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DQB1も全ドラクエファン必プレイの名作だった

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

■はじめに

2021年5月27日で35周年を迎える「ドラゴンクエスト」シリーズ。

最新作の情報をお届けする記念特番も放送されるとのことで「#ドラクエ12」だったり「#ビルダーズ3」がトレンド入りするなど、界隈では早くも熱を帯び始めている。

以前、私がプレイしたスピンオフの名作「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島(以下、DQB2)」について書いた記事がある。

当時はこの作品を超える新しいビルダーズが登場するのは難しいと考えていたし、その時点での最新作をプレイしたわけなので前作はシステム的な意味でも改良前の不便な状態であること、前作をプレイした方の評価等を嫌でも目にする状況だったことから正直敬遠していた。

しかし、ある日の仕事の帰り道ゲームショップに立ち寄ると、なぜかこの「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ(以下、DQB1)」を手にしている自分が居た。

(※ 以下、各項目に分けて感想を置いていくことにする)


■熱中度

前作をプレイしていた頃は知識不足や操作に不慣れなこともあり、気付いたら窓の外が明るくなっていたなんてこともあったが、今作は私自身がレベルアップしていたことと「DQB2」と違って基本的に各地方の拠点内のみ重点的にビルドしていく仕様だったため、仕事とプライベートを両立しながら程よい距離感で楽しむことができた。


■仕様①

「DQB2」と最も異なる点が各章・各地方でセーブデータが存在する点。

社会人の私にとってはどこまでビルドすれば良いかのゴールを、各章・各地方である程度決められている「DQB1」の方がありがたい一面もあった。

…というのも「DQB2」はストーリー進行中でも自分の意志でひたすら拠点(からっぽ島)を自由に開拓できる上に、その範囲があまりにも広く本当に自由過ぎたため、全てのビルドに納得できたかと問われると、まだまだやれることがいっぱいあったというのが正直なところ。

もちろん「DQB1」も、クリア後はひたすら自由にビルドして良いのだが、清々しい気持ちでストーリーを終えることが出来た点が私個人的にはありがたかった。

上記の「DQB2」の不満点は面白過ぎるがゆえに出た文句なので、考えようによっては最大の賞賛と言っても良いだろう。


■仕様②

さらに「DQB1」を評価したい点がもう1点ある。

"レシピを覚えるタイミングが良い" という点だ。

基本的に「DQB2」では拠点のレベルが上がった段階で一気に複数のアイテムが作れるようになるが「DQB1」は元となる素材を手に入れたタイミングでレシピを覚える。

つまり、素材を手に入れること自体に楽しみが生じるのだ。
新しい地方に行くたび、イチからレシピを覚えなくてはならないが、普段ならあまり必要としない素材が重要となる地方もあるため、とにかく素材集めが楽しめる作りとなっている。

素材やレシピに対する "ありがたみ" が感じられることと、不便であることを楽しめるこの仕様の方が私好みであった。


■仕様③

逆に「DQB2」をプレイしていた経験からの不満点は主に5つ。

・主人公にレベルの概念がない
・武器防具に耐久度が存在する点
・夜が暗すぎる点
・いつでもどこでも寝ることができない点
・グローブがない点

上記の中でも特に不満だったのは主人公にレベルの概念がないこと、夜が暗すぎること、いつでもどこでも寝ることができないという3点だ。

まず、レベルの概念がないということは素材集め以外にモンスターと戦う意味がないため、その必要性がなくなった際にとにかく面倒臭い作業と化す。

また「DQB2」は寝具さえあれば拠点内外問わず、どこでも寝ることが出来たのだが、「DQB1」は部屋と認識されている場所でなければ寝ることができず、即席で作るにせよアイテム枠を圧迫するし、旅を続けようにも暗すぎるため、ある程度強い装備が手に入るまでは拠点に帰らざるを得なくなる。

