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空は青いし自分の人生も青い

2021年7月
自分は悩み落ち込み、迷っていた。人生に。

就職活動をしていて、ふと自分は思った。
自分って「肩書」が欲しいだけの人間だなと。
面接で「僕、体育会です。凄いでしょ。」感を全力で出していた。
明るい性格もあって「体育会らしいね」と言われてどこか喜んでいた。

就活で自分は体育会を継続する理由はないと感じた。いわゆる自己分析の結果、そう思った。
(*詳細はまた書きます)

分かったにも関わらず「体育会」という「肩書」が欲しいだけで籍を残していた。
別に嫌でもなかったし続けてもよかった。
でも、どこか他人軸で評価されやすい選択をしている気がした。
「何やってるんだ、俺。」そう思い辞めた。

辞めると同時に多くの繋がりを失った。
というより、辞めたと同時に途絶えるということは繋がってもなかった。
仕方ないと思った。肩書が欲しい自分は「Taker」でしかなかった。
「Taker」には人が集まらないというが本当にその通りだった。

就活もなんとも言えない結果に終わった。
内定も3社頂けたし嫌ではなかった。
でも就活で自分は「何かが足りない人生」なんだろうと思った。
別に悪くもないし良くもない。でもなんか中途半端。
だから最終までは行って、最終面接で落ちる。
悪くはないから最終まで行くけど、別に良くもない。

内定後にふと人生に悩んだ。
「こんなんで人生いいのかな。俺。」
そう考えるととことん病んだ。

「○○が○○企業行くらしいで」
就活も終盤に差し掛かると必ず聞く言葉。
内定先に優劣はないのに周りと内定先を比較して「なんで、あいつが。」という思いを持っていた。親からは選考中の企業に対して「もっと大きな会社受けなさい。」そんな声が飛ぶ。

人間関係や両親との関係、他にも色々重なり、誰にも相談できないで、とことん病んで気付いたら口内炎が同時に5つできる位ストレスを抱え込んでいた。自分の軸を見失い他人と比較して何もかも上手くいかず完全に迷子状態。

気付いたら、自分は全てを失った。自分には何もない。大学で人生の友を探すと決めていたのに出来なかった。何やってんだ俺。そう思っていた。

そんな時に、ふと海に行った。
少し前置きが長くなったがここからが本題である。

海で昼間から1人で砂浜に座り「道は開ける」という本を読んだ。そこで1つの言葉が非常に刺さった。

"ないものを数えるより、あるものを数える”
"問題の数ではなく、恩恵の数を数える”
"ないものねだりで不満ばかり言うと全てを失う”

今の自分に強烈に刺さった。
見えない何かが欲しくて気持ちが先走り、失敗していた自分に刺さった。

この本を読んだ後にある場所に行った。
友人が交通事故で亡くなった場所である。

実はこの場所、自分の友がある日突然、亡くなった場所である。
毎年、年始にこの場所に友達と彼のもとを訪れる。でも1人で来たのは初めてだった。

彼は人生を凄く楽しんでいた。
というより、破天荒という言葉が相応しい。
ママチャリで日本海まで行って往復したり、兵庫から広島にママチャリで行って祖父母を驚かせたり昔は虫を食べていた気もする。
でも、そんな自分の心の声に真っ直ぐ生きている彼が好きだった。
「自分がやってみたい」そう思ったことは必ず実行していた。

きっと今、生きていたらユーチューバーしてるんじゃないかな。
この場所でそんな友との過去を思い出し、そんな友と最後に会った「葬式の日」を思い出した。
物心がついてから初めて人が亡くなる瞬間に立ち会った時である。今でも衝撃的でこの日のことは忘れられない。
人は死ぬ。ということを初めて学んだ。

友人が亡くなったこの場所で5分ほどただ立ち尽くし、思いを巡らせていたら突然、自分の中で全てが繋がった。

1度きりの人生、自分の気持ちに嘘を付いて不満ばかりを数えて何をしているのか。
自分にないものばかりを数え、ないものねだりしてどうするのか。
他人軸ばかりの人生を生きて誰のための人生を生きているのか。


そんな時に、ふと空を見た。真っ青な夏空だった。

空って青いんだ。
そう思った。

何言ってんだお前。って思われるかもしれない。

でも、自分は当たり前のことなのに当たり前だと思って凄さを分かっていなかった。

空は青いという凄さを忘れていると同時に自分の人生の凄さも忘れていた。

その時に自分の当たり前にもっと感謝しないといけないと思った。
自分に限らず、人はないものねだりで常に「隣の芝生は青く見える」
だから多くの人は嘆いてばかり。

だけど、朝起きて、飯が食えて、人と喋れて、セミの鳴き声を感じて、働いたらお金が貰えて、風呂入って、また寝る。そして起きる。

"五体満足で生きているだけで十分恵まれている”
充分すぎるほどに自分の人生は青い。
"ないもの数える前に自分にあるもの数える”


そして「感謝」しよう。そう思った。

「文句ばっかり言ってるんじゃないぞ。」
彼にそう言われている気がした。

それから僕は、人生が楽しくなった。
物事の見え方が変わった。

自分に足りていなかったのは「当たり前への感謝」の気持ちだと思う。

感謝の気持ちを持ち始めたら心に余裕ができた。
そしたら、引き寄せが始まった。
自分の人生に何かがやってきて人生が動き始めた気がする。もしかしたら、元々引き寄せていたのに気づけていなかっただけかもしれない。それだったらずいぶん勿体ないことをしたが今、気付いて良かった。

きっと、何かの巡り合わせだと思う。
大事なことを教えてくれてありがとう。
あいつはあいつできっと楽しい人生を送ってる。
だから自分も今、この瞬間を全力で楽しむ。

きっと自分を見失う時は来る。
でもそんなときは必ず当たり前に感謝する。

自分が嘆く人生は充分過ぎるほどに青い。

だからまずは「自分にあるもの数えて生きていることに感謝」

あとのことは、感謝してから考える。
忙しくなり、ストレスが溜まると大事なものを見失いそうになるけど、毎日、朝起きたら「生きていることに感謝」したらどうでもなる気がする。

結論、空は青いし自分の人生も青い



ないもの数える前にあるもの数える人生にしよう

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