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YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。 「夜好性の音楽」を聴く若者の心情とは・・?

突然ですが、、みなさんはお気づきですか?

2020年以降、コロナ禍でのチャートを見ていると「夜」に関連する曲やアーティストが特に多く、増えたんです。

実際に、レコチョクの2021年上半期ランキングはYOASOBIが音楽配信ランキングを席巻しました。「夜に駆ける」のロングヒットもあり、dヒッツでも8か月連続月間ランキング1位を獲得しているYOASOBI。

2020年~2021年にかけては、そんなYOASOBIを中心に、TikTokやSNS発信の無名の楽曲やアーティストが注目されてきました!

調べてみると、“夜”という言葉を名前に含む『ヨルシカ』『ずっと真夜中でいいのに。』『YOASOBI』の3組のアーティストのファンが自らの呼称として使いはじめた言葉、「夜好性」というネットミームが近年SNSを中心に徐々に浸透しつつあるらしい・・・




なんだそれは~~~~!笑


ということでゆるり、調べてみました。

アーティスト名に「夜」が付く若手アーティスト▼
YOASOBI / ヨルシカ / ずっと真夜中でいいのに。/ yonige /夜韻-Yoin-

曲名に「夜」が付く注目曲▼
夜に駆ける(YOASOBI) / 夏夜のマジック(indigo la End) / 夜にダンス(フレンズ) / 今夜このまま・満月の夜なら(あいみょん) / 夜のピエロ(Ado) / 金木犀の夜(きのこ帝国) / 夜を使いはたして feat. PUNPEE(STUTS) /Sleepless Night(yama) / 夜永唄(神はサイコロを振らない)

歌詞で「夜」を歌っている注目曲▼
上記曲に加え、
夏の幻(Omoinotake) / Myra(Tani Yuuki) / life hack(Vaundy) / 朝になったら削除します(足立佳奈) / たばこ(コレサワ) / 春を告げる(yama) / snow jam(Rin音) / ドライフラワー(優里) / 心配性。(泣き虫) / Rainy proof(HACHI) / 想無(えぬ) / 寄り酔い(和ぬか) / それでも好きだよ。(すいそうぐらし) / ねむるまち feat.yama(くじら) 

、、書ききれません。沢山ありすぎる。

そもそも、なんでこんなに「夜」に関連する曲やアーティストが世に増えたのだろう?と思ったのですが
わたしが思うに、「夜」という時間帯若者の心情や想いがマッチする部分が確実にあるからこそ、沢山楽曲が生み出されるし、聴かれているんじゃないかなと思うのです。

今回は、「夜」と「若者のいま」の関連性についての真相に迫りたいと思います。※完全にオリジナル分析なので一個人の意見として読んでもらえると嬉しいです


「チル」「エモ」は本能的に生きているという感覚


ここ数年の間、10代20代の中で「チル」や「エモ」という言葉をよく耳にすることが増えました。
特に、チル・エモと括られることが多い、先ほど挙げた夜好系の曲達。
頻繁にその言葉が使われるようになった今、

「チル」「エモ」ってまず、何? 笑

これは20代の私でもうまく説明ができません。というか概念がフワッとしすぎていて、、

という事で、ググりました。
ここは圧倒的信頼、Google先生に頼ってみたいと思います。


「チル」とは・・・
「のんびり」「まったり」「癒やし」など、心身のリラックスした状態を表す言葉。 ネットや若者たちの間で使われるスラングである。 ダウンテンポのゆったりとした曲のことをchill系(チル系)chill out系(チルアウト系)と呼ぶ。

「エモ」とは・・・
元はメロディアスで感情的な音楽性、そしてしばしば心情を吐露するような歌詞によって特徴付けられるロック・ミュージックの1スタイル。英語の「emotional」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本のスラング。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

らしいです。

わたしが思うに、「心情を吐露するような」とか「心身のリラックスした状態」という感覚がイメージに一番近いのかなと思っていて。
「ありのままの姿や心情」で居れる空間やそれらを感じるもの(曲とか小説とかメロディーとか何でも)を表現するときに使われる事が多いな~と・・!


チル・エモを想起させるワードだとこのあたり。
夜好系の曲の歌詞にも多用されているイメージ。

煙草
➡身体に悪いことをしているが本能的にやめられないもの、大人の嗜好品。

酔い
➡お酒を飲むと本性が出る と言われるように
お酒を飲んでいる時って難しいことや考え事をせずに
素の自分でいれる、本能的にダメになれる時間かも。


こう見ていくと、そもそもの人間の欲求=本能的な部分が見えてくると思いませんか?

人の「ありのままの姿や心情」をよく表しているワードだとゆるりは思います👍


音楽でも、言いにくいワードは遠回しな表現がされてきた中で、現代ではその感情をストレートにありのままに表現する歌詞や曲が増えたな~と。

それこそ、「夜行性」の曲達に共通する部分は、煙草や酔いなどのワードを使い、人間の本能的な部分を赤裸々にメロディーに乗せている曲が多くって。

だから、夜好性の音楽を聴くと
そんな「本能的な自分」をありのままでいいと受けいれてくれてるような気がするんですよね😌
そこに感じる感情を一言で言い現すと、「エモ」い「チル」い、となるんだと思います。

「夜」の持つ意味と若者の今


じゃあ、「エモ」「チル」の持つ、本能的な部分を受け入れる事と「夜」はどういう関連性なんだろう?

「夜」は一日の中で一番リラックスができる時間。
目まぐるしい日々の中、唯一自分が解放される時間。
物思いに耽ったり、自分と向き合うのもやっぱり夜が多いイメージ🌙

という事は「ありのままの姿や心情」が出せる時間帯。だから、「夜」=エモ・チルを感じるんじゃないかなと思うのです。

若者が音楽に「夜」を求める背景には、エモ・チルを感じたいから=ありのままの自分を受け入れてもらいたい という承認欲求が隠れている気がします。
コロナ禍で人と直接関わる機会が減った事も勿論ですが、SNSを通して自分を表現していくことが当たり前となった現代の若者の叫びに近いものを感じます・・📱

かくいう私も、やっぱりSNS世代で。
スマホ1つで、別世界を生きる人達と繋がれたり、友達普段見れない部分をみれたりして、普段自分が生きている世界がいかに小さいかを思い知らされたりすることは結構あって。

その中で、自分という存在を認めてもらいたい・自分という存在価値を見出したい・本当の自分を見てほしい 

といった承認欲求が、「チル」「エモ」の心を生むんじゃないのかなあと、今回『夜』に関連する音楽を聴いてみて思ったのです🎵

ゆるりが今回の考察をするにあたって、特に影響を受けた楽曲はこちら!▼




流行りの音楽って時代を現すからとっても面白いですよね。笑
これからも時代の流れを通して嗜好される音楽が変わっていくと思うとワクワクします!

次はどんな音楽が流行ってくるんだろう~!
dヒッツやタワーレコードミュージックではプレイリストも配信中。
ぜひ聴いてみてください🎵


レコチョクでは、これからブレイクしそうな時代を先取りしたアーティストを、若手スタッフが厳選した「Breakthrough」という企画を毎月やっています。

これを機に、色んなアーティストを聴いてみてほしいです!
いまの若者がどんな心情なのか、どんな感性なのか、どんな考えを持っているのか・・・?😶

そこには、若い世代のアーティストだからこそ、書ける歌詞やメロディーがあったりします。

自分なりに読み取って聴いてみるのも面白いですよ◎