見出し画像

辛い経験が、成長させてくれるとは限らない話

今日は日曜日なので
いつものお堅い話ではなく
思い出話でもしようかと思います。

看護師になって
5本の指に入るくらい
きつかったかもしれない日について
書いていきますね。


というのも
別に不幸自慢とかしたいわけじゃなくて
理不尽なこととか
ハラスメントって
もちろんない方がいいわけですが

そういう辛い経験が
人に対して
寛容的になれたり
優しくなれているのかもなー

と思うからです。


看護師の人に会ったら
聞いてみてください。

1番きつかった時期はいつですか?

と。

人によって
答えは変わるでしょうが
多くの看護師さんは

看護学生の頃か
新人〜2年目までの頃
と答えるのではないでしょうか。


それくらい
修行を積んでいる時代って
辛いものですよね。

どの業界も似たようなものかもしれません。


私は学生時代は
たまたま運よく
さほど苦労せずに実習や試験を
パスできていたのですが
しかし新人の頃はとても辛かったです。

たとえ1億円もらっても
あの頃に戻りたくありません。

とにかく人間関係があまり良くなく
私がいた部署は
各病棟にいる
恐れられているスタッフが
集められているような病棟で

私も例外なく攻撃を
くらっていました。

その中でも
1番辛かったのは
その日一日
情報収集で終わった日です。

看護師は朝早めに来て
担当の患者さんの
病態や症状
検査や薬剤などの
情報収集を行なってから
業務に当たります。

新人の頃は
情報収集をして
上司に報告をして
フォローしてもらいながら
業務にあたるんですけど

病院の中でも
1.2を争うくらい
怖いというか
面倒臭い上司がいて

その方にフォローしてもらうことがありました。

そして
その日に担当させて頂いた患者さんの
診断名がカルテ上
たこつぼ型心筋症という
心不全のような症状を呈する
病名だったんですね。

当時あまり詳しく理解できていない
疾患だったので
病棟に常駐している医師に教えてもらいながら
観察のポイントなどを把握して

そして朝、フォローして下さる上司に
その日の仕事のスケジュールや
何を注意するのか
自分で立てて報告したんですけど

結論から言うと
カルテの疾患名が違ってたんですよね。

入院時の検査の結果
たこつぼ型心筋症とカルテに
記載してたんですけど

どうも
たこつぼ型心筋症ではなく
違う原因の心不全だったんです。


当時まだ入職して
3ヶ月くらいの頃だった私は
診断名が間違っていることには気がつけず

取り敢えず担当医ではないですが
病棟の医師には相談して
心不全としての対応をしていくと
心がけていたわけですが

フォローして下さる上司は
前日にその患者さんを担当していて

「どうもたこつぼ型心筋症では無さそう」

という情報を
主治医から聞いていたんだそうです。


ですがカルテのどこにも
そういう記載はなかったのと

疾患名の修正も
されていないままだったんです。

そして上司に

「今日担当の患者さんは
 たこつぼ型心筋症の方なんですけど…」

と報告した瞬間に

「たこつぼ型心筋症なんてどこに書いてんの?」

と聞かれたので
「カルテの診断名の箇所に書いてありました。」

と報告すると

「情報収集からやり直して」

と言われました。

確かに
たこつぼ型心筋症という診断名を
思い込んでしまっていた私の落ち度では
あるのですが

その後もカルテを細かく調べても
その辺の経緯についての記載はわからず

その他の心電図やカテーテル検査結果を
より詳しく調べては
報告して

そしてまたダメ出しをくらい
情報収集に戻る

という作業の繰り返しでした。


もう10年くらい看護師やってますけど

「あ、診断名昨日変わったから!」

の一言で済む話だと思うんですよね。

結果として
その日の行動計画自体
その点以外は
ズレているわけでは
なかったと思いますし

結局難癖をつけられて
十数回情報収集の
やり直しを命じられ

周りが忙しく働いている中で
晒し者のように
1人ナースステーション内で
ひたすら電子カルテに
向き合うだけで
当然昼食に行けるわけもなく
時間は過ぎていくばかり。

周りにいた普段なら怖いと言われている
看護師も

「あれはないよ」

とその上司を批判する程でした。

周りにいる優しい上司は
空いた時間に教えてくれたと思いますが

正しい情報をどれだけ集めても
やり直しを言われるだけで

結局就業時間は
とうに過ぎていました。

さすがにその上司には
指導が入ることになり

他にも何度も問題を起こしたり
後輩を辞めさせる原因を
作ることが多かったので
県外の地方の病院に異動させられていました。

当然私の心に
暗い影を落としたことに
変わりはなく

今思い出しながらも
具合が悪くなってきました(笑)

こんなことなら書かなきゃよかったと
非常に後悔しています(笑)


そんな過去があり
じゃあ何か学ぶことがあったか?

と言われると

これだけははっきり言えます。


得たことは

何もありません。

当然その時に調べたことなど
何も覚えていませんし
残ったのは恨みや遺恨だけ。

厳しさによって
ものを教えようとする人に言いたいですが
それでは何も残りません。

ハラスメントによって生み出されるのは
消えない憎しみくらいなもんです。

反面教師になったんじゃないか?

と思う人もいるかと思いますが
そんな経験せずとも
そんな酷い仕打ちは普通しません。


世の中生きてりゃ
理不尽なことも
とんでもない人に出会うこともありますから

ストレスを0にすることは
できないでしょうが

かと言って
自分が誰かにストレスを
与えて良いわけではない。

嫌がらせによって
得られることなんて何もありません。


本当にトラウマになるだけですからね!(笑)

常識のある皆さんには
釈迦に説法かもしれませんが
今年もそんな大人にならないよう
生きていきましょうね😮‍💨

サポートしていただけると相当喜びます😭