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インターネットという名のおいかり循環システム

おいかり循環増幅システムになってしまったインターネットの未来はどっちだ。あ、一応お断りさせていただくと、インターネット全体のマクロレベルでのしくみの話であって、個人レベルの個々の行動についてなんやかんや言ってるわけではありません。ご了承ください。

世情的に仕方がないとはいえ、あっちを見てもこっちを見てもおいかり発散投稿の頻度が増えている気がする昨今である。じんるいの仕様的にも仕方がないが、インターネットから人が遠ざかるのもやむなしだ。

これを発生させているじんるいの仕様は主に3つあり、

・人類は情報入力に対し出力したくなる性質を持つ
・生じた強い感情ほど出力せずにはいられない
・疲弊により感情を削ぎ落とされた後、最後に残るのは怒り

つまり、ファッキンスカムイベントが多発するほどインターネットには怒りが循環しやすくなる仕組み。そうして怒りによって疲弊したらますます他の感情は生じにくくなり、また怒りが再発生する。

このような人類特有の性質に、現行インターネットの、『レスポンス率が高いコンテンツを良いものと見なし拡散する』レコメンドシステムが合わさり今やインターネットはどこをちょっと歩いてもお怒りに衝突する時代になってしまった。

昔のインターネットも、やり場のない感情のぶちまけ先の一つだったので昔は良かった…などということは全くないが、当時はレコメンドシステムなどは未発達で何を見てもお怒りにさらされまくる、ということはなかった。
見る場所させ選べばもっと他の感情にふれることは可能だったのである。

これはかなりお辛い。
ぼんやりしていると楽しい物に触れられることはかなり減り、ただただお怒りが供給される構造と仕組みを持つのでは、そりゃ人も離れるってもんである。楽しいからこそ人が集まり、お怒りぶちまけ会場では一時的に共感で盛り上がっても疲れたり冷静になったりするとあっさり人は分散してしまう。
もちろん飽きとかの問題もあるので人を集め続けるのは非常に難しいのだが。

戦場へ

KPIを指標にした改善が積み重なった結果、意図せずこういう悪夢みたいなシステムになってしまうことは往々にしてある。
インターネット自体は生活に欠かせないツールなのは今後も変わらないだろうが、たんなるお怒り循環増幅システムから脱却出来ない場合はお湯を沸かして発電するくらいしか使い道がなくなってしまうかもしれないな。

今回はここまで、またな。

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