どっこいしょって言わないなんてもったいない。
どっこいしょ、よっこらせ、よっこいしょういち。
などなど。
椅子から立ち上がるときや重たい物を持つときについつい言ってしまう掛け声。
掛け声が出るのは年取った証拠なんて言われますが、この働き案外馬鹿にできるものではないんです。
人間の筋力発揮は呼吸と関連しています。
もし最大限の力を発揮しようとするなら、息を吸ってそれを止めた状態、いわゆるいきんだ状態が一番効果的だと言われています。
その証拠に、腕の筋力と呼吸の関連性を検証した実験では、息を吐きながら筋力発揮すると27.7kg、吸いながらで27.8kg、止めた状態で30.2kgという結果がでました。
これだけ見ればいきんで力を発揮することが一番効果的なように思えますが、この実験には続きがあるんです。
掛け声を出しながらの筋力発揮ではそれらのどれよりも高い31.5kgを叩き出したのです。
最大筋力だけでなく、筋の瞬間的な力発揮にも掛け声は影響します。
例えば剣道では無声で打撃を行うより、掛け声を出すほうが速度が上昇することが知られています。
ということで我々は「どっこいしょ」や「よっこいしょ」と言うことで、力発揮をするうえで一番効果的な方法を選択していたということになるんですね。
年取ったなぁなんて思わずにガンガン使っていきましょう。
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