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雪の初詣@京都・清水寺とフォション・ホテル 川瀬巴水と東山魁夷を思う。
実家の諸事情もあり、2021年の大晦日は京都市内に宿泊し、元旦の早朝に清水寺へと初詣して参りました。大晦日の午後から降り始めた雪は、京都市内でもうっすらと積雪して、早朝の清水寺は川瀬巴水の木版画ばりの見事な雪景色。さすがに、版画ほどには降ってはいませんでしたが。
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経験したくても、なかなか経験できない清水寺の雪景色に年明け早々巡り合えたのは、運が良かったです。
この初詣と並んで楽しめたのが、昨年オープンしたばかりのフォションホテル京都でのホテル・ステイ。フランスの19世紀末から続く、グルメ食品店フォションが、作り上げたホテルだそうです。コンセプトは「FAUCHON Meets Kyoto. Feel Paris.」。
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スーペリア・ツインは、38平米で、ベッド・フロントのソファでも寛げる広さ。そして、食べきれないお菓子と、たくさんのティー・バックが用意されており、ホテルの部屋でゆっくり過ごすにはちょうど良い感じでした。
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初詣後の朝食も、さすがフォション!と言いたくなる、素材の良さを活かした料理でした。トリュフ入りのオムレツもケチャップなしで味わいたくなる感じですが、トマト感の残ったケチャップも旨い!夢中で食べたので写真を撮り忘れましたが。パンの盛り合わせも美味。さすがフォション!(もう一回言っておきます。)
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そして、お約束のマカロン。どの種類もおいしゅうございました。
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レストランから眺める雪の東山も良い感じでした。一番奥の窓の真ん中あたりに見える大屋根は知恩院。清水寺も正面に見えます。東山魁夷が、雪の京都の町家を描いた作品「雪降る」は、ホテル・オークラの一室からの眺めだそうですが、あれを描きたくなった東山魁夷の気持ちも理解できるような気がしました。魁夷の絵に比べると、ずいぶんビルが増えて、町家の瓦屋根が重畳と連なる美しさはかなり損なわれてしまいましたが、東山の気分は偲べるとは思います。
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