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診断名は聞かないと決めて、産後に自分の発達検査を受けた話〜生き方を自分で決めるために〜①

振り返ると私はいわゆる「敏感な子ども」でしたが、当時は発達障害、HSCなどの認識じたいが社会になく、あたりまえに普通級に通って成長してきました。

自分の髪の毛が頬に触れるのが嫌、
帽子が不快で被れない、
泥、土、砂がだめ、
卵の黄身や豆の食感がどうしてもダメで吐いてしまう、
車酔いがひどい、
バイクの音で胸が張り裂けそう苦しくなるなど、
他にもとにかく、普通に生きてるだけでつらいことがたくさんありました。
(逆に不思議なくらい鈍感な部分もありましたが。)

友達に上記のようなことを
つらいよね、と話した時、
え、何が?
そう?べつに?
と、返された時の衝撃といったら。
周りの子達はそんなこと感じてない?!
とても驚いたのを覚えています。

それ以前から、どうも自分はみんなと違うと自覚がありました。

例えば、感受性が強く、夢みがち。
同い年の子達が考えないような哲学的なことを
真剣に考えているのが日常でした。

今は「才能がある」なんてお言葉を頂戴することもありますが、
当時、私の「良さ」は、学力として評価されづらいものだったと思います。
算数はまるでダメだったし、
漢字は好きだけど
カタカナの言葉は覚えるのにとても苦労しました。
意味が感じられない言葉なんて馬鹿げてる、私が覚える必要なんてない、と思っていました。(プライド高…)
受け身で極端な怖がり、問題解決能力は低く、
知能検査もトータルでは決してよい方ではなかったと思います。

大人になってからも、仕事や人間関係で困難を感じることが多かったです。
なのに、いや、だからこそ?
人間の育ちに深い興味があって、福祉や教育の仕事についていたのですが…。

自分は病気ではないかと病院巡りをした頃、
ある精神科のクリニックでは「あなたは病気じゃない。ふつうに学校卒業して仕事もして、ふつうに生活できてるんでしょ?!」と怒られ、ガックリしたのを覚えています。
じゃあ、この苦しさって一体何なんだろう。

人との衝突など色々と経験して、おかげで人生厚みが出たとは思います。

30代半ば、0歳2歳育児の時には、
完全にキャパオーバーし、
自分が人生最高レベルで崩壊していくのを感じました。

産後うつという言葉も知っていたけれど、
発達障害という言葉も広がってきた時期。

こんなに苦しいなんて、おかしい。

検査を受けてみようか。はっきりして、スッキリしたい。

…けれど、よくよく考えて、
これからの私の人生に、診断名は特にいらないだろう、と思いました。
より生きやすくなるための
ヒントが欲しかっただけなんです。

何が(人より)できて、何が(人より)できないのか。
どうも私は、人が当たり前にできることができない。何故?でもアート的な感性は評価される。この開きは一体何なんだろう?
知りたい。数値として見たい。

その結果に基づいて
生き方考え方を「自分で」変えたら、もっと楽になれるはず。
私が、そうすると決めれば!!

そう思って、市の発達検査をしてくれる機関に何度か相談に行き、二時間ほどのテストを受けました。(かかる時間は人によって違います)

何も知らずにテストが進む中、
まさに自分の凸凹のギャップの大きさを目の当たりにしました。

自分でもわかるくらい、「ものすごいスピード」でこなせる問題もあれば、
全く理解できず(答え方さえわからなくて)
恥ずかしくて悔しくて苦しくて、
涙を流してしまう場面があったのです。

いいですよ、わからなかったら、そのままで、こたえなくていいですからね、と検査員の方に優しく言われ落ち着きましたが、
我ながら、同じ人間とは思えないギャップで…かなり動揺しました。

この「できることとできないことのギャップの大きさ」と、「真面目な性格」の掛け合わせが、私の苦しみのもとなんだと、あの時しっかりと体験することができて、よかったと思っています。

そして、

ああ、やっぱり。
納得・・・

の結果でした。


②へつづく。

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