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食における「質」の探究: 五味の深遠なる世界

今日から3回に分けて、東洋医学的に食事について考えてみます。
食事に関する議論において「質」、「量」、「時間」の三つのポイントは非常に重要です。「食事」という事は、こうしてみると奥が深いですね。

少々難解な文章でしたが、まとめてみました。

初めの今回はその中でも特に「質」に焦点を当て、食の深い世界を探ってみましょう。

私たちが口にする食事は、単なる栄養摂取の手段以上のものです。食事の「質」を考える際、五味――甘味、塩味、酸味、苦味、うま味――が基本的な枠組みとなります。しかし、これらの味わいは一見単純そうに見えて、その背景には無限のバリエーションと深みが存在します。

例えば、苦味に着目すると、単一の味わいではなく、木、火、土、金、水の五行思想に基づく複数の「苦味」が存在することがわかります。これは、四季の変遷における春夏秋冬だけでなく、一日の中の朝・昼・夜といったサイクルにも見られるような、自然界の微妙なバランスと相互作用を反映しています。食の「質」はこのようにして、単なる五味の組み合わせを超え、季節や時間、自然界の要素といった複雑な要因によって構築されています。

この深い理解は、私たちが日々の食事を選ぶ際にも重要な示唆を与えます。食べ物一つ一つが持つ独特の味わいや特性を理解し、それらをどのように組み合わせてバランスよく摂取するかは、健康や満足感に直結する問題です。さらに、季節やその時々の体調に合わせた食事選びは、自然との調和を保ちながら生活する上での知恵とも言えるでしょう。

食事の「質」に対する深い洞察は、単に味わいを楽しむだけでなく、身体と心、そして自然界との調和を目指すための基礎を築きます。五味の探究を通じて、食に対する理解を深め、豊かな食生活を目指しましょう。食の世界は単純な五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)の組み合わせを遥かに超えた、奥深いものであることを忘れずに。

参照
東洋医学講座2 小林三剛著 

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