武器防具の耐久度やグローブがない点は慣れればまだ我慢できる要素だったが、上記3点に関しては「DQB2」プレイ後の人間からは少し厳しい評価になることと思う。


■グラフィック

【DQB2】とともに広大なマップは相変わらず圧巻であった。
ただ、各地方の全体マップがなかったため、その大きさを肌で感じにくかった点は少し残念だったことと、今作では巨大な建造物を作るミッションがなかったため、それも世界観を小さくしてしまった要因と言えるのではないだろうか(グラフィックというより、これも仕様に関するコメントかも知れないが…)


■キャラクター

ロロンド

エル

アメルダ

今作も一部の声を除き、声優感を排除してくれた点を評価したい。
これまでのナンバリングシリーズ同様に、セリフの字を読むことで世界観に没入させてくれる。
これこそがプレイヤーに感情移入させやすくする仕組みであり、ドラクエシリーズの特徴なのだ。

先に「DQB2」をプレイしてしまったがゆえの評価となるが、少し単調であることと人間味のある動きは乏しく感じた。

今作はそもそも施設のバラエティー自体が少なく、拠点も小さいためどうしても同じ動きになりがちなのは仕方ないのだが…。

また、各章・各地方での完結型なので「DQB2」ほど長い時間で寝食を共にしない点も感情移入を少し妨害された感がある。

それでも各章・各地方では有り余るほど魅力的なキャラクターたちが待っているため、ここまで書いている言葉をそのまま悪く受け止めなくても問題ないと思う。

むしろ出会いと別れにロマンを感じるプレイヤーであれば、今作の方が相性が良いとも言える。


■サウンド

今作も新規描き下ろし曲はなし、過去作品の楽曲が使用される。

おそらく「DQB2」よりも使用されている楽曲数は少なめ。
個人的にはもう少し色んな楽曲が聴きたかった。

熱心なファンの方なら分かると思うが、あの曲が前奏付きで流れた時はもう一度セーブデータを読み直して、もう一回聴きに行ったほど。

やはりこの作品のサウンドを担当されている方はよく分かっていらっしゃる。


■ストーリー

りゅうおうの城

アレフガルドに現れた邪悪なドラゴンの化身・竜王に、伝説のロトの血を引く勇者が竜王の軍勢に挑むが「もし わしの みかたになれば 世界の半分を やろう」という竜王の問いに対して勇者が「はい」と答えてしまった後の世界となっている。

大地は引き裂かれ、城塞都市メルキドの守護神ゴーレムは人間を襲い、美しい湖の街リムルダールは毒の沼地に浸食され、温泉の街マイラは溶岩に覆われ、そして人々はものを創り出す力を奪われ、世界は荒廃の一途をたどる。

それから数百年後、この地に新たな救世主が現れる。

精霊ルビスの導きによって現れた「ビルダー」は、失われた「創造する力」によって滅びた街を、人々の希望を繋ぎアレフガルドを復興させていく。


結論から言うと、ストーリー全体だけで見れば個人的には「DQB2」よりも「DQB1」の方が好みだった。

…というのも「DQB2」は特定の章・地方があまりにも好き過ぎて、その時と同じような感動が味わえたのは全体の中でも一部だけだった。
また、1つ1つ単体で物語を見ていくと自分の中で納得できない部分があったことも大きい。

それに対して「DQB1」は全ての物語が平均的に面白く、クリア後の全体的な満足度の高さで言えば、こちらに軍配が上が…しかし「DQB2」は本当に素晴らしい作品だったため、甲乙つけがたいのが正直なところである。


■おわりに

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【DQB2】から入った私にとっては2作目の「ドラクエその後の世界」であったが、これを企画・立案された方はまさに伝説の勇者のようにとても勇気のある方だと思う。

「ドラクエ」というビッグタイトルを使って「もしも」のスピンオフ作品を出すなんて私にとっては恐れ多いのだが、世間でもキチンと評価されているし、熱心なファンの方々がプレイしてもちゃんと納得できる形で物語も昇華されているのだ。

5月27日の記念特番で本当に「ドラゴンクエストビルダーズ3」が発表されるかは分からないが、いつ発表されたとしても私の準備は整っているし、次こそリアルタイムでスクラップ&ビルドができるという喜びでいっぱいだ。

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