【理学療法士】"医療の上流と下流"を聞いて、公衆衛生・予防医療に飛び込んだ🏊🏻♂️💦
大学院で学んだ「公衆衛生学や疫学」の知見をもとに、健康的な社会を作りたい、理学療法士のジローです。
普段は、リハビリテーションの現場(主に脳卒中)にいます。
脳卒中のリハビリと言っても、骨折、壊疽や外傷による切断などの幅広い疾患の患者さんが入院されます。
生活習慣病の成れの果てとしての、脳卒中・心不全・下肢切断などをリハビリに来る前に何とかならないものか。
これを常に考えており、予防医療に興味を持っていました。これを打破するために、専門的に学んでみようと思い立ったわけですが、、、。
はじめて大学院の説明会に行った時には、まだ完全に進学するかを決心できていませんでした。
しかし、私が所属した研究室の先生が行った「医療の上流と下流」のプレゼンを聞いて、公衆衛生の道に進むと心を決めました。
今回は、私が公衆衛生の分野に進むと決心した、医療の上流と下流の逸話について内容をシェアしたいと思います。
‖ 医療の上流と下流”Upstream-downstream”
というのも、私の現場は、取り返しがつかないほど川の下流の方で、もう少し上流で何とか介入できなかったものかという気持ちとリンクしたからです。
今の臨床現場(回復期のリハビリテーション病院)だけではダメだ。
もう少し、上流をみる視点と、解決策について学びたいと思いました。
大学院で学習していると、厚生労働省の生活習慣対策室の図 ↓↓ や、メタボリックドミノ ↑↑ に関する知識を得ました。
予防医療のプロセスはこの川のようなイメージであると捉えやすいですね。
‖ 川の上流と下流では、どちらが重要なの?
結論は「どちらも超・大切」ということです。
患者さんや、そのご家族は、リハビリで何とか治して欲しいと言ってきますが、ものには限界があります。
併存疾患をこじらせすぎているような人(しかも指導には従う気はない)では、リハビリの効果は低いですし、再発の可能性も高いです。
川の下流の人(すなわち現場)が、直接的に患者さんに対応しなければ良くなることはありません。
その患者さんがなぜこのような状況になったのか「原因の原因」を考えて可能な限り予防できるようなシステムを作っておかなければ、30年後も同じような問題でモヤモヤした川の下流のセラピストがいるのだろうと思います。
私は、今40歳ということで、ちょうどキャリアの半分ぐらいでしょうか。
残りは、理学療法士の立場から疾病予防に重点をおいて活動していこうと思っています。
■ まとめ
私が公衆衛生の分野に行こうと思ったきっかけの話を記事にしました。
川の上流を意識した関わりが実践できると、下流(現場)や、最終的にリハビリが必要な患者さんの役に立ちそう。
記事に目を通していただき、ありがとうございました。
記事を書くために「公衆衛生」とkey wordを入れると、COVID-19や、ワクチン、綺麗なトイレの画像が多く出でます。一般的にはそのような認識ですよね。
まだ、予防医療はこれから一層重要になる分野と思いますので、記事を読んで、興味を持っていただけるとうれしいです。
引き続き、よろしくお願い致します。