ノースシ・ノーライフ(4-3)
ケミカル物質が炎上、赤く染まるアポカリプストーフ工場内を七色の影が走り抜ける。スシ職人ニンジャが走る通路はトーフ加工労働者や自称アナキストの射殺体があちこちに転がっており、まるでツキジのセリ・フィールドの様であった。
「ウオォーッ!」
アブナイ!通路角をドリフトの如く曲がったレインボーフードを角材が強襲する!角材保持アナキストの奇襲だ!だがニンジャアドレナリンが高ぶりサンシタ・ニンジャと言えど普段よりはちょっとつよいレインボーフードからすればベイビー・アームズだ!
「イヤーッ!」
「ウワーッ!グワーッ!」
振り下ろされる角材を回し蹴りで蹴り払えば返す脚で馬めいてアナキストを蹴り飛ばす!続く通路を吹っ飛びゴロゴロと回転するアナキスト!残心を決めニンジャ威圧力によってアナキストを牽制!
「マイッタカ!?」
「アイエエエエエ!ニンジャコワイ!オタスケーッ!」
完全に戦意を失い略奪品の札束を差し出しドゲザしたアナキストから、札束はしっかりいただきつつもすぐさま飛び越えてレインボーフードは走る!これほどの惨状では一刻の猶予もない!
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
その後も次々と現れる電磁警棒アナキスト!マシンガンアナキスト!半裸中年武装アナキスト!そのいずれもカラテで懲らしめて調伏!生き残った労働者達からは拍手喝采!謙虚に会釈して即座に駆け出すレインボーフード!
トーフ工場プラントには「四角い存在」「凝固したアモルファス」などの製品名が確認できるが形成工程見学ルートにはラオモト・チバの姿は見当たらない!レインボーフードに焦りがこみ上げる!この見学ルート上にいないとなれば次は見学後に合流する大ホールだ!
迷いなく走るレインボーフードが細く狭いトーフ工場接続大ホール行き通路に差し掛かった時、荒ぶるニンジャアドレナリンがレインボーフードのニンジャ第六感を活性化させ、普段であれば気づかない危機を察知させた!
「ムゥーッ!?」
一見何の変哲もない通路だがレインボーフードは直感に従い即座にバックフリップ宙がえり!進んでいた通路を逆戻りに跳躍!すると如何なることか、見よ!レインボーフードが駆け抜けようとした床はセンサーによってかバカリと中央で真っ二つに割れ、底深い落とし穴に変じたではないか!
「ワーオゥ……」
恐る恐る落とし穴の中を覗き込んだレインボーフードの目に映ったのは……ナムサン!あっつあつの出来立てトーフエキスである!しかも粘度が高く白濁としている!レインボーフードの視線の先でユバと化していくトーフエキス!その時レインボーフードの脳裏に電撃が走った!
「……そうだ!ユバだ!ユバをスシにすればダイズプロテインが取れるし食味も悪くない!プロテイン・スシはユバを握ればいいんだ!」
これもブッダの導きか、間一髪ワナを回避した上プロテイン・スシのレシピについてまでオラクルを得るとは!だがスシ・メモにショドーしたくなる衝動を抑えレインボーフードはトラップを跳び越し大ホールへとひた走る!
走れ!レインボーフード!走れ!走れ!!
【ノースシ・ノーライフ(4-3):終わり:4-4に続く】
レインボーフードエピソード第一話についてはこちら。
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