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生きづらさを抱える人は思っている以上に多い

2008年に
東京の秋葉原で
事件が起き

その犯人である
加藤死刑囚の刑が
今日執行されたそうです。

報道などでは
犯行の背景として

犯人の居場所が無かったのではないか

といった話をされることがあります。


先日の安倍元首相の
銃撃事件の犯人も同様で
このような犯行に至る背景には
犯人が孤独感が感じていて
社会に居場所がなかったりすることで

社会に対して怒りを抱えていて
その怒りをぶつけようと
反社会的な行動に出ることがある。


でね
じゃあ悪いのは犯人ではなくて
社会の方だよね
とかそういう話ではなくて

こういう出来事って
おそらく皆さんが想像している以上に
多いんじゃないかと思うんですよね。


精神科病院で働いていると
殺人事件や
殺人未遂事件を起こした犯人が
精神鑑定のために
入院してくるので
話す機会があるんですね。


そしてそういう犯人は大抵
極悪非道な人という印象というよりは

生きづらさを抱えている人ばかりなんです。


「ケーキの切れない非行少年たち」
という本があって


殺人や強盗、性犯罪などの
凶悪な罪を犯していながら
図のように「ホールケーキを3等分する」
といった簡単なことすらできない
非行少年たちの実態が描かれた本なのですが

問題が生じた時
多くの場合は
その解決のための手段
落ち着いて考えて
行動できるところを

精神障害や
知的障害を抱えていると
その判断ができなくなり
衝動的に行動してしまったり

何が正義で
何が悪なのか判断できなかったり
(加藤死刑囚も仕事上ミスをした高齢のスタッフに
 柔道の技をかけて怪我をさせて
 それは仕事の効率的には正しいことだ
 と思っていたとか)

今の自分が不幸なのは
社会のせいだ

と歪んだ思い込みをしてしまい
赤の他人が犠牲になっても

それは自分が悪いのではない
周りが悪いんだ

と考えてしまう人が
たくさんいるのです。

もしくは
ことの重大さを
理解できない人もたくさんいる。


どれぐらい多いのかと言いますと
本書の中での表現だと

知的障害とされる
IQ70未満の人の割合は約2%。

そしてIQ70〜84の
境界知能の人の割合は
約14%で
35人のクラスの中に
5人はいる計算なのだそうです。

社会にはそれだけ
生きづらさや
問題を解決できずに
しんどさを抱えている人がいて

そのような守られるべき障害者が
学校や仕事場で
いじめられたり
周りについていけず
孤独な目に遭い
被害者となって

そして加害者になっていく

ニュースになるような大事件を起こさなくても
性犯罪を犯したり
親を叩いたり
また自分自身を傷つけたりする

サポートが必要な人が
世の中にはたくさんいて
社会の閉塞感が高まるほど
社会から弾かれた人が
このような事件を引き起こかもしれません。


◯被害者以外の視点で考える


秋葉原の事件でも
被害に遭われた方の立場や
その家族の立場になって
事件を見てしまいますよね。

だからつい
犯人に対して
怒りを覚えたり
ネガティブな印象を持つのは
まぁ当たり前なのですが
怒りからは何も生み出されません


犯罪を犯した犯人に対して
憎しみの視点でも
捉えることも
社会としては必要なんじゃないかなと
思います🤔

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