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トレーニングで筋肉を意識できる人が進むべき次のステップ

トレーナーをつけてトレーニングをされている方なら経験があると思いますが、


「ここの筋肉意識してくださいね」


というアドバイス。



どうですか。


皆さん上手く意識できてますか?



上手くできているという方は、もうワンステップ進んで、



「筋肉をリラックスさせて体を整える方法」も覚えてみましょう。




トレーニング中に筋肉を意識するあの感覚を、何もしないときに想起させるだけなので簡単です。



ひとつ違うのは、「意識して収縮」だけじゃなく、「意識して弛緩」も必要だということです。



①ある筋肉を意識して収縮させる
②今度はその筋肉を脱力・弛緩させる



これをやるだけで体のこわばりが取れ、全身がリラックスされます。



この方法を「漸進的筋弛緩法」というのですが、やり方は至ってシンプルです。



10秒間、身体の特定部位に力を入れ、あとは一気に力を抜くだけ


です。


10秒間力を入れて、20秒間脱力・弛緩させます。



できる部位だけ行っても良いんですが、全身にくまなく行うとより効果が期待できます。


全身に行う場合には、


両手→両腕→背中→肩→首→顔→お腹→太もも→足→全身同時


というように行いましょう。


基本的には仰向けまたは椅子に座って行います。



一応やり方のようなものがあるんですが、これに沿わなくても全然OKです。

両手
親指の中に入れて拳を握る → 手をゆっくり広げ脱力

両腕
肘を曲げ力こぶをつくり脇を締める → 脱力

背中
肩甲骨を引き寄せる → 脱力


肩をすくめて耳まで近づける → 脱力


無理のない範囲で右(左)にひねる → 脱力


顔全体のパーツを中心に集めるように力を入れる → 脱力

お腹
お腹に手を置き圧迫し、その手を押し返すように力を入れる → 脱力

太もも
前太ももに力をいれる → 脱力


つま先を遠くに伸ばしふくらはぎに力を入れる → 脱力
つま先をこちら側に近づけスネに力を入れる → 脱力

全身
いま行った全ての部位に力を入れる → 脱力


この漸進的筋弛緩法ですが、一度筋肉に力を入れることに関して賛否両論ありまして、痛みがある筋肉に対して行う場合には、強弱のコントロールが必要だと言われています。



なぜ力を入れるのかという点に関して言えば、先に力を入れておくとより部位を意識しやすくなるためなので、必ずしも必要というわけでもありません。



武術の達人クラスになると、完全に平時の状態で弛緩させることができると言われています。


達人と呼ばれる方が習得している痛みを超越するというスキルもこれがひとつカギになったりしてるみたいですね。


というわけで、もし普段からトレーニングをしていて筋肉に意識を向けることが出来ている人は、せっかく良い感覚を磨かれているので、それを鍛えるだけじゃなく、整える方向にも向けてみてはいかがでしょうか。


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