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【DTM】副業サウンドクリエイターになって良かったこと【作曲】

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

僕が副業サウンドクリエイターとなって約1年が経過しました。

↓(※ こちらも合わせて読んで頂ければ幸いです)


■はじめに

今回の記事はどちらかと言うと、日頃から音楽制作はしているけど「好きなこと、趣味や特技を活かした仕事とは無関係の業種でも頑張れる人」向けに、副業サウンドクリエイターになってみて良かったことをお伝えできればと思っております(サウンドクリエイター、コンポーザーとして企業に就職し、本業にしたいという方はその一心で就職活動頑張って下さい!)


【良かったこと①】あらゆるモノが安定する

僕達が生きていく上で何より重要なのが「お金」です。

どれだけ僕が音楽を好きでも、フリーターでアルバイトをしながら音楽制作もして、サウンドクリエイターとしての就職を目指したり、フリーランスで活動できるようになるまで努力を続ける勇気というものが僕にはありませんでした。

また、これは今の職場に就職するまでの実体験なのですが「貧しさ」は生活の中であらゆるモノを低下させていきます。

制作に対するモチベーションはもちろんのこと、物事の判断力や集中力の低下が著しく、あの頃は音楽制作のことを考える余裕なんて本当にありませんでした。

再就職後しばらくしてから音楽制作を再開したのですが、そこで初めて気が付いたんです。
自分は好きなこと、趣味や特技を活かした仕事とは無関係の業種でも頑張れる人だったということ。
そして日々の生活を送ることに不安がない状態こそが、自分にとっては最高のモチベーションであったことに。

どれだけ貧しくてもどんなに苦しくても絶対に音楽制作を本業にして食っていく、自分が楽しいと思える仕事でないと頑張れないという方々にはあまり賛同を得られない生き方かも知れませんが、この時点で僕と似たような価値観をお持ちの方は副業サウンドクリエイター向きと言えるかも知れませんね。


【良かったこと②】作る時も学ぶ時も自由

僕の場合はパチスロ開発会社でしたが、どの業界においても企業にサウンドクリエイターとして就職した場合、あらゆる制約が付いて回ります。

パチンコ・パチスロ業界であれば、今やTVアニメ等の版権モノがほとんどですから、作中の楽曲がそのまま使用されることも多く、制作の中心(花形)となるのはやはりSE(効果音)になります。

仮にオリジナルBGMを制作する機会があったとしても、ホールでちゃんと聴こえるような音や曲のジャンルというのは限られてしまうのが正直なところです(音は8bit系のシンセ、ジャンルはEDMなどの電子音系)

そこでは作品の世界観を守ったがゆえにホールで全然聴こえない音や音楽を作るというジレンマが発生することも往々にしてあります。

さらに言えば、企画と上司と社長にもOKを貰わなくてはならないという制約もありますね。

さらにさらに最も重要なことがあります。

納期という制約です。

すでに一流のサウンドクリエイターとして、ありとあらゆる音楽ジャンルに精通し、DTMにおける制作も問題ないという方は別ですが、新卒の方や未経験で企業に就職されたサウンドクリエイターの方々はおそらく毎日が勉強の日々になるかと思われます。

つまり納期が迫っている中で今必要なことを最速で学ばなくてはならないということです(もう少し付け加えると企業に就職した場合は音楽制作だけが業務ではありませんので、覚えなければならないことは山ほどあります)

これはあくまで僕の話なので皆様に該当するかは分かりかねますが、僕の場合、必要に迫られて学習したことは、そのほとんどが身に付かなかったような気がします。

1つの課題に対して学ぶ期間が短い上に、次から次へと必要な課題が出てくるので、自分の知識・技術としてしっかり習得する前に放棄しなければならない事柄もありました。

また、必要に迫られて学習することって大抵が今まで興味がなかったことや実際に学んでも(※ その時は)面白くないことだったりしませんか?

例えば今現在の僕ですが、狙って1つの音楽ジャンルに特化した商品を制作・販売しております。

和風音楽 → ケルト音楽 → ハードボイルド音楽(ジャズ・ブルース)→ 中国音楽…と来ているのですが、こうすることによって徹底的に1つの音楽ジャンルのことだけを考えられるわけです。

各音楽ジャンルでどのような楽器、音階が使用されているのか、DTMで表現するにはどのように調整をすれば良いのか…etc、今の自分が作りたいと思っている音楽なわけなので、本やインターネットで調べるたび、新しい学びや気付きがあるたびに楽しくて楽しくて仕方ありません。

1つの音楽ジャンルにつき約2ヶ月の期間になるわけですが、それだけその世界にどっぷり浸かることができるため、知識も技術の習得率も正直本業にしていた頃より今の方が遥かに良いです。

上司や納期に迫られながら(※ その時は)興味もなく、あまり面白いとも言えない事柄を焦って習得するよりも、気持ちの余裕がある状態で、自分の好きなことを、好きな時に、好きなだけ学べる環境の方が僕には合っていたということですね。

逆に言えば、上司や納期に迫られながらもその時必要である知識や技術を最速で習得できる、音楽に関係することならどんなことでも楽しく捉えられる、耐えられるという方は本業サウンドクリエイター向きかと思われますし、僕なんかよりもっと早いスピードで素晴らしいクリエイターになれると思います。


■おわりに

もし音楽への気持ちは本業の方が上だとか、副業の方が下だとか、そんな風に考えてしまう人がいたとすれば、そんな風に考えなくて良いと伝えられる記事になっていれば幸いです。

僕は音楽に対して楽しく向き合えるかが全てだと考えております。

もしも上とか下とか、勝ちとか負けとかで語らなければならないとすれば、最期の瞬間まで音楽を作り続けた人が勝ちなのではないでしょうか。

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