たくみん

前田拓海です。大阪に住む大学生です。長期インターン中。アニメ鑑賞、音楽鑑賞、文章を書く…

たくみん

前田拓海です。大阪に住む大学生です。長期インターン中。アニメ鑑賞、音楽鑑賞、文章を書くこと、朗読、いろいろ好きです。 ハーメルン https://syosetu.org/user/351176/ なろう https://mypage.syosetu.com/2177024/

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個性因果律 第1話

第1話 初めての終末 はあ、はあ、はあ……。 寝覚めの悪い目覚めだった。 何か電撃のような衝撃が身体を駆け巡った。 それで目が覚めたのだ。 この感覚には覚えがあった。 ワン・フォー・オール。先代の人たちの“個性”。その一つがまた、目醒めようとしているのか。 それを実感した時、今度身体を駆け巡ったのは、紛れもなく、恐怖だった。 やばい気がする。  ただそれ以上は何も言えない。 根拠のないことだし、それに、言ってしまった瞬間、後戻りができなくなるような気がした。 

    • 個性因果律 プロローグ

      プロローグ 世界総人口の八割が何らかの特異体質である超人社会となった現在。生まれ持った超常的な力“個性”を悪用する犯罪者・敵〈ヴィラン〉が増加の一途をたどる中、同じく“個性”を持つ者たちが“ヒーロー”として敵〈ヴィラン〉や災害に立ち向かい、人々を救ける社会が確立されていた。 その夜、僕・緑谷出久は、夢を見た。 「違う。そんなつもりじゃないんだ。行かないでくれ。離れていかないでくれ」 この手は青く、両親に差し伸べても抱き締めてはもらえず、友人に差し伸べても離れられ、想い

      • 「旅」という言葉を意識し始めたのは、小学生の頃でした。幼稚園児の頃は「関口知宏の鉄道の旅」を見ていましたし、ちょうど小学生に入るか入らないかくらいの頃からずっと、今の今まで『ポケットモンスター』を見続けていています。当時のシリーズは『ダイヤモンド&パール』で、主人公サトシがシンオウ地方を仲間と共に旅するという内容でした。だから幼稚園児の頃から、「旅」とは「出会いと別れ」の繰り返しなのだということを学んでいました。そして、ずっと続くものなのだと。一つの旅が終わっても、また新しい

        • アニメ『地球外少年少女』感想

          こんにちは。たくみんです。 さて、遅れに遅れました。申し訳ありません。 アニメ『地球外少年少女』の感想を語っていきたいと思います。 皆さんは、世界の在り方を知っていますか。 ちなみに自分は知っています。というか、それは少し言い過ぎかもしれなくて、ただこうなんだろうなという仮説は持っています。いや、数字でも言語でも説明できないのだから、仮説ですらないかもしれませんが、仮に仮説としましょう。 では、何の専門知識もない自分がどうやってその仮説を導き出したのか。 それは、よくわかり

        個性因果律 第1話

          “愛”と“幸せ”について

          みなさん、突然ですが、“愛”と“幸せ”ってどちらの方があなたにとって大切ですか? 今回はそれぞれの言葉の定義について追求はしません。 みなさん、想像してみてください。 愛する我が子が何者かによって殺されたとしましょう。 あなたは深く悲しんだ。なぜなら我が子はあなたの“愛”そのものだったから。だからこそ犯人を憎んだ。 そして“愛”のために復讐に燃え、やり遂げたとしましょう。 復讐を遂げ、歩いていると、話しながら笑い合って歩いている家族とすれ違いました。別に家族じゃな

          “愛”と“幸せ”について

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第1話

          第1話 意志 自己否定存在。 いつからだろうか、僕の中に“彼女”が現れたのは。 あらゆる考え、あらゆる思い、あらゆる願い、あらゆる自分を、否定するためだけに存在する“彼女”。 あらゆる視点、あらゆる価値観を以って、否定する。否殺し(いなごろし)。 彼女はもしかしたら否殺(ひさつ)隊の一味なのかもしれない(漫画に出てくる組織)。 最初に言っておくが、“自己否定”と“自己犠牲”は全く違う。“自己否定”の方は、“自己否定”そのものが目的だ。現に“彼女”は、ありとあらゆる

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第1話

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第2話

          第2話 幸せ 私は、天才なんだ。 私がいなくなれば、どれだけの損失が待っていると思ってる。 立場を弁えろよ。 私が力を使えば、お前ら組織一つ分くらい余裕で潰せるんだよ。 絶対に、絶対に、絶対に、ぶっ潰してやる!! 天才か。たしかに君の貢献がなければ今の組織はないだろう。だから、今までは目を瞑っていた。 しかし、年々君の稼働率が減っていた。昔は完全無欠だったが、ミスをするようになった。 それと同時に科学が発展し、他のメンバーも育ってきてくれた。 時代が移ろう中

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第2話

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第3話

          第3話 再会(出会い) 「お前、私と会うつもりなの?」 「うん」 「なぜ?今こうして話しているじゃない?」 「あなたは、本当に姉さんなのか?あなたは一体何者だ?」 「それはお前自身が一番よく知っているでしょ?」 「僕の姉であり、僕の自己否定存在。僕を否定するためだけに生まれた、僕の天敵」 「相手をよく知っていないと、“天敵”なんて言葉は出てこない。その言葉が出てくるということは、私をよく知っているということよ」 「姉……さん、今日はよく喋るんだな」 「私はシ

          姉弟(僕ら)の意志と幸せの在処 第3話

          はじめまして。

          改めまして。前田拓海と申します。 お気軽に「たくみん」と呼んでください。 自分は文章を書くのが好きです。自分の文章を読むのも結構好きです。だから、誰かに読んでもらって、共感してもらったり、楽しんでもらったりすると、とても嬉しいです。 自己紹介自己紹介と言っても、自分の何を、何から何まで紹介すれば良いのでしょうか。 名前とか住まいとか?年齢とか職業とか? では、その辺りから紹介していきましょうか。 名前は前田拓海。2000年12月9日生まれ、21歳です。奈良県生まれ奈良県育

          はじめまして。

          まちと人の絆

          「お連れしましょうか。この町の願いが叶う場所に」 僕は、「町」と聞けば「家族」という言葉を連想する。『CLANNAD』という作品に出てくるものだ。人が居れば町は育つ。人が町を愛せば、きっと町も人を愛してくれる。奇跡の一つや二つ、叶えてくれるかもしれない。 しかし、逆に言えば、叶う「奇跡」という言葉には、町一つ分破壊できるだけの威力さえ内包しているのかもしれなかった。 原子爆弾。町と人々を消し炭にするための爆弾だ。これを開発するために、世界中の様々な分野の科学者や技術者が

          まちと人の絆