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「なりたい自分」 by きたとうま

子どもの頃の夢を覚えていますか?
その夢はどのくらい叶いましたか?


なりたかった自分と今の自分。
その差はどこで生まれたんだろう。

そういうことを今日は書こうと思う。

きっと誰もが理想の生き方を抱いて過ごしている。
将来の夢、とまではいかなくても小さな、こんな自分になりたいという感覚は皆持っているだろう。

例えば、笑顔が多い人になりたいとか。
落ちてるゴミを拾うような自分になりたいとか。
元気に過ごしたいとか。


理想通りに生きているだろうか。
僕はできていない。


大雑把な夢とかはあったけど、なかなか実を結ぶのは大変みたいだ。
手を挙げる勇気を持つとか、優しい人になるとか、毎日何かするとか、そんな理想の人間性とも少し違った自分がいる。


人と比べる世界で建てた目標は、結果が他人依存だから理想通りにいかないこともある。
でも、自分のこだわりの中で理想通りになってないのは何故だろう。


スマホやyoutubeで簡単に知りたいことが調べられる昨今。
夢や目標ができたときに、最短距離を見つけることが容易くなっている。

作りたいものを作る方法。
なりたいものになる方法。

方法がたくさん転がっている。
何事も上達するスピード感が昔とは違う。
「なりたい自分になりやすい」のだ。
時代と共にそれは加速していく。

時間対効果のコスパが良い。
無駄が少ない。

言い換えると
「なりたい自分以外が見えづらい」。

見たいものだけが見える世界では自分を変えることができない。
いつでも自分を変えてきたのは、予想外の出来事だ。「なりたい自分以外の情報」が今の自分を作っている。

それが完全になくなってしまったら?
時代が進み、なりたい自分になるための完璧な情報だけを知ることができたら、理想の自分にかんたんになれたなら、
僕らはなりたい自分にしかなれない。


理想通りに生きているだろうか。
僕はできていない。
でも、それでいい。

理想を追うときに、視界の端にあった無駄なこと。
そんなやつらも自分を作る。
なりたい自分にならなくていい。
求めていなかったものが、新しい自分を作っていく。

知りたいことと、たまたま知ったこと。
どっちも大事なんだ。

理想とは違う、今の自分とも違う、奥行きのある自分。

知りたいことを知ろう。
そうじゃないことも知ろう。

そうすれば、僕らはもっともっと素敵になれる。
なりたい自分より、もっといい自分になれる。
そんな気がする。

Rain after Frogs. Dr.きたとうま



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