見出し画像

コスパ至上主義の落とし穴

ごきげんよう。

コスパ、コストパフォーマンスについてはかなり認知が進みましたが、今度は一歩進んでタイパ、タイムパフォーマンスが叫ばれるようになったようです。雑魚い。リソース消費に対するパフォーマンスのよしあしは重要なんですがね。あくまでも評価軸の一つ。後、おすすめする時はリソースに対するパフォーマンスが高い方が勧めやすい。のも事実。

ただ、安いって本来は値段相応であって、高い物から得られる体験からはだいぶいろいろ引き算されてしまう。スマホとかも最近は安くて超高性能!みたいになってきており、おそらくは今年の夏からちょっと前の10万超えハイエンド級みたいなスマホが4~5万で手に入ることになるでしょうが、そういうコモディティ化が進むジャンルは稀で基本いい体験というのは高い物です。

これね、コスパの値段引き下げや、タイパにこだわる動画の倍速、切り抜き、文字起こしなどは度が過ぎるとオリジナルの精細な味わいはぐっと損なわれてしまう。例えばカレー一つとって見ても、事前に炒めるか手抜きして水から茹でるかで全然味が違う。値段や手間や時短で損なわれる物はやっぱあるんです。

映画一つ取ってみても、値段だけならネット配信を待ち、等速では時間がもったいないから倍速にして、ひどい時はあらすじだけ見てなんかわかった振りとか。その分ネット配信されるまでネタバレにさらされ、音と迫力は大幅に損なわれたご家庭の視聴環境、自分で見ていないので実はあらすじになんて載ってない見どころなどをみすみす逃している感じ。

こういうことを書くと、コスパ至上主義者から豚の如く罵倒されかねないんですが、文字書きとしては向き合わないといけないんですよ、世界を認知する能力を高解像度にすることに。お金をかけてでも。

そこにきて、ひたすら劣後した物ばかり摂取していたら、いつまで経っても物事の理解は深まらずあっさい知識ばかりでありきたりなことを書くのに終始してしまう。

同じ動画でも、スマホとタブレットとPCモニタと映画館では、得られる体験は全然違うし、それぞれ異なる味わいがあるわけです。レトルトと自作カレーとココイチとネパールカレーとインドカレーの違いみたいなもんで、それぞれ違って良い物なので。

戦場へ

人間の能力って、使わなかったり環境の利便性次第で劣化するものなので、ひたすら低解像度に落ち込んだ、情報量の少ない娯楽ばかり摂取していると相応のアウトプットしか出て来なくなります。気をつけたいでござるな。

今回はここまで、またな。

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿は毎日夜21時更新!
ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ!

#コラム #毎日Note #毎日投稿 #毎日更新 #エッセイ

ここから先は

0字

パルプスリンガー、遊行剣禅のパルプ小説個人誌です。 ほぼ一日一回、1200字程度の小説かコラムが届きます。 気分に寄っておやすみするので、…

ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL