今村洋一 | 次世代に伝えていきたい速読の話

インプットを高める速読トレーニング講座 主催。 速読講師としての指導歴20年以上。企業…

今村洋一 | 次世代に伝えていきたい速読の話

インプットを高める速読トレーニング講座 主催。 速読講師としての指導歴20年以上。企業・団体・グループなど様々の場所で速読に関わってきました。速読は「フォーム&ギアチェンジを土台としたスキル」です。誤解の多い速読について、メソッドの紹介、その他の話をします。 山形県米沢市在住。

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オンライン講座の案内

速読トレーニングのオンライン講座を開催しています。 「速読に興味はあるけれど、どうにも敷居が高くて……」 「受講したいけれど、近くに教室がない……」 「信頼できる講座が見つからない……」 「団体の研修を行いたいがどのような内容なのか……」 その他、いろいろな不安があるかもしれません。 オンライン講座は、誰でも、何処からでも、どんな時間でも、リーズナブルな価格で、受講していただくことが可能です。 1回80分(+10分)オンライン講座は、対面講座と比べると、疲労度が高いです

    • 対面で速読講座を行い、その後の懇親会

      久しぶりの投稿となります。 たまには、何も考えることなく、さらさらと投稿をしたいと思います。よろしくお願いします。 2024年も2ケ月[が過ぎました。2020年から約4年という歳月が流れた、ということになります。 この4年間で、「講座」というものが大きく変わったように思います。 対面で行う講座は、ほぼできない状況となりました。 オンラインは大きな可能性があり、最近そうしたことに気づくことも多いです。しかし、対面で行う講座は特別なものがあります。音楽でもライブで聞くことは、違

      • 速読に関しての「やる/やらない」「できる/できない」などの考え方

        速読に関して(別に速読だけのことでもないのですが)、「金額が高い」という印象があると思います。私自身も、かつて速読の講座を受けたいと考えたときに、10万円を超える価格に、受けるかどうしようか、かなり悩んだことがありました。 どこかの教室などに通って習い事をするというのは、運営する側から言えば当然のように費用は掛かります。宣伝費その他、十分に理解はできます。 費用が高いかどうか、という問題ではなく、選択が無いのだろう、というのが今の考えです。 速読というものを考えるときに、

        • 読書によって得られること [速読について考えたこと(7)]

          正直言いまして、読書についての効用みたいなことを語るのは好きではありません。 読書は何かのために行うものではなく、読書そのものが楽しみであり、仮に効用があるとするならば、それは結果としてあるものだと思うのです。 「役に立つこと」と目先のことを考えるというよりも、あえて「役に立たない」という視点で体感したものが、本当の意味で役に立つような気がします。 とはいえ、知識として、一般的に言われている「読書によって得られること」を把握しておくのは大切なことかもしれません。 そこで、

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        • 【速読講座の案内】
          1本
        • 速読について考えたこと。
          9本
        • 次世代に伝えていきたい「速読」の話
          4本
        • 『1日集中! 速読力トレーニング』
          19本
        • 企業・団体・グループでの、出張で行う速読研修の提案
          10本

        記事

          目指す速読の姿、本来の速読の在り方 [速読について考えたこと(6)]

          この数年、対面で行う速読講座の開催は、激減してしまいました。 講座というものは、経験を重ねることで、よりよいものへと成長していきます。 完成というカタチは無いのでは、と考えます。   そんな中で、この速読講座自体が停滞しているかというと、そんなことは無いと思っています。 オンライン講座を行うことで、テキストに手を加え、より密度の濃い講座になっているとも言えます。 対面講座とオンライン講座と、実は違いがあります。 対面では、その場で、受講生の方にどんどん話しかけて、詳細なアド

          目指す速読の姿、本来の速読の在り方 [速読について考えたこと(6)]

          “納得”できる速読でありたい [速読について考えたこと(5)]

          速読について話をすると、いつまでも納得できないような表情をする人が多くいました。 そうした「速読」について、その「速読」のイメージのようなものを変えたいと考え、この講座をつくりました。   この講座でお話する速読は、誰にでも納得してもらえる理論です。 パラパラと本をめくってわかる、というような話ではありません。 しかし、しっかりと、読書速度を向上させる、そのクオリティを向上させることはできます。   なぜ、読書が苦手な状態となっているのか、上手く、ページを進めることができない

          “納得”できる速読でありたい [速読について考えたこと(5)]

          受講していただいた方の声とメディアリテラシーの問題 [速読について考えたこと(4)]

          ストアカという学びのサイトでは、レビューという機能があります。 また、私どものホームページでも「受講生の声」ということで、多くの感想を書いてもらっています   そうした声の中で多くの方に言っていただいていることでなのですが。   「びっくりした」「目からウロコだった」「速読のイメージが変わった」というものがあります。   私は、速読のイメージを一新したいという想いでこの講座を立ち上げたわけですので、こうした感想を言ってもらうのは、とても嬉しいです。 しかし、いつまで経っても、

          受講していただいた方の声とメディアリテラシーの問題 [速読について考えたこと(4)]

          「人への投資」「リスキリング」「リスキル」 [速読について考えたこと(3)]

          最近、「人への投資」「リスキリング」「リスキル」といった言葉をニュースなどで見ることがあります。 学ぶということの重要性が再認識されています。 海外の企業と比較して、日本の企業は「人への投資」という部分で弱いという話もあるようです。 「人への投資」ということを、多くの方に考えていただきたいと思います。そうしたことが、未来に繋がっていくのではないかと。 私の行っている速読講座ですが、まさに、「人への投資」の基本的な力をつけていただく部分だと言えます。「読む力」を中心としたイ

