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分人とは

かつて、西洋から「個人」="in+dividual" (分けられないもの)という概念が日本に入って来てから僕たちは苦しんでばかりだ。


大好きなあの子といるときのもじもじした自分も、高校の友達と下品な下ネタで大笑いしている自分も、仕事中の真面目な自分も同じ「自分」なのに、僕たちは全く別人の様に振る舞っていることがある。


そんな「自分」は大好きなあの子ともじもじしているときに、高校の友達に街でばったり遭遇すると、どの「自分」を出せば良いかわからなくなり、もじもじしているところを高校の友達に馬鹿にされたり、かといって一緒に下ネタを言えば、大好きなあの子から冷ややかな目で睨まれる。


本当の自分はどれなのか?


ずーっと悩んでいた自分に答えをくれたのは、平野啓一郎先生の『「個人」から「分人」へ』という一冊の本だ。


「個人」は「分人」という更に細かい単位で分けられる。そして、「分人」の集合体が「私」なのだ。


大好きなあの子と話している「分人」はその子とコミュニケーションをとる中で少しずつ、自分の中で大きくなっていく。


この「分人」という概念、それを知っていると知っていないとで、人生が今日から変わった気がしませんかね?


お時間ある方は是非読まれてください。

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