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経営者高報酬論に見る、認知の歪み。

経営者が高額報酬をもらうロジックとして、労働者全員の給料を上げるよりも優秀な経営者にまとめて上げる分の1割を払ったほうが効率がいいって話があった。まあ、ウソだったんだけども。

実績例として、労働者全体の給料を上げたほうが結果的に集団のパフォーマンスがあがり、その企業の収益は上がったのである。もちろん、給与向上の効果が限界値に来ている状態で一層給料を上げてもパフォーマンスがあがるとも限らないが、経営者の給与を上げるよりは効果が高いようである。

じゃあ、もう一段深く突っ込んで考えよう。
何故給料を上げると収益が上がるほど労働者のパフォーマンスも上がるのか。やる気の問題?いや、俺はそうではないと考える。

ここに連結できそうな話に、人間の思考能力は現在の収入に上下するという話だ。同じ人間でも、収入が低いほど思考能力は下がりアホになるのだという。おそらく、収入の高低は生存上の余裕につながるため、ギリギリの生活を強いられている人間は将来の不安に思考リソースを奪われて十分な思考能力を保持できないのだと推測できる。

つまり、シンプルな話だ。
労働者の収入が増えると、将来への不安に悩まされる時間が少なくなり、仕事の質を上げることに思考力と時間を割ける様になる。結果として、企業全体の収益が上がり組織としてのパフォーマンスが向上したことになる。

逆に、収入を下げてギリギリの賃金で生活させるほど、働いてはいても頭の中は不安でいっぱいになり十分なパフォーマンスが発揮されない。一人や二人は低収入でもパフォーマンスを維持できても、100人1000人となると人類の仕様として集団のパフォーマンスが下がるのだと推測できる。

これは仮に正しくても、株主やら経営者は感情的に理解がしにくいだろう。ちょっとでも下位の労働者を安働きさせて、収益をピンハネしたいってヤツがまあ少なくないので。

戦場へ

もう一段話を一捻りすると、こういう「実体としては○○の方が事実だが、感情的に認められないのでウソの解釈をしている」みたいな事象は結構ある。努力は必ず報われるってやつも、俺的には7割ウソ。その話は、またいずれネタが無いときにでも。

今回はここまで、またな。

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