今、暇こそが創作力の元になると感じる
暇、好きです?おれは嫌い、でした。
一秒あれば考え事をし、一分あれば本を読みはじめ、一時間もあったらゲームから帰ってこなくなる、まあそういうよくあるタイプの人間。
当然、人類が発明した究極暇つぶしマシン、スマホが発明された時は大喜びだったし、androidのバージョンが2.1とかの頃から肌身放さずもってたときから今では12とかになるに至るまでスマホを持ってなかった時期がないくらい。
しかしまあ、何事も度が過ぎるのは良くはなく、起きてる時間の実に18時間全部毎日暇つぶしに費やしたらお脳がお亡くなりになりだいぶヤバな状態になってしまった。今ではスマホは手放してひたすら何もしない時間を増やしている。起きてる暇な時間は全部ゲームとか読書に費やしていたにんげんがゲームすらしていないのだから相当なものだ。そのくらいヤバだった。まあ仕事はしている。
実際のところ、暇は人類の健康においてとても重要であり、同時に暇つぶし欲は三大欲望を遥かに上回る人類最強の欲望なのでなんかいい感じにバランスを取らないと暇を潰し過ぎた過労でお亡くなりになってしまう。
というのも、元々じんるいは基本暇な生き物だったはずで、下手をすると暇を潰したいがために知性が発達した可能性まである。何故人類だけがそこまで暇を潰したいという衝動を持っていたかはよくわからないが、とにかく人類は暇を潰したいらしい。同時に、本気で起きてる暇な時間全部潰すと過労になる。ぽい。
本来、8時間寝てのこり16時間、食料確保にどこまで時間がかかるにせよ日の出てる時間にしか狩猟採取は出来なかったはずで、太古の人類にとっては24時間なんてバッファがあまり過ぎてゆとりがあるくらい十分な時間だった。なにせ暇つぶしのために物語つくってゲーム考えて音楽を考案するくらい暇だったので、多分暇な方が当たり前の生き物だったはずである。
当然、お脳とか身体も暇を持て余すのが前提のデザインになっているので、睡眠時間削ってまで働いたり遊んだりするとじっさいしぬ。というか世界の人たちにとってはそんなのは当たり前の話で、過労になるまで頑張り過ぎるのは多分日本人ぐらいなものだろう。当の日本人だって出来ることならちょっと暇なくらいが良いと思っているはず。たぶん。
一方で、やっぱ暇こそが創作を生み出しただけあって、創作をはかどらせる最もスゴイパワー、それが暇。暇な時間こそが作品を育てる。
そもそも、なんかクリエイティブな志向がある人は学校の授業があまりにも暇すぎて落書きしたり空想したり友達とバレずに遊ぶ方法とか考えたりしたことがあるはずだ。そんくらい、暇は創作をはかどらせる。
これは生物学な脳機能でいうとお暇な時には人類のお脳は専用の稼働モードに移り、それはデフォルト・モード・ネットワークとかいう名前がついている。暇でない時はお脳はデフォルト・モード・ネットワーク状態にならない。また別のモードになる。くわしくはそういう本とかさがしてください。
で、令和になってからというもの、暇はスマホに大量殺戮されてしまい、今や暇な時間なんて意識的に育てないと一向に発生せず下手したら起きている16~18時間まったく暇でない人とかもザラだろう。
だが、それはマジで心身の健康に良くない。のだ。
戦場へ
とはいうものの、一日24時間は全人類平等なので、今となってはクリエイティブに一番大事な能力は如何に暇な時間を創れるかどうかにかかっている。今ではそう感じているし、スマホをはだみはなさず持ち歩くこともやめてしまった。
今回はここまで、またな。
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