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ずっと好きでいたかったんだよ【マッチングアプリ⑧】前編

二か月前に私は初めてきちんと付き合ったなと思える彼と別れた。

精神面で未熟な面が多かったし、一方で自分が大切にしたいことも彼のお陰で見えるようになった。

前編後編でお届けします。



付き合うまでの話

0人目として扱っている前彼と同時進行で連絡を取り合っていたのが、このnoteでの「彼」だ。

わかりやすく、0人目と1人目(の彼氏)と呼ぶ。

0人目と別れてからすぐ友人と飲みに行くことになり、
次の彼氏はどうするか、という話題が。

酒も入っていたので
「じゃあもう一人の連絡取り合ってたやつに連絡しなおせばー?笑」

と友人。

0人目と付き合った際、当然だが彼とのLINEは断ち切った。

すぐ(一か月で)別れたからまだいけるかと思い、酒の上機嫌ノリで再度LINEをしてみた。

案外すぐLINEが返ってきた。


1回目のデートで「良い人」止まりだった彼。

「別れちゃったんだ」とLINEし、電話し、
彼の「もう前の人とは引きずってないの?」との問いかけ。

特殊スキル「寝たらスッキリ忘れる」を発動していた私は

「ぜーんぜん!!」と明快に答え、とんとん拍子に2回目のデートに進んだ。

そして、告白され付き合うこととなった。

あの時のウキウキと言ったらもう。笑

この恋愛は何かが違う!そんな気配がした。


付き合ってから


デートはもちろん。
できなかったことも、憧れだったことも、たくさんできた。
相手が院試で会えることは少なかったが、毎日LINEして、電話して、

充足感を得て。

大切にされている感覚ってこういうものなのかと幸せを感じていた。

前の人と違って、心から何か違う、と思い親にも付き合ってることを言ってしまったほど。笑

あったかい気持ちで2023年を迎えた。

付き合って二か月。。。


相手の院試も無事決まり、今度は私の就活が忙しくなる前に旅行を提案し、関西に行った。

互いに疲れがたまっていた旅行二日目。毎年行っているテーマパークへ!

「彼氏とテーマパークでエンジョイする」という高校生じみた憧れがあった。笑

トランクを持っていたため彼には列に並んでいてもらい、列に戻ろうとしたとき完全に彼とはぐれてしまった。

見たことがないほど人であふれかえっており、合流するまでに数十分もかかりやっとのことで入園。


彼はイライラを募らせていた。
聞くと、(私を待っていて入園できないため)後ろの人を優先するしかなく後ろへ行こうとすると何人もなんだこいつという目で見られた、と言った。


当時、彼に嫌われたくない!と強く思っていた私は深く深く謝罪した。


せっかくの大好きなテーマパークなのに、つまらないのは嫌だ!

ここで相手の機嫌を立て直さないと!と心の中で決心し園内へと進んだ。


しかし入園して進んでからも、歯車はかみ合わなかった。

一つの道に雪崩のように押し込まれていくゲスト。

またはぐれると思い、私は彼の手をつなごうとした。

その時、完全に位置関係を取り違えて彼の手をひっかいてしまった。


「?! 今のが一番むかついたわ!」と言われた。

衝撃で、頭が狂いそうだった。

好きな人からそんな風に言われ、心がぐちゃぐちゃになった。
また、謝った。

今日を心から楽しく過ごせないのではないかと。

泣きそうになった。。。


アトラクションの列に並んでいる時、
彼はふさぎ込むかのように自分の世界へ、Twitterの世界へ入り込み、

私が話しかける時にしか会話をしなくなった。

頭の中が混乱と苦しみでいっぱいになっていた私は、
どうすればこの嫌な雰囲気を変えられるのか必死に考えていた。

相手のイライラはどうにもできないので完全に無視をしていた。

今は話すべきではない。話したところで何もできない。

無力感を感じた。

アトラクションに乗る+今の嫌な雰囲気を取っ払うための方法

頭と体を120%フル稼働させていた私は疲れ果ててしまった。

休憩する時、彼がわざわざ長い列に並んでフードを買ってきてくれた。

その行動は嬉しかったし優しかったけど、何も喉を通らなかった。



閉園時間が少し気になるころ。
彼のイライラはかなり落ち着いたかのように思えた。

ここから雰囲気を改善できるかもしれないと思い、パークの豆知識や映画の話などで相手を楽しませようと考えた。

相手もかなりこちらに意識を向けるようになったし、話も進むようになった。


そういえば!と思い立ち、就活のESを書いていたわたしは、頭脳明晰な彼に助言を求めた。

彼ならどのように考えるのかな~と、アイデアの一つでも聞きたいと思って軽く聞いた。

すると、

「え、全部アドバイスしろってこと?」

「アドバイスするにも事前情報もなく丸投げされてもできませんとしか言えないけど?」

「大体はわかったけどもう少し説明力身につけなよ?単語だけ言われてもは?ってなるだけだけど」

「ただ難しいねーって共感してほしいだけ?それじゃあES書けないと思うけどそうした方がいい?彼氏に味方されないのは嫌?どう思う?」

饒舌になったかと思えば、質問質問質問のオンパレード。

確かにこの時休憩していたとはいえ、疲れはピークに近かった。

そんな時に就活の助言を求めるのは不適切な話題だと今でも自戒している。

が。

言葉一つ一つが己の心の「嫌」の琴線にがっつり触れ、なんで責められなければいけないのかという気持ちになった。

簡単な助言を求めていただけなのに。

私はこの苦しみを飲み込もうとしてしまった。

愚かな察してちゃんになってしまった。


私は逃げるように帰路についた。

相手の新しい一面を受け入れられず、気持ちも思うように言えず。

たった数日ではあるが私は彼を理解するために距離を置き考えた。

何度も別れることを考えた。

何度も何度も。


私は彼を「一旦受け止める」という選択を取った。

まだ付き合って間もないし、自分がやらかしてしまったことも多かったため、互いに非がある。

これは話し合うべきだという結論に至った。

後編へ続く。


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