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月の満ち欠け

映画が好きです。

大泉洋さんが好きです。
出演作品はほぼ全て鑑賞しています。
しかし、今回の映画はRRの
「あなたの娘さんは、僕の恋人の生まれ変わりです」
の時点で『ん〜(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)』あまり興味が無くて・・・。
 ネットに洋さんのインタビューがたくさん配信されていて、その中に
「自分は、娘を亡くすなんて役でもヤダ!って言っていたんですけど、内容を見るとそれ以上のものがあったのでこの役を受けましまねー。」
と語っていらっしゃったので、じゃあ観ましょう!って事で、本日観て参りました。

小山内賢(大泉洋)と小山内梢(柴崎コウ)は、ジョン・レノンが亡くなった1980年に挙式、その1年後娘を授かります。
娘(小山内瑠璃)は7才の時、原因不明の高熱に1週間程見舞われ、熱が下がるとかつてオノバンドが1968年にリリースした❝リメンバー・ラブ❞を口遊むなど大人びた言動や、小学校の帰り道に1人で高田馬場のレコードショップに訪れて両親を困惑させます。

そんな幸せな小山内家の日常は、娘の瑠璃が高校3年生のある日、梢と瑠璃の死によって突然終わってしまったのでした。

都内で暮らしていた小山内は、仕事を辞め、実家のある八戸市へ引っ越します。
 するとそこへ、三角哲彦(目黒蓮)と名乗る青年が訪ねて来て、
「亡くなった娘さんは、自分の元恋人の生まれ変わりで、自分に会いに来る途中に、お母さんと事故に遭ってしまったのです」
と告げました。

1980年の土砂降りの日、正木瑠璃(有村架純)は三角のバイト先の高田馬場のレコードショップの軒先で雨宿りをしていました。そこで、出勤してきた三角と出会います。

三角は正木瑠璃に一目惚れをし、高田馬場の街中で偶然の出会いを繰り返す2人は、やがて恋に落ちました。

正木瑠璃は正木竜之介(田中圭)の妻です。しかし、婦人科系疾患を患った正木瑠璃は、子供が授かれない体でした。
 正木竜之介は世間体を気にし、「子供が産めないあなたを見捨てたりしない」と言いつつも、「計画が狂った」「とんだハズレくじだ」と口汚く罵るのでした。耐えきれなくなった正木瑠璃は、離婚届と指輪を置いて家を飛び出しますが、それに気付いた竜之介が瑠璃の後を追いかけます。瑠璃は必死で逃げながら遮断機の降りた線路内で事故に遭ってしまいました。

それから10年の月日が経った後、小山内瑠璃の親友だった緑坂ゆい(伊藤沙莉)が八戸市の小山内賢の元を訪ねてきました。そして、正木瑠璃と小山内瑠璃の生まれ変わりの話をしますが、賢は「信じられない」と受け入れられません。別れ際ゆいは「小山内瑠璃が高校時代に描いた三角哲彦の肖像画があるはずです」と伝えます。半信半疑の賢が自宅へ帰って探してみると、自分を訪ねてきた三角哲彦の顔が油絵のキャンパスに描かれていました。

その後、賢はその絵を持って、東京のホテルのラウンジのゆいとの待ち合わせ場所に現れます。そこにはゆいの娘も同席していました。「何故今頃こんな話をしに八戸市まで来たのか?」と訪ねる賢に、「自分の娘が瑠璃の生まれ変わりだから」だと言います。ゆいの娘はこのホテルのラウンジのどら焼きが美味しくて賢も好きなこと、かつて小山内瑠璃が賢に言ってくれた「パパとママの娘で幸せ」と感謝の言葉を言ったのでした。その言葉に、賢は「この子は瑠璃の生まれ変わりだ」とゆいの娘の瑠璃を抱きしめます。そして、「これからあきらくん(哲彦)に会いに高田馬場の駅前に行きます」と言う7才の娘を、賢とゆいは送り出すのでした。

ま〜、その後はでございますね、映画ですから、若き日の小山内瑠璃(有村架純)と三角哲彦(目黒蓮)が何故か大雨の中、再会し抱きしめあうというエンディングなのでございました。

しかし、しかしですよ?
実際には出会いから10年後の30才の三角くんと、7才の瑠璃ちゃんが再開してですよ?
「会いたかったよ、瑠璃さん!」
「嗚呼、私もよあきら(哲彦)くん!」
いや、ならんやろ!

