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45 大好きな人が自殺してしまったら

愛する人が、自ら命を絶つ選択をしてしまった時、残された人はどうしたらよいのでしょうか。家族でなく、友人、恋人、好きな人や芸能人だったとしても、ショックで生きる気力を失うと思います。私も娘が死んだ時、身を裂かれるような痛みとともに、色のない世界で、かろうじて呼吸をするだけの生き物になっていました。

そして現実に引き戻されると、「私も死にたい」と思ってしまう方もいらっしゃると思います。私も思いました。自分に何かできたのではないかと自分を責め、時には、必要とされていなかったのかと虚しさだけでなく、怒りすら感じたり、ネガティブ感情のオンパレードでした。

でも娘が死んで3年経ち、私が声を大にして言いたいことは、自ら死を選んだ人たちは、「人を不幸にしたいから死んだのでしょうか?」といこと。愛し合った人、大好きだった人、ファンだった人を、苦しめたいと思って死んだのでしょうか。一緒に死んで欲しいから死んだのでしょうか。

そんな人でしたか?愛する人はそんな人じゃなかったはずです。だから愛される人だった。もっと生きてくれたら良かった。それは私も思います。でもそれは残された人の気持ちなのです。言ってしまえば、残された人の要望です。しかし残念ながら肉体を失った存在は、もう物質的なものを与えることはできません。望まれても叶えてあげられない時、彼らはどんな気持ちでしょうか。

本当に愛しているのならば、愛する人にそんな思いをさせたくないですよね。自分が欲しいものを与えてくれないからと、嘆き続けるのは、愛ではなく、依存や執着ではないかなと思うのです。もしかしたら、たくさん与えてくれる人だったから、与えてもらうのに慣れてしまっていたのかもしれません。

でも、愛はもらうだけのものではありません。愛は自分から出すこともできます。もう十分に愛をくれていたからこそ、残された人は悲しいのです。そして私たちは、まだ愛し続けられますし、肉体を失った存在は、いくらでも愛を受け取れます。こちらが愛を差し出すだけで、これからもずっと愛し合うことが可能なのです。

今、色々な事情で命を絶つ人が増えてます。ということは、悲しんでいる人はもっと増えているということ。悲しみを抱えた人が、どう生きるかは、その人の自身の人生を変えるだけでなく、社会や、未来にも影響していきます。愛を出し続けて生きるのと、もっともっとと欲しがるのと、どちらが故人を安らかにし、どちらが素敵な社会を作るでしょう。

愛する亡き人は、私たちが愛を出すことを選択するときっと信じてくれています。それぐらいの信頼関係があったと自信を持っていたと思います。私たちが彼らの愛に応えるとき、愛する亡き人の死は、人を愛を溢れさせる人となるように仕向け、社会や未来を愛で溢れさせる、尊い死となります。

例えば好きな芸能人の死に絶望して後を追うのと、その人の作品や人柄や生き様に感動し、学び、成長した自分を語るのとでは、社会への影響の違いは歴然です。前者は、その芸能人が不幸の原因になり、後者は、愛を与えてくれた証明になります。

残された人の生き方次第で、愛する亡き人を、不幸の原因にも、尊い存在にもできるのです。どちらが正しいかという問題ではありません。残された私たちがどうしたいかと考えたら、答えはひとつしかないはずです。

それでも、どうしても嘆き続けてしまうなら、その原因は他にあるのです。そうだとしたら、愛する人の死は、その原因を見つけ出させ、解決するよう導き、残された人を幸せにしてくれる、尊い死にもなるのです。

人が死ぬことは悲しいことに違いありません。でも、どう受け止めるのかは自由です。自由だからこそ、自分の心に従ってしっかり選びたいですね。あの世で気持ちよく過ごしてもらいたいと思うのなら、私たちも気持ち良い選択をすればいいだけなのです。



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