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フィクション法規制大喜利

現実の法律に違反する表現は取り締まるべきという言質があった。ちゃんちゃらおかしい、思想と表現は自由だからそう思っていること自体は好きにすればいいんだが、現実にそれを成そうというなら公共に対する実害として看過できなくなってしまう。なんでそういうのが良くないかわかんない人は歴史とか勉強してください。表現と思想を弾圧したヤツラはもうみんな滅んだ。同じことやっても繰り返すだけだと俺は思ってる。

そういうわかりきった話はさておき、フィクション上で行われる悪行をどこまで裁けるかって話をしよう。つっても俺は法の専門家ではなく、作家として常識的に考えるならこう、という観点で書く。前提は日本国の法観点。

確か、ちゃんと立件するにはどのようにしてやったかとその証拠が必要になる。たまにでっち上げだったとかいうケースもあるが、大体はちゃんと探しているはずだ。つまり、最低でも何かしらの証拠が用意できることが前提になる。はず。違ったらゴメンネ。

例えばジョジョの奇妙な冒険に『裁くのは俺のスタンドだ』って名台詞があるんだけど、これは作中の異能力、スタンドが大多数の人間には認識できないため。カメラにも大多数のスタンドは映らないし、酷いものになると凶器や殺傷行為も記録できず死体だけが残るケースが少なくない。つまり、人は殺しているが立証できないため無罪放免となる。少なくとも日本の法律は推定無罪が基本であり、推定有罪にはならない。

次に、日本国籍を有しない場合。
日本国の法で裁く場合は日本国籍であることが大前提で、他国籍の犯罪者については該当国との引き渡し交渉が発生し、日本で裁く対象になって初めて法廷に持ってこられる。はず。

つまり、異世界とか、日本でない国の国籍の人とかそもそも人間ではない場合は日本国の法律の対象外になる。

例としてあげると、あるカルト宗教団体が誰も他者がいない山奥の私有地で邪神召喚を行い、本物が出てきちゃって関係者が全滅した場合でも該当する違法行為を見つけるのは難しいと思う。国有地とか他人の私有地の場合は不法侵入罪とかだが、私有地で隣家とかもいなければ迷惑行為にもならない。ただ大量の不審死が発生しただけになる。あと神様を裁く法律はたぶん無いはず(法律は意外とトンチキなので変な法律が残ってたりするが)

あとは、違法として規定するための法律が設立されてない場合、なんか気分的にはアウトな気がするけど罰するための法律がそもそもないので違法行為じゃないってケースもでる。

思いつくのは戸籍上は中年男性だけど外観を10代の女性に作り変えて風営法に基づいた風俗業に参加するとか。サイバーパンクではまれによくある。現行法的には戸籍上は中年男性であり成人なので風俗業に参加してもまるで問題ないことになってしまうと考えられる。戸籍上未成年ではないので。
合法的な営業でない場合はそっちに引っかかるとは思われるが。

戦場へ

フィクションの行いを現行法でまるっと規制するってのがそもそも無理ってお話。もっとも、表現と思想の自由に基づいてそんなことが行われてしまうのは良くないってのは、言うまでもない。

今回はここまで、またな。

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