読書大嫌い少女が進んで本を読むようになるまで 第一部

最近、私はよく本を読んでいます。

休日は丸一日優雅にコーヒーでも飲みながら読書に費やしていることもしばしば。

そして、本の面白さに気づいたのもつい最近のことです。

なにせ、大学生になるまでは本を読むことはどちらかというと苦手でしたから。

この記事では、読書大嫌いだった私が、本好きに至るまでの経緯を、自分なりに語っていきたいと思います。

目次

第一章 本嫌いな過去の話

第二章 一冊の本との出会い

第三章 本嫌い克服から本好きになるまで

1.本嫌いな過去の話

私は小学生の時、読書は本当に大嫌いでした。

夏休みになると、読書感想文が必ず宿題に出ていましたが、それを書くのが本当に本当に本当に嫌で、書くのを拒んで泣いていたこともありました。

そして、その頃本は普段全く読んでいなかったので、教科書以外に本を読むのは一年で読書感想文を書くときだけ。

つまり、大嫌いな読書感想文を書くために本はあるものだと思っており、そんな本の事は好きになれるはずがありませんでした。

時に父から、「夏休みは10冊本を読みなさい」と言われた事がありましたが、素直と定評のあった私でも、その指示には頑なに従いませんでした。

中学生になっても、読書嫌いはあまり改善されないままでした。ふと好奇心で本が読みたくなることがありましたが、「古事記」なんていうムツカシイものをなぜかチョイスして挫折し、ハリーポッター、ダレン・シャンなんていう分厚くてシリーズが何冊もあるものを読んでは、途中で挫折してしまっていました。

普通は面白くて読み進めるものを、その当時は

「全部ちゃんと読み切らないと読書したことにならない」

なんていう固定観念を持っていたせいで、

最後までしっかりと読まないといけないという義務感に押しつぶされ、本自体を楽しむことができてなかったなあと今思います。

たまに名言集とか、ホラー系の小話は読んでいました。幕末に活躍された教育者、吉田松陰先生の「覚悟の磨き方」に書いてある名言に助けられながら、受験勉強してた記憶があります。

でもハリー・ポッターのような、ストーリーが長くて分厚い本を読めない私は、読書は向いていない、そういう思いの方が強かったです。

高校受験をするにあたり、本嫌いな私は国語にも苦手意識がありました。

しかし、当時勉強だけが取り柄だった私は何としても苦手を克服したいという気持ちから、国語対策を人一倍しました。何枚もの小説、評論の断片を読んでは問題を解き、結果的に受験で一番点数が良かったのは国語でした。

高校に入ると、私はディベート部に入部しました。

受験勉強で失われたコミュ力を取り戻し、そして本を読むことへの苦手意識を取り除くという、

なかなかに頭が固くてへんてこりんな理由で入部したのを覚えてます。

先輩の巧みな話術を日頃聞いたり、チームで活動する中でコミュ力は回復したものの、

ディベートの資料を集めるための読書は全て新書。政治や議会、安楽死なんていう堅苦しくてムツカシイ本ばかりでしたので、本はまだ好きになれませんでした。

しかし大学受験になると、謎に国語の点数は良かったです。ディベート部で嫌でも日頃文章に接していただけあって、文字の集合を読むことが苦痛ではなくなっていましたね。むしろ楽しんでいたかもしれません。

理系でしたが、国語も二次試験にある大学でしたので、理系科目よりも国語を伸ばして差をつける作戦に出てました。そのおかげでうまく行ったかは判然としてませんが、なんとか合格。大学受験でも、国語が一番点数が良かったです。

そんな感じで、おそらくもとは読書自体に興味はあるのに、ネガティブな固定観念のせいで読書が嫌いだと思い込んでいたり、純粋に読者を楽しむことを知らなかったんだと思います。

長くなりすぎたので、第二章はまた別に投稿します。



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