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余計な仕事をそろそろ減らしません?

看護師に限らず
多くの仕事において
日常の業務量って凄まじくないです?

人間の注意力、判断力、労力、記憶力などを
駆使して
やるべき仕事がたくさんありすぎる。

特にミスや失敗が起きた時に
チェックする項目や業務が増えて
今までずっと行ってきた業務を
そのまま残したままだと
当然業務量が増える一方です。

以前私がいた職場では
定時後にやるべき業務が
当たり前のようにあって
サービス残業なんてザラでした。

そして肝心の患者さんのために何ができるか?
ということを考える時間も
実践する時間もどんどん無くなる。

そこで今日は私が行っている業務改善について
お話ししたいと思います。


私は余計な業務は絶対にやりたくない人なので
業務改善を最低でも
2週に1回くらいは提案しています。

そしてたくさんのどうでも良い日常の業務を
潰してきたという自負があります。

今日は私が考える
業務の減らし方について
提案していきます。

その問題は本当に解決すべきか?

どんな業務にも
その業務ができた時には
何かしらの理由や動機があったはずです。

ただ定期的にそういった仕事を見直していく中で
「これってやる意味あるの?」
と考えるだけでは
案外業務は削れないのです。

そこでどのように思考するか。

それは
この業務は誰のどんな悩みを解決するか?

という考え方を持つことです。

たとえば看護業務の中に
アナムネ聴取という業務があります。

ざっくり言えば
・なんで入院したのか
・患者さんがどういう生活をしているのか
・家族はどういう関係なのか

などを聞き取りするわけです。

もちろんそれ自体は必要な業務なんですが
その中に不要な質問項目が
たくさんあったり
「それを聞いて、どうやって看護に生かすの?」
という考える視点が必要なんです。

たとえば
精神科病院「アルコール依存症で入院された際に
本人の自己評価と
家族の他者評価を
確認する項目があるんですが

お酒を飲みすぎて起きた問題を
家族は割と正確に客観的に捉えられるものですが
患者さん本人は過小評価していることが
ほとんどなんですね。

でもそれって自然なことで
どの患者家族に当てはめても
自己評価と他者評価に乖離はある。

だからこそ、
「それを入院患者さん全員に聞くことに意味あるっけ?」
と思い私は廃止しました。
たぶん多くの病院では依然として
確認されている項目だったりします。

でもその質問を時間をかけてやったことで
(大体20〜30分は聴取にかかります)
患者さんやスタッフのどんな課題を解決できるか?
と考えた時に答えが出なかったんですよね。

他にも全スタッフ間の申し送りも
ほとんど廃止しました。
約50人患者さんがいて
1〜2人の患者さんの一部だけ
報告するようにしました。

というか申し送りも記録に残したり
書式にまとめておけばいいんですよ。

わざわざ朝と夕にダラダラと話して
雑談や愚痴の共有みたいな申し送りを
私は8000回は軽く聞いてきたのですが
それが自分の仕事に生きることは
ほとんどありませんでした。

これ、どの業界でもあるあるだと思うんだよな〜。

理想は
「なんか聞きたいことある?」
「いや、別に」
という申し送りが理想。

ルールや指示はカルテに残して
状態が悪い人の状態が悪いという
事実だけ伝えてもらって
解釈ですら不要なんです。

その雑談や解釈が誰の課題を解決するか?
と言われても、解決しないのは明確だからです。

限られた時間の中で
生産性を上げるには
まず余計なことをやっちゃダメ。

絶対ダメ。

特に医療業界は
正義感がある人が多い分
今まで慣習的に行ってきたことが
なんとなく患者さんのためになっているはずだ、と
思考停止しがち。

今やっている業務が
本当に誰かの何らかの問題を解決しているのか?
そしてそれが本当に解決すべき問題なのか?
という視点で目の前の仕事に取り組むべきで

そうでなければ
いつまで経っても
時間ばかり無くなり
どうでもいいことをただこなすだけの
仕事になってしまう。

医療の仕事ってそうじゃないでしょう。
私も大きいことは言えませんが
余計な仕事をするぐらいだったら
患者さんと雑談している方が
はるかに生産性が高い。
学びも多い。

本来ならばそういったことに
時間やリソースを使いたいもの。

まずはその視点で業務内容を
見直してみてはいかがでしょうか?😌

サポートしていただけると相当喜びます😭