知的·発達·精神障害への差別はなぜなくならない?

どうも、ランジョーです。

今回のブログは、内容的に重く、当事者の方には傷付いてしまうような表現が出てきますが、健常者と我々のような当事者(知的·発達·精神障害)の双方の立場からできるだけ客観的な観点で、それぞれの認識の違いや差別がなくならない理由について考察したいと思います。

当事者の方で、繊細で傷付きやすいという方は、これから先はお読みにならないことをおすすめします。

健常者の方には、みなさんの中で我々当事者に対する意識について一度お考えいただければと思います。

みなさんは、電車の車内などの不特定多数の人々が集まる公共の場で、こういう光景を見かけることはありませんか?

意味不明な独り言をぶつぶつ言う人
奇声をあげてしまう人
挙動不審に思われる言動を取る人
他人に迷惑行為をかけてしまう人

など

これらの言動を取る人がいれば、みなさんはどんな気持ちになりますか?

理解のある人ならまだしも、そうでない第三者の立場からすれば、不快に思う方も多いことでしょう。

健常者の方からみれば迷惑で気になることと思いますが、当事者としては決して悪気があってのことではなく、むしろ自分を精神的に落ち着かせるためにやらざるを得なかったり、幻聴や妄想が起こってしまうなど、理由は様々です。

しかし、それでも理解できない人は、「そんなん言い訳や」「そんなもん知ったこっちゃない」と突き返し、当事者の言動を見て、

「頭おかしい」
「気持ち悪い」
「うるさい」
「うっとうしい」
「迷惑」
「邪魔」

と思う方も多いでしょう。

そして、その人々のことを、

「キチガイ」
「野蛮人」
「変質者」
「ガイジ」

などとレッテル貼りして、除け者扱いにしたくなる方も少なくありません。

これらの言葉は、我々当事者にとってとても傷付く言葉であり、自己肯定感を損ねてしまいかねません。

しかし、健常者の立場からすれば、

「言われるようなことをするお前が悪い」
「言われるの嫌やったら、お前のあかんところ直せや」
「自分のやってることわからへんのか」

など、厳しい言葉を返したくなるところでしょうね。

例え差別をしないという人でも、我々当事者のような場にそぐわないような風変わりな言動やモタモタしている様子をを見て、 

「空気読まれへんなあ」
「そんなこともできひんのか」
「それぐらい常識やろ」
「一体何してんねん」
「アホちゃうか」

などと思ってしまうのが自然な感情でしょう。

社会人になれば、社会常識やルール、マナーなど厳しく要求されることが多く、暗黙の了解として「それぐらい当たり前」という認識が定着しています。

しかし、我々当事者は、それらの概念を理解しきれずに、周囲から後ろ指を指され、立場のない状態へ追い込まれてしまい勝ちです。

我々当事者は、そんな一般社会から毛嫌いされ、社会人失格の烙印を押され、冷遇されたり、排除されてしまうのが現実でしょう。

そんな現実に我々は悩まされ、周囲の目線を気にするようになり、社会に出るのが怖くなり、ある人は家に引きこもったり、ある人は自殺まで図ろうとすることも少なくありません。

しかし、健常者のみなさんは、

「お前が変わらないなら、周りも見直してくれへんぞ」
「気持ちの問題やろ」
「甘えるな」

などと思い、当事者に厳しい目を向けたくなることでしょう。

しかし、当事者の問題とされる行動は、気持ちの問題ではなく脳の機能障害によるものであり、健常者が当たり前のようにできることができないことが多いのです。

とはいえ、障害の有無関係なく、他人に迷惑をかける言動を繰り返したり、傍若無人で無責任に振る舞う人間がいれば、誰もが眉をひそめて、その人と関わりたくないと思うのは自然な感情です。

それだけに、「障害者だからといって変に庇いすぎるなよ」という意見もあるでしょう。

また、我々当事者の障害は目に見えないだけに、周囲から誤解を招きやすいことが多いです。

身体障害者の方なら、目に見える障害だけに、その人ができないことで困っていれば、手をさしのべて手伝おうとなるでしょう。

しかし、我々のような目に見えない精神的な障害を抱える当事者は、問題行動を繰り返し、周囲に迷惑をかけ、トラブルを幾度と起こしてしまうだけに、周囲からすれば「なんでこんな奴に配慮せなあかんねん」と思い、まともに関わりたくなくなり、冷たく突き放したくなることでしょう。

我々はそんな冷たく厳しい目を向けられて、なかなか自分の特性を理解してもらえずに、周囲に「もっと理解してくれ」という気持ちが強まるのですが、周囲の人間は、


「なんで嫌われ者の理解せなあかんねん」
「お前こそ相手のこと理解せえよ」

と返したくなるでしょう。

この認識のズレこそが、我々当事者への差別や偏見がなくならない原因ではないかと思います。

みなさんはこの問題について、どう向き合いますか?

是非とも、コメントでご意見をお聞かせください。

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