感想文 映画「茜色に焼かれる」を観て②
それでも最後まで観続けられたのは、主人公と同じ風俗店で働く友人の存在と、人生も描かれていたからかもしれません。このふたりの友人関係というか、ふだんの会話などのシーンを見ていると、ちょっとだけ、しあわせな気持ちになれました。
映画の途中から最後にかけて、主人公とこの友人が、神様(女神)のような存在にみえてきました。
それはおそらく、名越康文先生の心理学の講座や、自分で本を買って読んだりして、「まれびと」という言葉を知っていたからだと思います。
「まれびと」とは、折口信夫という民俗学者が提唱した概念で、
「あずさ弓 日本におけるシャーマン的行為」という本にも紹介されています。
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