見出し画像

今更スパイファミリーを、読んだ。

スパイファミリーをようやく読んだんですが、事前のふんわりしたイメージより100倍くらいクレバーな、論理的に構築されたすごいストーリーデザインの漫画って印象を受けました。

自分の所管だと、ざっくりスパイ物とファミリー物と初恋ラブコメ物という3つのジャンルがミルフィーユみたいに一つの作品内で同時進行していて、しかも破綻なくスムーズに話が進んでいる、これはすごいことですよ。
理屈はわかるが実現した実物が出てくるとは思わない代物。

それでいて、読んでいて賢すぎる、賢しすぎるみたいな完璧すぎて鼻につく、みたいなとこが無く親しみやすくて、非常に読みやすい。
スパイ物って書いている人がそういうの好きなので、しばしばものすごい複雑な構造にしてしまってわかりにくくなることがあるんですが、これはジャンルが三重に重なっているにもかかわらず、話がよくわからないって事態にならない。
何のために行動しているのか、が常に明示されているのがおそらくとても大きいと思う。

また、ファミリー物を冷戦下でやる、というアイデアが非常に秀逸。
既存のファミリージャンルは平穏な日常とか、平和な現代社会でやるのが標準ですが、冷戦下で偽装家族をすることでシチュエーションに常に緊張感を持たせて起きつつ話が重くなりすぎないようコミカルにバランスを取っているので神がかったバランス感覚。

事前の受動喫煙による情報摂取よりも、まあずいぶんと人が死んでる。そこがまた好み。冷戦下の緊張状態において、非交戦状態を維持するための暗闘が描かれるのは必然なんですが、ここがちゃんとシリアスに描かれているのはとても好感が持てる。鋼鉄の男ロイドの戦う理由にも直結していて好ましい。

後、婚姻生活に入るにあたって冷静に振る舞っているようでロイドさんの認知と行動ロジックがハチャメチャにバグっているとこすごい良いですね。
一時的な偽装結婚のために超高額の古美術品ちょろまかしたり、後で買いに行こうとかじゃなくて手榴弾の安全ピンを指輪に見立てて愛を誓うとか冷静だったらしないので、ここめちゃくちゃおもしろいシーンだと思いましたね(かわいい)

戦場へ

事前に思ってたよりもずっと好みの漫画だったので、今後もおいます。

ところでワンピースの映画まだ見てないんですが、シャンクスの娘でルフィの幼なじみの子が今でたって、どゆこと?(宇宙アルパカフェイス)

今回はここまで、またな。

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿は毎日夜21時更新!
ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ!

#コラム #毎日Note #毎日投稿 #毎日更新 #エッセイ 

ここから先は

0字

パルプスリンガー、遊行剣禅のパルプ小説個人誌です。 ほぼ一日一回、1200字程度の小説かコラムが届きます。 気分に寄っておやすみするので、…

ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL