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旅の中にみる日常

赤い砂丘の見える、荒涼とした土地。

カラリとした気持ちのよい日差しのもと、大量の洗濯物がはためいている。ゆったりとしたやわらかい音楽が、心地よく耳に届く。


ホテル以外に建物がない、電気が通ってない、水が自由に使えない…そんな数日間のツアーの後に流れ着いた、この場所。

非日常からの解放が、料理をしたり、シャワーを浴びたり、日記を書いたり、洗濯をしたり、日常のそんなひとこまを愛おしくさせる。
失くしてみて気づく、というのはこういうことだ。


可愛い犬と戯れるもの、パソコンで書き物をするもの、読書に没頭するもの。
皆が思い思いに過ごす、その距離感が心地よい。

ダイナミックな景色や驚くような建造物、そんなものも旅の醍醐味のひとつだけれど、自分の周りに小さな幸せを見つけることも、きっと旅の魅力だ。


幸せのストックのひとつになる

ここでの時間をそう表現した友人の言葉を、今も心の引き出しにそっと仕舞っている。



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麦酒 ゆみ(ゆみっぺ)
ここまで読んでくれたあなたは神なのかな。