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ホワイトデーに“赤い大根”が届いた!




やはり、わたしは本当に“化かされた”のかもしれない。

今度は“王子の狐”でも“日本橋の狐”でもなく“大阪の狐”に、だ。


『ピンポ〜ン、お届け物でーす!』

ホワイトデーを目前にして小包が届いた。



何かと思って開封すると、中には“赤い大根”が入っていた。

『!!?』

しかもその大根、通常の『赤大根』と呼ばれるものとはだいぶ様子が異なり、妙に朱色で細長い。

スリムすぎるほどにスリムなアンガールズ田中みたいに、ガリガリでひょろひょろなのだ。

しかし、付いている緑の葉っぱは、コレまた妙にふっさふさで、バイきんぐ小峠の頭皮にお裾分けしてあげたいくらいにボリュームを蓄えている。

もう、その見た目は完全にバックスバニーが年がら年中かじっている“西洋人参”にしか見えない。

だが、当の本人は「I am 大根!!!」と言い張る。なかなかの頑固者だ。

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金時にんじん風大根《平安京かんざし》



・・・これは、一体、あずきなのか?にんじんなのか?はたまた大根なのか?平安時代のかんざしなのか?


『オーマイ!ゴッドファーザー降臨!』くらいワケわかんねーな♪

(・・・ってフースーヤって何処行ったの?!『ワケわかんねーだろぉー!』でお馴染みのゴー☆ジャスは、未だ地味に生き残っているのに!←)


「ふーん。平安京も悪くないけど、個人的には平城京のほうが好きだけどなー」なんて思いながら、さて、どこから送られてきたものだろうか?と表書きを確認する。


「ああ!アレね!」


思い出した!

そう、わたしはひと月ほど前に“大根”を買ったのだ。

とあるネットサイトにて“大根”が売られているのを見つけた。

そのサイトには、“音楽”と“大根”がウソみたいに横並びで陳列販売されていたので、わたしは躊躇うことなくポチってしまった。←




『大根を買うならでかいほうがいい』

と、あるとき稲田一馬氏が声高に語っていた。



そう、大根は大きい方がいいに決まっている。

だって、他の何物でもない大根だもの。← どゆこと?



そして、それから1〜2週間後に偶然にもTwitter上で見つけてしまったのだ。

その“音楽”と“大根”を同時に販売しているサイトを。

一体なんの因果だろうか。

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表題に【テスト】ってデカデカと書いてある。
そんなことは、もちろん気づいている。

でも、もう、わたしの右手の人差し指がクリックをしたがっている。
わんぱくだなぁ、もうっ////


そーいえば、笹丸さんの新作落語に【押すなのボタン】(演目名あってる?)っていうのがあったなぁ。

とある町に厳重に管理されている“絶対に押してはいけないと言われているボタン”をみんなが押したくて押したくてたまらないという噺。

そんな登場人物たちの気持ちがよくよくわかるようだよ。・・・と思ったときには、もうすでに、サイト上の『1曲プレゼント』と『大根だけをただただ送ってほしい』のボタンをクリックし終えていた。

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慌てている。
困っている。
かわいいなー♪ ← 困らせるなよ。


なぜか、アーティスト稲田氏の中には『曲をプレゼントしなくちゃ!』以上に『至急大根を送らなくちゃ!』という思いが先立っているようで、大根の調達に奔走していらっしゃった。


「1曲プレゼントはまだいいですが・・・」と言っている。

が。

どちらかというとそちらがメインなのでは?!笑



そして、そんなトラブル購入からの、ファニーなやり取りがあっての、今。

気を利かせて、ホワイトデーに届くようにしてくれたのかもしれない。


さて、届いたばかりの京にんじ・・・っじゃなくて、“大根”をどうしようか。



きっと、あのお兄さんならば、ソッコー今夜のお味噌汁の具にするだろう。

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はたまた、あちらのお兄さんならば、間髪入れずに生のままバリバリかじり出すだろう。(もう、バレてるよ!←)

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平素は“食べる専門”で、作ることは他部署に委託しているわたしの中には、“にんじんレシピ”のストックがない。


(あ。もう“にんじん”って言っちゃったよ)


それでも「I am 大根!!!not 人参!!!!」と、目の前でひたすら主張し続けるこの子を、どうやっつけてやるか。

うーーん。

「お前を真っ白に塗りたくってやろぉかぁ〜〜っ!」(←デーモン閣下風に)
「もしくは、切り刻んでやろぉかぁ〜〜っ!」(←やはり“蝋人形の館”風に)

なんてつぶやきながら、キッチンに連れ去ってやった。


にんじんジュース?
にんじんグラッセ?
にんじんハンコ?(←ホラ、よく小学生が年賀状用に作る野菜ハンコのアレね)


そこで思いついたのが・・・『キャロットラペ』

もう、ネームマジックだよね。

『人参の千切りサラダ』とか言わないだけで、ムダにオシャレな印象。

千切りにして、マリネ風にあえるだけなのに、なぜか特別な1品感がありません?イイ女感を振り撒いている友人が作っていたことがあったので、マネしてみましたよ。ハイ。

初めてその友人から教えてもらったときに、「ラペ?レペ?ペレ?なにそれ?サッカー選手?“千切りにんじん”って言えばイイぢゃんよ」って、内心思ったとかは、絶対に誰にもナイショだよ♪/// ←

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千切りが、万切りくらいに太くなってしまったけども、本当に綺麗な発色である。

切ったらいちごみたいに艶やか。とても食べやすくておいしい。

“京かんざし”

そのネームもヴィジュアルも、品が良くて優美。

京野菜は都内でも手には入るけれど、百貨店やBio c’ Bon あたりまで探しに行かないとなかなかお目にかかれない。

“その地域ならではのもの”って、やっぱり嬉しい。


ところで、【七度狐】という上方の古典落語演目があると前回のnoteの中で少しだけ触れたのですが、この演目、本気で演ったら超大作すぎてだいぶ長い高座になるのです。

なので、途中まででオチをつけて終わらせることにしている場合が多いのですが、そのサゲがざっくり言うと以下の通り。

人を騙していたずらばかりをする狐をとうとう追い詰めたお百姓さん。狐の尻尾をガッツリ掴んで、「よし捕らえたーーーっ!」と思ったがはやい、気づくと畑の真ん中で“大根”を抜いておりました。相も変わらず、やっぱり狐に騙されたままなのでしたーっ。ちゃんちゃんっ♪


自分のことを“大根”だと言い張る真っ赤な人参は、実は、本当に大阪上方からやってきた【七度狐】なのかもしれないなぁ。



・・・食べちゃったけどねっ!!!




金時人参一馬


一馬、大根探しおつかれさまです☆そして、ありがとうございます♪隅から隅まで楽しませていただきましたー!!!わーーーいっ☆








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2021年もまだまだ突っ走ります!
ご参加お待ちしてます☆











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