          「人への投資」「リスキリング」「リスキル」 [速読について考えたこと(3)]

          他の速読とは違う、ささやかな5つの実績 [速読について考えたこと(2)]

          2005年に小さな小さな速読講座をスタートしました。何も実績のないところから、本当に何もなかったと、時々振り返ります。 ささやかなものかもしれないけれど、少しの実績みたいなものもできたな、と感じることもあります。そして、その実績は、他の速読教室などとは、全く違うものとなっているようです。 代表的な「他の速読とは違う実績」を、5つにまとめてみました。       【1】受講生1,000人の声、データを集めることができた   講座をスタートして、一番最初に目標としたものが、「受講

          他の速読とは違う、ささやかな5つの実績 [速読について考えたこと(2)]

          習得??? ひとりひとりの成果は異なります。[速読について考えたこと。(1)]

          今回から、新しいシリーズのような話を書いていきます。   僕は速読講座を行っているわけですが、「他の速読とは違いますよ」というのを最初に話をするようにしています。何が違うか?いろいろな違いはあるのですが、講座を作った発想みたいな時点で違っています。   それは、「短時間、1日で行う」というものです。   このことを詳しく説明すると、「○○倍になる」「○○ページ読める」「習得する」というような成果を定めない、というものだったりします。 掛けた時間、掛けた費用、掛けた努力、そうし

          習得??? ひとりひとりの成果は異なります。[速読について考えたこと。(1)]

          『1日集中! 速読力トレーニング』(19)フォームを自分のものにする

           実際にこのトレーニングを行っていただくことで、いくつかの気づきがあります。やや大げさに言うならば、速読というものに対しての考え方が変わってくるかもしれません。  レベル1から次第にレベル5と、レベルを上げていくことによって、見え方が変化していきます。  しっかりとした読書フォームを取ることが、「見る」という状態を、より質の高いものとしていきます。  実際にページをめくり、速度を変えていく中で、動くことのないフォームを維持するのは簡単なことではありません。特に、本が丸ま

          『1日集中! 速読力トレーニング』(19)フォームを自分のものにする

          『1日集中! 速読力トレーニング』(18)レベル1からのアプローチしていく

           このレベル1という部分の読み方の重要性を感じていただくのは、難しいものです。理解が無い状態ですから、多くの人は意味が無いと決め付けてしまうことが多いのです。  しかし、この部分にこそ、速読というものの本質があると言えます。読書速度が速く、力のある方は、レベル5だけが速いわけではありません。レベル1の読み方も速く正確です。レベル1の状態の方に、よりその人の問題点が明確に出てきます。  本当に力のある人は、レベル1の状態で、1分間に10ページ、15ページと、正確にページを進め

          『1日集中! 速読力トレーニング』(18)レベル1からのアプローチしていく

          『1日集中! 速読力トレーニング』(17)速読をサッカーのポジションで考える

           本の読み方というのは、良い・悪いという言葉で表現するものではありません。資格試験の勉強している人は、勉強において、どうやっても、細かな読み方になります。ひとつの問題文を、いろいろな角度から検討することが、必要とされるわけですから。自分のタイプを変える必要はありません。  まずは自分のタイプを知り、問題点を把握することが重要です。そこから、良い方向にバランスを取ることだと考えてください。  読み方のタイプというものを、サッカーのポジションで考えてみます。 ・意識する速読タ

          『1日集中! 速読力トレーニング』(17)速読をサッカーのポジションで考える

          『1日集中! 速読力トレーニング』(16)2つの読み方のタイプ

           ここで、第一章の速読の話にもどります。速読には2つある、という説明をしました。「意識しない速読」と「意識する速読」です。グラフで考えた場合、2つの速読は、次の部分だといえます。 ・意識しない速読 レベル5を中心とした部分 ・意識する速読  レベル1からレベル4の速くなった分、理解が落ちる部分  もし皆さんが、「自分の目指す速読の状態が意識しない速読、つまり普段の読み方だけを速くしたい」という考えであれば、グラフの線全体を上に引き上げることはできません。  読書速度を上げ

          『1日集中! 速読力トレーニング』(16)2つの読み方のタイプ

          『1日集中! 速読力トレーニング』(15)「速くなれば、理解は下がる」からスタートする

           「速度を上げると、わからなくなるのです……」  このように言われる方がおります。しかし、先ほど「速読の定義B」で説明した通り、当たり前のことです。速くなれば、その分、内容の理解は落ちるわけです。「速読ができる」「読書速度が速い」という方も同じです。速度を上げて、理解が落ちない人などいないのです。  読書速度の速いという方は、こうした事実を受け入れ、その上で読書を行っていると言えます。いかに積極的に、現在の実力を最大限に使っているかです。人によっては、「私の読み方は、斜め

          『1日集中! 速読力トレーニング』(15)「速くなれば、理解は下がる」からスタートする

          「図書館司書部会」での速読研修/図書館司書の皆さんに受講していただきました

          やや前のことになりますが、図書館司書の部会というところで、速読研修をやらせていただいたことがありました。 長崎県央地区司書部会(場所:長崎日本大学中学・高等学校 図書館)というところです。 受講後のアンケートでは、「この研修を受けたら誰でも速くなりますね」と書いていただくなど、全体的な満足度がとても高かったことを覚えています。 図書館司書という職業柄、常日頃、本に接している皆さんです。 速さの基礎みたいなものがあることで、研修もスムーズに進みます。 4時間の研修の中で、

          「図書館司書部会」での速読研修/図書館司書の皆さんに受講していただきました