作る。既知のものへと繋げる。難しい内容は分解し、自分の言葉に直す。

 食事:適度な炭水化物とカフェイン。加えて運動と瞑想をすると良い。

 計画:マイルストーン付きのゴールを作る。ご褒美も考える。客観的に自らの学習を観察し、上手くいかなければ立て直す。

 その他:基本的に、まずは答えを見ない。日常で学習したことを思い出す。なりたい自分をイメージして、毎日学習する。

最後に

 読者諸君。私と共に勉学に励み、知的な上流階級への道を歩もうではないか。しかし、社会人の勉強とはストレスと隣合わせであり、仕組みを考えたからといって簡単には実行できないのが、実のところではあるが……。
 蛍雪の功は苦手である。ではまた。


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