クリエイターのための「内発性」というガソリン、またの名を愛。
「全然書けない、作れない」
「というかそもそも元気が無い、生きてるだけで精一杯」
という時は無かろうか。
ガソリンが入ってないバイクを無理矢理動かすように生きている感覚。
私が住むベトナム・ホーチミン市では、街の規模の割にガソリンスタンドが圧倒的に少ないためか、路上ガソリンを売っているのだが。
急なガス欠に慌て、ペットボトルに入った安くて怪しいガソリンを買う。
ちょっと走るがガソリンスタンドまで辿り着けず、またすぐガス欠になり、また道で怪しいガソリンを買い足す……。
そんな感じで、なんとか生きている時が無かろうか。
私がこの3年半そうだったのだけど、ここに来てやっとガソリンスタンドに辿り着いたので、その気づきをここに書く。
※3月にアップしたこちらの記事と途中まで同じです! 前回読んでくれたかたは5から読んでね。
■1 心のガソリン=内発性
バイクにガソリンが必要なように、心にもガソリンが必要である。
心に注ぐガソリンのことを、私は「内発性」と呼んでいる。
内発性というのは、「(誰に頼まれなくても、褒められなくても、義務として押し付けられなくても)心の底から何かをやりたいと思うこと」だ。
別に具体的に何かしなくてもいい。
ただ「ハツラツと生きる」「今を噛み締めながら生きる」とかでもいい。
内発性が供給不足の場合、「路上の怪しいガソリン=外発性」によって生きることになる。
つまり、他人に頼まれたこと、褒められること、義務として押し付けられたことだけをやって、とりあえず生存するようになる。
もちろん、これでも死なない。
身体は生きる。
が、心が死んでいく。
いわゆる「生きてるだけ」「生きてる意味が分からない」「ゾンビ状態」だ。
■2 内発性が無い=ゾンビ状態
ゾンビな人は多い。
つまり、「他人に褒められるから」「認められるから」「お金や地位や名声がもらえるから」という理由で行動している人は多い。
というか、ほとんどだ。
そういう人は、たとえ見た目が素敵で、お金や地位や名声があっても、なんかギラギラしててキモい。
私も32歳まで外発性で生きていたフシがあって、だからギラギラしててキモかった。
「ギラギラしてキモい」を別の言葉で言い換えると「クリエイティブじゃない」「消費的だ」「他人の目を気にしすぎ」ということだ。
すなわち「他人や世間が決めたアイテム(地位や名声やお金)を手に入れるための、既製品のゲームに乗っかっている」。
■3 私の話 外発性も無く、内発性も無く無為に過ごした三年半
私のことで言うと、32歳の時に、上記の既製品ゲームの味気なさに気付いてしまった。
そしてそこから無理矢理リセットするために、突発的にベトナムに移住した。(※1)
その後3年半、35歳に至るまで、「外発性を手放したのはいいが、内発性も湧いてこない」=「何もする気が起きない」状態で生きてきた。
具体的にどんな様子だったかというと、
こんな状態だった。
■4 内発性の別名は、愛
そんな私だったが、最近は「心のガソリン(別名:内発性)をガソリンスタンドでガッツリ得ること」について仮設が立った。
それは、タイトルの通り「愛」だ。
愛というのは、子供の頃に親や周りの人から貰ってもいい。
大人になってから自分で注いでもいい。
もちろん大人になって、周りの人から貰ってもいい。
とうか人じゃなく、モノや動物や自然から貰ってもいい。
親に「愛しているよ」と言われること。
先生に「あなた見込みあるわよ」と言われること。
友人に「何があっても信頼してるよ」と言われること。
世界のどこかの知らない誰かが作った作品が「お前も生きてていいぞ」と言ってくれること。
私の場合は、「僕と会うまで、しょうもない人にあなたの崇高な精神を摩耗させずに守ってきたその貴族的精神に感動する」と、同じく貴族的な人に言われたことで、愛がフルチャージとなった。
愛がフルチャージになると、自分に自信が湧く。
「名声、お金、地位、見た目……が無くても、私は私」
「既製品のゲームには乗らず、自分のルールで、やりたいことやろうぜ」
と、心の底から、安心して思えるようになる。
内発性が湧く。
■5 どうやったら「愛=内発性」を得られるのか?
ここまで読んだ人は、
「うん。内発的に行動するために、愛が必要なのは分かった」
「でもどうやったら愛、得られるんだよ⁉⁉」
と思うかもしれない。
世にあまたあふれる宗教書、スピ本、自己啓発書……には、既にアンサーが並んでいる。
「愛はもう貰っている」
「気づくだけでいい」
「なんなら自分で自分にあげてもいい」
まあ、確かにそのとおりなのだが……。
でも、こんな聖書みたいな言い方じゃ、分かる人にしか分からないよね。
私は、教祖でなく教師として、現世的存在として、超具体的なメソッドを提示します。
(私もまだ修行中の身だし、今後他にもっと良い方法を見つけるかも知れないけど、ひとまずの暫定解です。)
(一応エビデンスを書くと、私はこの方法を初めて2ヶ月で先述の貴族に会いました。)
■5−1 「愛=内発性」を得る方法1 外発性ゾンビ徹底排除。数値や固有名詞でなく、自分の納得、満足、安心、快をターゲットにする。
みなさんには目標はありますか。
今年の頭に目標を立てたりしましたか。
あるいは、叶えたい夢がありますか。
既に書き出していたら、それを準備してください。
まだなら、今考えて下さい。
・お金
・人間関係(恋愛、友達、家族……)
・ライフスタイル(衣食住や時間の使い方)
・ほしいもの
・趣味
・仕事
・体調
・行く場所ややりたいこと
……全部じゃなくて、とりあえずピンと来たものひとつでいいから、今、目標を決めてみてください。決めたら、メモしてください。
はい、いいですか。メモしましたか。
その目標に、「数値や固有名詞だけ入ってて、感情語がなければ、要注意」です。
例えば、
「月収100万になる」
「体重48キロになる」
「Twitterのフォロワーが1万人になる」
「○○社から本を出す」
「フェラーリを買う」
「月に一度海外旅行に行く」
「✕✕賞をとる」
……これだけだと危ういです!