人は見た目が9割ですから。
有村架純さんの外見の正木瑠璃に一目惚れしたんであって、同じ魂って言われても、知らない7才の子にはちょっと無理が・・・。

「前世に強い未練を残した者は輪廻転生を繰り返すみたいです」とゆいは賢に説明します。
そして、小山内瑠璃もゆいの娘の瑠璃も、出産間近の母親に夢の中で『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざを告げて、名を瑠璃と付けて貰うのです。
これはもう、❛強い未練❜どころか、❛執念❜、或は❛呪い❜じゃなかろうかと、ちょっと恐ろしかったとです。

そして、❛輪廻転生を繰り返す❜も、なんでいつも人間に生まれ変われるの?と。ミミズだってオケラだってアメンボだって、みんなみんな生きているんだ友達なんだですよ。どんな徳を積んだら、2回も3回も自分の周りの人たちの処へ女性として生まれ変われるのよ。

賢はラウンジで、同居の母の体調の悪化を携帯で知らされ、急遽八戸市へ戻ることになりましたが、ゆいの娘から「生まれ変わったのは、私だけではない」と告げられます。
八戸駅へ着くと、母の面倒をみてくれているヘルパーさんが車で迎えに来てくれて、一緒にいたヘルパーの娘さんと一緒に車へ乗り込みます。車内で7才の娘さんから「東京に行ってたんでしょう?」と質問され、「そうだよ」と答えると、娘さんは「あそこのホテルのラウンジの、どら焼きが美味しいのよね」と言い、梢と同じ仕草をしたのでした。

「へぇ〜」ですよ。
仮に7才のヘルパーの娘さんに「私は小山内梢、あなたの妻の生まれ変わりよ」と言われても・・・「へえ〜」「あ、そうなんですか〜」じゃないですかね?

いや、ちょっとこれは私が冷め過ぎてるな〜。
もっと最愛の妻を突然亡くし、10年の月日が経った小山内賢の身になって考えてみよう!

例えば、私は小学4年生頃、光ゲンジの内海光司さんに恋い焦がれました。ある日突然ビビビッとテレビの中の内海さんにハートを射抜かれたのです。
 しかし、それからしばらくして内海さんをテレビで見ることはありませんでした。
 あれから長い年月が経ち、最近内海さんをテレビで見る機会がありました。
 もし!仮に!、今の内海さんが私に「お待たせ、やっと会えたね。」と言ってくれたとして!

・・・「あ、ども。」

です。

確かに、鮮烈な光を放っていた光ゲンジがテレビの中から消えた時には、心にポッカリ穴が空いたような、寂しくて悲しい気持ちになりました。
 でも、あれから長い年月が流れ、今、私の心の内海さんの穴は、king&princeの岸優太さんがしっかりと埋めてくれております。
 だから内海さん、私の事は心配しないでね~。

となった私は薄情なのでしょうか・・・(笑)

作品は、有村架純さんがとても色っぽくて、「そりゃあ目黒蓮くんも惚れちゃうよね(役で)」と洋さんが言ってた位美しかったです。
CMでは可愛らしく、お芝居では艶のある演技、そしてこの作品のエンディングをRURIで唄っているというマルチさ、来年も有村架純さんの活躍を沢山見られるだろうなぁと思いながら観ていました。

出演者皆さんの演技が素晴らしい感動の作品でした♪

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