カドミウムについて(2022.9.10)
今回はカドミウムについて解説したいと思います。
カドミウムとは
カドミウムは、鉱物や土壌に存在する重金属です。
農畜水産物に蓄積されるため、食品として体内に入り、主に腎臓に蓄積します。また、鉄分が足りていないと腎臓にカドミウムが蓄積しやすくなります。
カドミウム中毒になると、イタイイタイ病の原因になります。ただし、低濃度のカドミウムを慢性的に摂っている分にはイタイイタイ病になることはないので、普段の生活の中で発症することはありません。
また、日本では食品におけるカドミウムの含有量については規制があるのでイタイイタイ病になるような過度な摂取にはならないと思います。
体への影響
腎機能障害
長期間に渡り多くのカドミウムを摂取すると、腎機能障害に陥ります。
老化が進む
少量のカドミウムであっても、細胞の遺伝子に作用し老化を進めます。
カドミウムが含まれるもの
食品に関しては、ほとんど全ての食品にカドミウムは含まれていますが、日本人の多くは主に米から摂取しています。
米
日本人の多くは主に米からカドミウムを摂取していますが、近年では米の消費量が減り、カドミウムの摂取量も減っています。
一般的に米がカドミウムの最大の摂取源とはいえ、普通に生活する分には問題にはならないので、玄米にだけ注意していれば大丈夫だと思います。(白米より玄米の方が含有量が多い)
ココア
ココアにもカドミウムが含まれていることがあるので、カドミウムの含有量に気をつけて食べる必要があります。
チョコレートやココアパウダー、カカオニブも同様ですので、カドミウムが少ないものを選ぶなどして、気をつけていきましょう。
貝・たこ・いか・甲殻類の内臓
これらの内臓にはカドミウムの濃度が高いものがあったりするので、塩辛などの内臓を使った食品は控えめにしておいた方が良いでしょう。
タバコ
タバコにもカドミウムが含まれているので、食品による摂取に加えてタバコでも摂取する事はお勧めできません。
まとめ
カドミウムを含む食品に含まれる重金属は様々な不調の原因になるため、出来るだけ摂らないように気をつけた方が良いと思います。
カドミウムに関しては、
・玄米より白米
・カカオが原料のものはカドミウムが少ないものを選ぶ
・塩辛など甲殻類の内臓は控えめにする
・タバコは吸わない
このあたりを注意しておけば良いでしょう。