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reina
2021年9月27日 15:48
障害者、ハンセン病や公害患者、女性、生活保護受給者などのマイノリティへの差別について社会学的文学的な立場から書かれた本。事実から統計を取り出したりはほぼしておらず、エッセイに近い印象。著者も『まとまらない』言葉たちをなんとか章に分けたと書いていたが、全体を通してメインテーマは『壊されていく言葉』だ。若者言葉で言葉が崩れる〜という壊れるじゃない。意図的に"壊されていく"言葉のことだ。生きる
2021年10月21日 03:35
※長いし、ちょっと暗いし出口がない。でも私なりにまとめた感想です。目次⬛︎読んだきっかけ⬛︎正欲に登場する人々⬛︎"明日死にたくない"が、正常?⬛︎隠れている自己責任論⬛︎共通するのは"理解されたい"気持ち⬛︎読んだきっかけ『過去10年で最高の言語体験でした。』と大学時代の友人が薦めてくれたので読んだ。読み終わって感じたことは、『この世界には逃げ場がない』。友人にそのまま伝
2021年10月17日 17:44
安部公房の『壁』に登場する人たちは、ある日突然奪われる。名前、影、目、家ーーそれはいわゆる自己証明と言えるものだ。少なくとも現実世界を生きる上で、他人からあなたはあなたであると言われるためには必要なものだ。ではそれらを失くした時に、人は自らのアイデンティティを喪失せずにいられるのか?まさに突然アリス・イン・ワンダーランドの世界に引き込まれるような、そんな物語だ。本書は、以上三つで構
2021年9月18日 00:21
アート、映画などの分野から日本の未成熟さが持つ可能性についての討議とプレゼンをまとめた内容。【目次】 はじめに——東浩紀 Ⅰ 「日本的未成熟」の系譜——キース・ヴィンセント Ⅱ アート界における“クール・ジャパン”の戦略的プロデュース法——村上隆 Ⅲ 日本映画と未成熟——黒沢清 Ⅳ 「かわいい」の本質——宮台真司 Ⅴ [討議]日本的未成熟をめぐって ——キース・ヴィンセン