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ジローの夏勉2024

大学院で学んだ公衆衛生学・疫学の知見を元に、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

先日、理学療法士の学生向けに、夏休みにやってはいかが?という資格勉強のすすめについて記事にしました。

↓↓  就活に向けて、夏休みの間に、他と差をつけちゃう??

「お前さん、学生に向けて勉強しろと書いていて、実際のところ、夏休み期間中に何か勉強してるの?」
と、ツッコミが来そうです。

私は、この4月から「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業 東京大学履修証明プログラム」というものに参加しているのですが、ちょうど今は、夏休み期間中です。

少し落ち着いて、自分の読みたい本が読める貴重な期間。3冊まとめ買い!

今年の夏、私が選んだ3冊を紹介します。

■  Amazonに頼んでいた書籍が家に届きました


左から、理論→ 実装 →臨床応用で、最高の組み合わせだと思いました。

割と真剣に医療に因果関係はあるのかについて思いを巡らせています。

↓↓  昔、患者の回復はリハビリの効果ではなく自然回復だからと言われて涙しました


「もし●●だったら、▲▲かもしれない」という理論的なフレームワークを用いた、ドナルド・ルービンらの「潜在アウトカムモデル」について、しばらく真剣に学んできました。


今年の夏は、3年ほど前に取り掛かって、あっという間に挫折した、ジュディア・パールらの「構造的因果モデル」(DAGの活用法)についてもう一度挑戦してみたいと思いました。


■はじめての統計的因果推論


初めて、「因果推論」という言葉に触れた時に、たまたま一番最初に閲覧したネット上の記事を書かれていたのが、林 岳彦 先生でした。まだ、その時は書き手が誰かを知りませんでした。その面白さに、一気に引き込まれてしまい、因果推論の勉強にのめり込むきっかけになった先生です。

YouTubeにもDAGの解説動画があるので、大学院での講義の学習の補助としてお世話になっていました。先生のブログに、大変有益な情報がたくさんあるのですが、PCのブラウザや動画ではなく、実際の本で学びたいと思っていました。この2月に、書籍を出されたということで早く読みたかったのですが、忙しくなり期を逃していました。


■  超入門! すべての医療従事者のためのRStudioではじめる医療統計


今までは、因果推論を理論ベースで学んできましたが、実際の統計解析に活かすことが不十分と感じていました。統計ソフトにRを使い出して、出来ることがかなり増えてきた今のタイミングが最高であると感じたので、追い込みをかけようと思います。今までは、実際の統計解析に入る前に、Excelでデータクリーニングをして、統計ソフトに取り込んでと大変でしたが、tidyverseというパッケージを使うことで、スムースに物事が運ぶようになりました。今回の水色本ですが、tidyverseの事についても詳しく書かれていますし、傾向スコア分析や予測モデルをRでどのように実装するかが書かれてあるようで、もう少しRの使い方を強くしていこうと思います。


■  極論で語る予防医療


林 岳彦先生が、DAGについて、かなり詳しく書いていますので、そちらも参考にしながら、実際の予防医療にどのように役立てるかが書かれています。構造的因果モデルの知識を実際の理学療法の臨床に活かすことができる?本当に?まだ、懐疑的なのですが、この本を読んで9月からの臨床が変わるか期待を持ちながら学習を進めていこうと思います。

私の、公衆衛生学への道は、「理学療法士が予防医療の中で出来ることはあるのか??」の問いを突き詰める形なので、この本はピッタリと思いました(まだ、1章しか読んでいませんが…。)



↓↓  私の予防医療への思い


↓↓  改めて、この偏った本のセレクトを見て、風変わりな理学療法士なのかな?とも思いました。風変わりで、ブッ飛んだ方が、キャリアが尖るのかなとも思うので、これからも好きな事を伸ばしていこうと思います。


↓↓  皆さんは、どのような夏勉をしますか?
(夏に水やりを忘れると、秋に刈り取りができませんよ!)


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