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自由の国、アメリカ生活のリアル

アメリカ生活を描いたエッセイについてご紹介。

YouTuber「US生活&旅行」(本名非公開)による著書『底辺駐在員がアメリカで学んだギリギリ消耗しない生き方』

YouTuber「US生活&旅行」との出会い

友人から「この人のYouTube面白いから見てみて!」と言われて、ラスベガスに住む彼の引っ越し動画を見たところ、カリフォルニアに住んでいた時のことを思い出してなんともいえないノスタルジックな気持ちに。

アメリカ生活のキラキラした面ではなく、日常のリアルな部分を切り取った動画が印象的で、彼の動画に強く共感してたまに動画を見るように。

最初にみた動画はこちら。よくあるアメリカのアパートの雰囲気がやたら懐かしかった・・・

エッセイを読んでみた

友人から「この方の本も面白いから読んでみて」と薦められて手に取ったこの方のエッセイ。読み始めるとあっという間に読了。私のアメリカ生活の経験ともシンクロする部分が多くて内容すべてに共感し、「わかる〜」と頷くばかり。

アメリカの賃貸住宅の現実

エッセイでまず触れられているのは、アメリカの賃貸住宅の現実。「アメリカの賃貸住宅は安いほどスリルがある」と書かれているとおり、安めのアパートに住むととにかく危ない・・・US生活さんの近所でも逮捕者が出たり、パトカーに囲まれたりと、大変なご様子。でも、これは当たり前の光景なのが、アメリカ・・・

アメリカの治安は日本よりも悪い場所が多く、賃貸が安いエリアほど危険なことが多い。私自身もカリフォルニアに住んでいた際に、賃貸物件の選び方には注意が必要だと感じたことが多々。特に治安の悪いエリアでは、発砲音や喧嘩は日常茶飯事。麻薬中毒者や性犯罪者がうろうろしているので一人で外を歩かない。エッセイでもその点がリアルに描かれていて、共感しっぱなし。

ちなみにアメリカでは性犯罪者はデータベース化されていてマップ機能でどこに住んでいるかチェックできるすごいシステムがあり(検索機能も充実)、引っ越す前にそのマップをチェックするのが日常だった。犯罪者の名前、顔写真と住所がバンっと出てくるシステムに、最初はとにかく驚いてぽかーんとした記憶・・(普通に近所に犯罪者がいてゾッとした。。)

アメリカ生活で良かったこと

治安の悪さはあるけれど、アメリカ生活で良かったことももちろんある。まず、誰も人の目を気にしない。アメリカは個人主義の国であり、自分さえ良ければ良いという考え方。この自己中心的な文化に慣れるとストレスフリーになる不思議。

どんな服装をしていても、どんな行動をしていても気にされないので私にとって非常にアメリカが住みやすかった点のひとつでもあるのです。同調圧力なんて存在しないし、その代わり自己主張が必要な国。

西海岸は服装面ではとても楽で、Tシャツとデニムか短パンというラフな格好がデフォルト。バーに行くときも、ラフなワンピースで十分。日本の様に身なりを気にすることはあまりなく、西海岸ならではのカジュアルさはとても気楽で良かった。ちなみに東海岸、特にニューヨークへ行く場合、おしゃれな人が多いので違うカルチャーでもあるのでご注意を。(Tシャツ短パンで出歩くと田舎者扱いされちゃう・・笑)

差別と多様性

アメリカならではの経験として、差別の問題はどこにでもある。エッセイにも書かれているように、アメリカは差別社会でもあり、多様性を認める国でもある。矛盾してるけど、これが現実・・・

私もアメリカに住んで初めて「差別を受ける側」を経験した。アジア人として下に見られることも多く、ホームレスから侮辱的な言葉を投げかけられることも多かったし、店員から不当な対応を受けたこともある。ちなみに店員から不当な対応を受けたときは「おかしい!」と主張したことによって他の店員が助けてくれたので、やっぱり主張することがとても大事。毎日何かしらを主張すると、ちょっと疲れちゃうけど・・

一方で、アメリカはLGBTQの権利を尊重する社会で、毎年開催されるレインボーパレードなど、多様性を認める文化が根付いている。エッセイにも、こうした矛盾した側面が描かれていて共感できる部分が多くあったなぁ。

最後に

このエッセイは、アメリカ生活の現実をリアルに描いているのでアメリカに住むことを考えている方には非常に参考になる一冊だと思います。華やかなイメージとは異なるリアルな生活を知ることができ、共感できる内容が詰まっているので興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

アメリカ生活の「あるある」についてはまた機会があれば共有していきたいと思います。結局、住めば都となるのだけど・・・

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