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題:アルケミスト 夢を旅した少年  作:パウロ・コエーリョ

(今回はお題の #推薦図書  に投稿する記事になります)

この本に私が出会ったのは、大学のクラスメートがプレゼントしてくれたのがきっかけです。もう10年も前になります。

私は当時アルケミストがベストセラーだとかパウロ・コエーリョだとかこの本について一切知らなかったので私は何の先入観もなく読み始めました。主人公のサンチアゴは羊飼いで様々な旅に出ながら、漠然とした人生を生きていく途中で自身の人生の意味を自分で探し当てようとし始めます。私はこの本を読んでいく途中に何度も主人公サンチアゴがまるで自分であるかのような錯覚に陥る体験をしました。この本は、やりたい事、人生の目標や夢がある人には教訓になりうる本だと思います。成功するという事よりは、それまでの過程が人生であり、素晴らしい経験が人を構成するという事に目覚めさせてくれる本だからです。How To本のように答えをくれる本ではないので、せっかちな方は一体何が言いたいか全くわからないという答えになると思います。そして、主人公が羊飼いというところも日本人にはなかなか想像力が駆使できない点でもあると思います。キリスト教及びカトリック教などにおいては、羊飼いというのは単なる職業ではなくShepard(シェパード)は、つまり神の子を育てる意味で使われている比喩でもあるからです。日本語で訳すと、僧とかのイメージでしょうか?一休さんが修行の旅に出ていると思って読むと少し深く読み込めると思います。私は、英文で読みましたから日本語のニュアンスはどうなっているのか少しわかりませんが、レビューで酷評している方にはきっと背景が伝わりきらなかったことが原因の一つにある気がします。とても惜しいな~。

この記事に私がアルケミストになるきっかけも同時に記載しました。よかったらお立ち寄りください。


私は、サンチアゴよりもっと小さな旅人なのでNoteでの名前をLittle Alchemistにしました。この本は私にとって本当に特別な本で、素晴らしいタイミングで私に出会いをくれました。アルケミストを読んだ人々はこれが暗号かのように人生を楽しみ始めて何よりも直ぐに打ち解けられるのです。お互いが人生の旅人だと理解し合い出会いの運命や喜びを上手に共有し合えまるなんて素敵じゃないですか?私のアメリカでの出会いの中にはAlchemistと言ったとたんガラッと変わることが多くありました。それぞれが何かに向かって生きているとリスペクトし合い音叉のように共鳴しあえるのです。これは本当に面白い体験でした。

どれほど苦しい状況下でも、今はきっと苦しいけど歩き続けよう。答えは直ぐ出ないかもしれないけど、歩み続けてみよう。と今までアルケミストの話を一緒にした人達の声が聞こえてくる感じなんです。あの人も今きっと頑張っているんだろうな。だから私も少しでもいいから進んでいこう‼と今も思えるのはアルケミストになったからなのだと思います。だから、この混沌とした世界情勢の中でも希望のベクトルは常に未来を指して進んでいくことが大切なんですよ。我らアルケミスト、サンチアゴを胸に。。。

良かったら一読してみて下さい。

[パウロ・コエーリョからのメッセージ]
『アルケミスト』を書いたとき、ぼくは存在理由を理解しようとしていたんだ。哲学的な約束をつくるのではなく、ぼくの魂の中に存在していた少年と語ろうと決めた。驚いたことに、この少年は世界中の数百万の人たちのなかで生きているんだ。この本で、ぼくは、答えがない質問を読者とシェアしたいんだ。それは、人生を素晴らしい冒険へと変えてくれる。

以下は角川書店からの掲載となります。

[本書の内容]
半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
「前兆に従うこと」「心の声を聞くこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれること」――。
長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。

内容(「BOOK」データベースより)
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。

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