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ゲームを作るというお仕事

前書き

こんにちは、レコード大臣です。

普段はレコードにまつわることを書いていますが、今日は普通にお仕事のことを書いてみます。

僕はゲームプログラマとして、コンシューマ向け(PS4とかSwitchとかのこと)ゲームの開発に携わっています。

意外と皆さんが知らないあるあるを書いていけたらなと思います。

意外と喋る

そもそもIT業界全体のイメージとして、黙々と作業をこなすイメージがありますが、ゲーム業界はよく喋るほうだと思います。

というより、全ての業界の中でもかなり上位に位置するのではないかというくらい喋ります。

MTG中だけではなく、オフィスでデスクワーク中でもかなり喋ります。

ずっと喋ります。

学校のお昼休みと同じくらい喋ります。

ここまで喋るのには訳がありまして、ゲームを作るお仕事は、非常に流動的なタスクのやり取りを常に行っており、ルーチンワーク的な作業が全くないのです。

そのため、誰かに何かを聞かないと何をしていいか分からないことも当たり前ですし、自分のお仕事は喋りでコントロールすることも多いです。

喋りでコントロールするとはどういうことかと言いますと、

ゲーム作る中での作業は、最初から決まっているものをそのまま作ることは稀です。

やはり途中で、「面白くない」だとか、「スケジュールの都合」だとかで内容が変わることが多いです。

その際に、「どう内容を変えるか」という部分に、立場関係なく関わることになります。

「どう内容を変えるか」次第によって自分のお仕事内容も変わってくるため、様々な提案をすることによってこれをコントロールすることができます。

より面白さを追求したい人は、自分のコストを度外視してひたすらそういうアプローチをしますし、現実的な人はある程度自分の技術力と相談しながら提案します。

ここは人それぞれです。

結局それが採用されると、まぁ「言ったからにはやってもらわないと」という空気になるのですが、そこはクリエイターの頑張りどころです。

と、こんな感じのやり取りが、始業から終業まで、オフィスの様々な箇所で行われています。

逆に、その反動からなのかお昼休みは皆静かです。

騒いでいると逆に、「うるさい」と怒られるケースもあったりします。

皆ゲームのことが好き

近年稀に、ゲーム業界ではゲーム好きは少ないということをネットで耳にするようになったので、改めて記載します。

皆ゲームが好きです。

滅茶苦茶好きです。

やはり、プライベートでも、寝る間を惜しんでゲームをプレイする人が多くいます。

僕もそうですが、新作ゲームの為に有休を消化する人もいます。

大っぴらには言いませんが。

ゲームが好きじゃないと、そもそもモチベーションが続かないです。

最低限の条件すぎて、誰も趣味がゲームだとかは言わないだけだと思います。

僕も、ゲーム会社に入って、殊更に「趣味がゲーム」などと言うことはないです。
皆そうなので。

ただ、開発職ではない人事労務などは、ゲームをあまり知らない、という方がたまにいます。

意外と多趣味な人が多い

ゲーム業界の会社説明会等ではよく、「引き出しを増やせ」という話を耳にします。

僕も、そういう立場になった時にはそれを口にします。

「引き出しを増やせ」

というのは、クリエイターにとっては重要なことで、アイデアというものは0から生まれる物ではないと考えています。

やはり、人生経験の中の何かから生まれる、というものが大きいです。

そのアイデアを生むための経験のことを、引き出しと言い換えています。

つまり、引き出しを増やすこととは、人生経験を増やすということなのです。

その為なのか、様々な趣味の人が多く、四六時中ゲームに没頭しているだけの人は意外と少ないです。

オーディオオタク、仮面ライダーオタクのようなあるある的な方は沢山いますし、ランニングが好きな人、ボルダリンが好きな人、バスケが好きな人もいます。

写真が好きな人、カフェ巡りが好きな人も普通にいます。

かくいう僕も、レコードオタクであり戦国時代オタクでもあります。

そのあたりは、一般企業と同じような幅広さだと思います。

皆仕事のことが好き

やはり、望まずにこの業界に入る人が少ないからなのか、仕事自体の不満を言っている人は少ないです。

飲み会などプライベートの時間で、会社、プロジェクトに関する愚痴を見聞きする場面はあるのですが、

「この仕事つまらん」とか、
「仕事がダルい」

などという文句は少ないです。

「あの人が嫌い」
「任せられている内容が気にくわない」

こういうのはあります。

こういう人は、環境が変わればまたやる気を出す人ばかりなので、やはり根本はゲーム業界のことが好きなのでしょう。

ただ、ゲーム業界を経験した結果、肌に合わなかった、という人も当然います。

外国人が多い

意外と日本のゲーム企業でも、海外の人が多く在籍しています。

アメリカ等だけではなく、ブラジル、韓国、中国、ヨーロッパ、等、、本当に様々な人種の方とお仕事ができます。

人種は多いですが、皆さんある程度日本語の勉強をされているので、意思疎通に困ることは少ないです。

とにかく色んな人がいる

ゲーム業界と一言で言っても、ゲームに関わる立場は様々です。

プロデューサー
ディレクター
ゲームデザイナー
シナリオライター
コンセプトアーティスト
キャラクターアーティスト
アニメーションアーティスト
背景アーティスト
VFXアーティスト
UIアーティスト
BGMコンポーザー
サウンドデザイナー
プログラマ

...などなど、様々です。

上記のすべての職業を揃えているゲーム会社ばかりではなく、一部を外部発注することもありますが、良く耳にするようなゲーム会社はすべからく揃えていると思います。

立場が変われば、専門知識も変わります。

プログラマと、BGMコンポーザーが、同じ知識でゲームを作れないですよね。

やはりゲームに関わるBGMコンポーザーは、作曲のプロフェッショナルでもある必要があります。

そんな、様々な専門知識を持っている人ですので、当然、その世界で通用する人がたくさんいます。

UIデザイナーであれば、そもそものデザイン業界であったり、キャラクターアーティストであれば映画などを含めたCGアート業界、BGMであれば音楽業界など。

それぞれの世界で活躍した人がゲーム業界に入り、同じゲームを作ることも多くあります。

つまり、ゲームというものは、ある意味で様々な業界の有識者が、協力して作る一つの作品なのです。

そう考えると、ワクワクしますよね。

終わりに

以上が、ゲーム業界あるあるでした。

共感して頂けたり、ゲーム業界に興味を抱いていただければ幸いです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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