俺の給与を年齢で決めるな！！

2019年11月20日 15:10

いやはや、日本の給与体系は実力主義の正反対におりますね。

だから日本人は生産性が低いのでしょう。

昨日、まさにこう思う出来事がありました。

とある転職エージェントの方からご連絡があり、カフェで打合せをしましたが、私の経歴書は事前に提出していたので、それに沿う(*はず)求人案件を4案件ご準備して紹介してくれました。

①　日系最大手広告代理店の現採コーディネーター・・・月2500USD

②　日系大手広告代理店の現採コーディネーター・・・月2500～3000USD

③　日系中小広告代理店の現採コーディネーター・・・月2500USD

④　日系中小オフショア開発企業の現地法人代表・・・月3000～4000USD

これを見て、私は転職エージェントの女性にこう聞きました

私・・・【これ凄く給与も下がるし、ポジションも業務内容も私には物足りないというか、何か１％でもメリットありますかね？w】

女性・・・【給与は下がりますが、会社の規模とか有名企業で働くことでの経験とかありますかね。ちなみに今の給与はどの位でしょうか？】

私・・・【日本円だと大体700万位ですかね】

女性・・・【30代前半でその額は普通もらえないので、同額の案件はないですね～。40代以降でその給与はあるかもしれませんが。】

とまぁ、この転職エージェントの方は一生懸命に探してくれた案件なのでありがたいのですが、ポイントは【給与の額が年齢で決まる】という事です。

私の以前の会社でも営業部隊が10名ほどおりましたが、23歳～40歳までの年齢構成でした。

・年間3億円ほど売り上げるTOPの営業マンで年収750万円ほど(33歳)

・年間2000万円ほど売り上げる新卒レベルで年収300万ほど(23歳)

・ただ一日中PC見てるだけのオッサンで年収700万円ほど(42歳)

そして人事の給与テーブルは細かくランク分けされていて、上長と自己評価を年に2回照らし合わせて給与テーブルの場所が決まって給与が決まります。

恐らく多くの日系企業がこのような給与体系を採用していると思います。

これって世界的にみると「？？？なぜ？？？」と思うようなシステムなんです。

なぜなら、全く実力に伴っていないからです。

バリバリ仕事こなす20代よりも、1日中ヤフーニュースみて茶々入れるだけのクソみたいなオッサンの方が2倍も給与貰えるって、どう考えてもおかしいでしょ？？？？www

日本でもいわゆる”外資系は実力主義で厳しい”、”すぐクビになる”なんて聞くと思いますが、これはシンプルに正当な評価をしているとも言えます。

日本は、衰退の諸悪である終身雇用制度がある為に、新卒で入社した会社で年齢と共に偉くなって一生を務めあげて、退職金で余生を過ごす。

という昭和の1億総中流社会の神話が未だに生きております。

安定＝正義　　　　　チャレンジ＝悪

私はたまに日本に帰って超大手企業のサラリーマン達と一緒に営業したり、飲んだりしますが、彼らの会社での働き方の話を聞いていても【こりゃチャレンジ思考な人とか効率主義で実力ある人はとても居られないだろなー】と心から思いますW

本来であれば、ビジネスというのは戦いですよね。

社内でも適度な競争があってこその生産性向上や、実力がちゃんと給与に反映されるシステムを作る事によるモチベーションアップが結果として会社の業績に繋がるのです。

私も採用する側ですので、毎回人材の採用時には「給与交渉ではコストと睨めっこ」をしてしまいますが、人材こそが企業にとって最大の投資対象ですので、下手にケチっても良い事は無いと私は思っています。

それこそ、満足いく給与で採用して結果が伴わなければ、居場所がなくなるので、その人材は消えてゆきます。

私はベトナムに2年おり現在の会社を任されている身ですが、自分の生産能力を考えると、もう1社別の業界での会社を任されても、慣れの期間は必要でも、事業を上手く回せるという自信があります。

しかしながら、日本社会は人材の流動性が悪く、”1人1社1業があたりまえ”なので、副業や兼業というのはなかなか受け入れられない傾向にありますね。

こういうシステムが優秀な人材を国内から追いやって、流出に繋げてしまっているのだと思います。

逆に言うと、*海外からも優秀なホワイトカラーは絶対に日本での転職なんてしないので、日本に来る人材は東南アジア諸国のブルーカラーばかりです。

今まで日本は東南アジアを生産拠点にしてきましたが、今ではだんだんと日本が安価な生産拠点になりつつあります。

東南アジアの優秀なIT人材(エンジニア等)と日本の同様の人材は既に同水準の給与か、日本より高くなってきております。

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