強い感情が結論を誘導する
これはまた人類の仕様の話なんですが。
人間のお脳は進化の時系列上、感情が先で論理とか合理が後に生えた関係で、論理的に考えているようでその実ものすげー感情に誘導されます。
特に強いのが不快感で、不快感ベースで打ち立てられたロジックというのはその実、その人の不快感が正しいものだと納得させる物ですげ替えられていることが多く、第三者が見るとウワッ…コワッ…ってなるくらい筋も論理も通ってないもんです。しかも怖いのは、無意識レベルの不快感でもロジックが誘導されて、歪むこと。
ちょっとしたことでも簡単に感情優位の思考になってしまうので、当然のことながらめちゃくちゃ怒っている人の主張は怒りの分だけ非合理的、非論理的な方向に歪んでいくってわけ。
ここで、怒っているからよくわかんないけど謝っておこうという雑な対応すると筋違いなお怒りを肯定することになるし、かといって雑に突っぱねても謝るべきところを謝りそこねたりして非常にむずかしい。
当然、俺もお気持ちファーストで判断しまずったなぁとなることは昔あったし、今もお気持ちファーストになりそうになった時はあえて虚無になり論理的判断を優先したりしている。もちろん時と場合による。が、丁寧に生きてたら知らんとこから因果関係を無視して理不尽に怒られることは大分減る、気がする。
とはいえ、世の中は魑魅魍魎が跋扈する魔界なのでたかだか140文字のわずか五文字くらいに反応して怒り狂いながら食って掛かってくるやつとかもおり、多様性の広がりだ。
そういうのはその時点で俺がただしいモードになっており、冷静にさせるのは大分大変。
戦場へ
客観的に見てただしいかはともかく怒っている、と、自分のいかりはただしい!は似ているようでだいぶ違う。
若い時とかに後者を是正する付き合いとか内省に恵まれないと、周囲に総スカンされながら怒りを蓄積させつづけるやつとか発生してしまう。
くれぐれも腹がたった時はよく寝てちゃんと飯食って時間をおいた上で感情を反芻してみてください。単に体調悪かったのを適切な怒りと勘違いするのも稀じゃなくしょっちゅうあり、怒るぐらいなら一旦自分をいたわるのが本当にだいじ。
今回はここまで、またな。
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