我ら黒フードかぶって違いがわからない五人衆
ごきげんよう。
またぞろ、Twitter(奴は滅びるまでTwitter扱いをするものとする)のタイムラインで、見た目の違いが判らない人物五人をかき分けるお題がバズっては流れていきました。
これ、まずトレーニングなので、意図としては外見や表情を使わずに五名書き分けろというものです。シチュエーションとしてはかなりトンチキですが、着眼点としてはいいと思います。だいじ。
使えるパーツとしては、声の調子、声色、身振り手振り、口調、人物間の関係性の暗示、言動に伴うリアクション、あるいは話していないときの待機モーション、などなど。
こういったパーツを使ってディテールを加えると、見た目を重視しなくても書き分けが成立しそうです。
一方で、果たしてそんな変なシチュエーションが小説上で起こりえるのか考えてみました。というか、ありました。
そう、おそ松さん小説版ですよ。
恐ろしいことにあいつらぱっと見は同一人物に見える一卵性双生児の六つ子かつ、小説なので別声優でキャラ立てという手段にも頼れない。
服こそ着せ替えていいものの、雑な書き分けではとたんに読者も作者も誰がしゃべっているのかわからなくなるエクストリームなノベライズってわけですね。
もちろん、新おそ松さんは旧おそ松さんよりも確かキャラの書き分けが進んでいたはずなので、それに乗っ取って書き分ければ意外となんとかなる…かもしれません。というか、アニメ版も顔の造形は一致しているもののとにかく表情や顔つき、目つきで別キャラとわかりやすいように配慮されていたかと思いますし。
でもやっぱり外見上の区別が難しいキャラを多数出すのは基本作者にも読者にも優しくないので通常はトレーニングの域に収まりそうです。
戦場へ
ところで、描画制限が過去のコンピューター黎明期に比べてずっと小さくなった昨今、特段の理由がなければ外見描写を省く理由は小説以外ではあんまりないんですが、そういえばウマ娘のアニメPVでは一度モブウマ娘が全部白いのっぺらぼうになってたことがありました。
あれはかなり特殊な例で、ちょっとでも特定できそうな既存名馬と特徴がかぶってしまうとすわ実装か、と勘繰られてしまうからじゃないかと思います。さすがにシュールだったので3期ではそんなことなくなりましたが、また周年PVとかでのっぺらぼうモブウマも返ってくるかもしれない。返ってくるな。
今回はここまで、またな。
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