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人の気持ちを見える化したい。-基準があるから理解できる-

ある時、街を歩いていると、こんな話題になった。
「目的地まであと6分、時間以外でこれ表せる?」
みんなで考えてみることにした。
200歩くらい歩く距離?
足が少しピリッと来るまで?

時間は目には見えない。
だからこそ人によって色んな時間の示し方がある事に気付いた。
普段は6分という数値を何も意識せずに使っているけれど、この共通認識はどうやって生まれたのか?

そのヒントはお金にあると思った。
元々お金は物々交換でモノとモノとの価値を比べられない時、基準となる手段として誕生した。

時間もきっと同じ。
みんなが同じように感じ、同じように過ごせるように基準を設けたのではないかと思う。

人間は目に見えないものをカタチにして、周りの人と共通認識を生んでいったのではないか。
そんなことを思った。

そしてもう1つ、今なお目に見えないもので、基準も何もない存在に気付いた。

それは"気持ち"

物の価値も時間の流れも本来はカタチで表す事が出来ないもの。
それでもカタチを見出してみんなに分かるようにした。

人の内面や心の内側も出来るんじゃないだろうか?
気持ちが見えない事で起こるトラブルはたくさんある。


職場での誤解の話を聞いた事がある。
営業に勤しむAさん。
毎日外回りをたくさんする。
たまに会社に帰って疲れているけれど残りの業務をこなす。
大変だけれど充実している感覚を持っていた。

でもある日、Aさんは周りから仕事を溜め込んでいないか?と心配されてしまう。
原因は周りの人が見るAさんはいつも会社に居ない、居る時には疲れた顔で作業をしている。
といったもの。


見えない、わからない、だから誤解を生んで、事実じゃないことを信じてしまう。
多くの人がわからない所は空想で埋めようとするとも同じように聞いた。

そうして本人の意識と周りの認識が離れていく。
その積み重ねがいつか悲劇を起こしてしまう前に、しっかりとお互いを知ること、伝え合うことが大切だと思う。

そうした気持ちを見える化する"基準"が今こそ必要だと思う。

その基準の発明に向けてフィンランドの教育方法が1つのヒントになるかもしれないと思った。

フィンランドでは幼少期から自分の意思表示を促す取り組みがされており、1日のはじまりに今日の感情をシールで示すというものがある。

(写真を無断で使えるのかわからなかったので手書きのイメージで紹介。)

これによって周りの人も自分も今の感情を理解して、感情に合わせた対応をする。

もっと仕事に応用すると感情だけでなく今やっている仕事や目的意識などを共有できていると良いかもしれない。

人の感情や行動の指針が見えてくればそれに合わせたより良いコミュニケーションが行えるのではないかとも考える。
良いものは積極的に取り入れたい。

人はこれまで目に見えてこなかったモノ同士の価値や時間の流れを見えるカタチに発明してきた。
次に必要な発明は"気持ちの見える化"ではないだろうか。

ライ

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