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フェイスブックの誕生秘話:ザッカーバーグのビジョンを探る

 こんにちは、リードプロジェクトの藤原です。
 フェイスブックは今や世界中で広く使われているソーシャルメディアプラットフォームとして知られていますが、その始まりやザッカーバーグ氏のビジョンは非常に興味深いものです。
 今回はメタ(旧フェイスブック)のCEOであるザッカーバーグ氏と彼の仲間たちが紡いだ創業物語を、『フェイスブック 若き天才の野望』という書籍からご紹介します。


フェイスブックはなぜ始まったのか

 結論から言うと、ザッカーバーグが在学していたハーバード大学の学生たちの需要を満たすためでした。当時の学生たちは他の仲間の写真を楽しむために、新入生の情報が詰まった「フレッシュマン・レジスター」という印刷版に夢中になります。ハーバード大学はこの需要に応え、全寮の情報をデジタル化して提供することを約束しましたが、法的問題を心配して公開が遅れていました。そこにザッカーバーグがフェイスブックを公開したため、瞬く間にハーバード学生を虜にしていきました。
 ザッカーバーグには人々のニーズをつかむ天賦の才能が備わっています。フェイスブック開発の前にも、他の学生がどのような講義を取っているかを知らせて、講義の選択を助けるサービス「コースマッチ」や、無断で学生の写真を利用して問題となるが話題にもなった「フェイスマッシュ」を開発し公開しました。この「フェイスマッシュ」は学生同士の顔写真を比較するもので、ハーバード内で美人コンテストのような盛り上がりを見せます。ザッカーバーグのノートパソコンがトラフィックの殺到でフリーズする事態になるほどアクセスされますが、女性団体から性差別主義、人種差別主義だとして大学側に訴えたため、10時間程度でサービスが停止されました。
 学生たちの需要に応えてフェイスブックを始めたエピソードは、ザッカーバーグがユーザーの声に耳を傾け、市場のニーズを理解し、それに応じたソリューションを提供するビジネスの成功例を示しています。ビジネスを立ち上げる際にユーザーのフィードバックを重視することは、成功への重要な鍵となります。

ビジョンを抱くザッカーバーグ

 ザッカーバーグのビジョンについて、ナップスター、プラクソを共同設立し、フェイスブックの初代CEOを務めたショーン・パーカーの言葉から垣間見てみましょう。

「マークは『ちょいと頑張ってひと儲けしよう』などとは考えていなかった。手っ取り早い儲け話など眼中になかった。それどころか『永続的な文化的影響を与えるようなサービスを建設して世界を征服しよう』と望んでいた。
 しかし当時のマークは、その意味がまだ本当にわかっていなかった。なんといってもまだ学部学生に過ぎなかったんだ。当時の彼にとって世界を征服するというのは、大学を征服すすることを意味していた。」

『フェイスブック 若き天才の野望』

 学生の頃からザッカーバーグは普通の人が持たないような大きなビジョンを持っていました。大学を征服するといっても、天下のハーバードです。この当時から野心家であったことは疑いようもないでしょう。
 経営者にとってビジョンの表明は船の舵取りとなり、社員の心を打てば船速を上げることもできます。また人生においても為したいことがあればそれが生きがいになります。ビジョンを考えるというのは簡単なことではないですが、素晴らしいものを考え付いたときの価値は大きいです。

(余談ですが、ショーン・パーカーはフェイスブックCEO在職時にコカイン所持容疑で逮捕されますが、証拠不十分で不起訴になります。しかしフェイスブックからは追放されました。)

最後に

『フェイスブック 若き天才の野望』は、フェイスブックの創業物語や経営の詳細を深く探求できる読み応えのある一冊です。ビジネスや起業に関心を持つ方にとって、ザッカーバーグの成功ストーリーやビジョンの重要性についての洞察を提供するでしょう。興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてください。

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