よく「目標は具体的に、数値や固有名詞を入れて」と言われるけど、それだけだと意味無いです。
月収100万になっても過労死寸前なら意味ない。
48kgまで痩せても栄養足りてなきゃ意味が無い。
「その時にあなたが不幸せだったら何も意味ない」です。
数値や固有名詞より「達成した時どんな気分か」の方が二億倍大事だし、数字追って本末転倒の外発性ゾンビになるなら数字なんて見ない方がいい。
でも、もし、今、数値や固有名詞だけの目標を立てているとしても、大丈夫。
感情語を書き足そう。
感情語というのは、嬉しい、とか、満足している、とか、うきうきしているとかです!
例えば
「月収100万になる」。
これを感情語入りに書き換えると。
「月収100万になって、かつ時間のやりくりも出来ている。お金的にも、時間的にも、行きたい場所にノリで行ける余裕がある。その時の私は『私の心が見たいものを、体験したいものを、全部叶えてあげられる。自分の心に栄養を与えられて、心をどんどん育てられて幸せだ。ああ、お金と時間の余裕があってよかった』という気持ち」
こんな感じ。
もうひとつ例をあげると
「Twitterのフォロワーが1万人になる」
なら
「Twitterのフォロワーが1万人になる。嘘やおべっかやウケ狙いを言わず、私が心から思ったことを無邪気にツイートすると、それに何百いいねもつくし、もっとフォロワーが増える。また、DMに仕事依頼がたくさん来て、Twitterだけで営業と受注が回る。その時の私は『常に応援されていて嬉しい。祝福されていると感じる。自分のことをもっと好きになれてTwitter最高。そしてお金もついてくるなんて最高すぎ。Twitterマジ愛してる』という気持ち」
こんな感じ。
その時の私は『~~』という気持ち←ここがめちゃくちゃ重要!
ここまで書いておけば、たとえあなたが、名声、賞、地位、評判、お金……につられて外発性ゾンビになっちゃいそうな時も、この呪文があなたを食い止めてくれます。
■5−2 「愛=内発性」を得る方法2 毎日、「もらった愛」と「返せた愛」を書き留める。愛のお小遣い帳をつけて、愛の支出入に自覚的になる。
宗教本やスピ本や自己啓発本が言ってるように、
「すでに貰っている愛に気づきましょう」
「まずは自分で自分を愛しましょう」
……その通りなんだけど、こんな漠然としたアドバイスは実践的じゃない。
渋澤怜式だとこのような具体的なプランになります。
1.「もらった愛」は、
・誰かにしてもらったこと
・ラッキーだったこと(つまり神にありがとう!と言いたくなること)
です。
2.「送った愛」は、
・自分が誰かにしてあげたこと(他者へ送った愛)
・自分が自分にしてあげたこと(自分へ送った愛)
・創作活動(自分が世界に送った愛)
です。
「もらった愛」「送った愛」と言っても、大層に考える必要はない。
1→道の犬が可愛かった。
2→犬の写真を撮った。
そんなことでいい。
1→おいしい野菜をもらった。
2→野菜を使って料理をつくった。
そんなことでいい。
それこそ、立派な愛の応酬作業です。
「こんなのやって何になるの?」
と思う方。その気持ち分かります。
でも、騙されたと思って一週間やってみてほしい。
このやり方は、世界で最も売れているクリエイター向けのワークブックのひとつに、出典があります。
https://note.com/rayshibusawa/n/n0bf13342043e
(私はこれをちょっとアレンジしてやってます)
これを、私が作ったnote内サークルのメンバーとともに毎日書いた結果、私は2か月後に先述の貴族的な人に出会いました。
たとえばこれが、はじめたての私。
別に何でもない日だけど、それなりに結構書くことがあります。
どう考えても4月の方がパワーアップしてますね。
もらった愛に自覚的だし、返せる愛も増えている。
やると分かるんだけど、「あ、書くことめちゃめちゃあるな」って思い始めます。
慣れてくると「書くこと探しのために生きる」みたいな感じになってきます。
そう、人は愛とクリエイトのために生きてるんだよ。
愛の受容体を作ろう。もう貰っているから。
「うん、分かったけど、ひとりじゃ続かない」
そんな人は、一緒にやりましょう。
■6 まとめ
方法1、2ともに、私のnote内サークル「言語神社レヴェリーレイレイ」でできます。
方法1は「夢リスト」、と呼ばれ、私の夢リスト約10,000字が公開されています。
方法2は「日参」と呼ばれ、私は毎日1,000字ぐらい書いています。
メンバーも、私と同じく書くことができます。
メンバー(参拝者)には、私(神主)のコメントがついたり、つかなかったりします。(今は人数が少ないので割とコメントできてます)
月額333円~です(おさいせんをたくさんあげたい人用に555、777円のプランもありますが、内容は全く同じです)。
試しに入って、つまらなかったら月をまがたないうちに退会すれば、333円だけで済みます。ここまで読んで興味を持った方は、ぜひ初月だけでも覗いてみてください!
渋澤怜(@RayShibusawa)
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自己紹介記事です。
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