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自分を見つめなおしたRAHA KENYAでの奮闘記

皆さん、こんにちは!
RAHA KENYAインターン生の金田 梨沙(@ri_sa51)です。

2023年2月からケニアでインターン生としてRAHA KENYAにジョインさせていただいておりましたが、8月上旬に卒業いたしました。

11月からのオンラインインターンを含めると約9か月間、今までにないほど濃い期間を過ごさせていただきました。

ケニアでは、製作・ゲストハウス・ケニアでの商品販売・現地プログラムなど、たくさんの事業に関わらせていただきました。
綴りたい事はたくさんあるのですが、今回はRAHA KENYAメンバーとして奮闘していく中で生じた私の内面の変化についてお伝えさせていただければと思います。

まだ何者でもない私ですが、私のRAHA KENYAでの日々が読んでくださるどなたかの「一歩踏み出すきっかけ」となりますように。


何もない自分への不安

今まで、いわゆる「優等生」「いい子ちゃん」として生きてきました。勉強でも部活でも大人に言われたことをある程度こなし、怒られることもなく、大体いい成績が取れるような、そんな人生でした。

言われたことを言われた通りやり、周りが求める「良い子ちゃんの自分」を無意識に演じて生きてきましたが、大学3年生目前になり、就活を始めるタイミングで「もしかして、自分って何もできないのでは…?」と思い悩むようになりました。

高校までは勉強と部活を人並みに頑張っているだけだったし、大学生では1年生になる直前から新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、制限される日々を過ごしていました。

そんなふうに生きてきた私は、特にやりたいことも思い浮かばず、自慢できるようなスキルもないので、周りの友人のように就活などの次のステップに踏み出すことがなかなかできませんでした。

そんな時にRAHA KENYAでのインターンができることを知り、アフリカ布やアフリカが大好きな私はすぐに問い合わせをしました。
インターンについてリエさんに直接お話を伺いたく、POPUPにも足を運びました。
「うちは中途半端な気持ちだと何もつかめないよ」という言葉を聞き、自分を変えるためにも本気になろうと決心しました。

たまたま東京にいる日にPOPUPがあると知り足を運びました。
お知らせツイートのブックマークが今でも残っています!

念願のケニア!でもうまくいかない日々

1か月間のオンラインインターンを何とか乗り越えて、大学の休みに入る2月からケニアでのインターンが始まりました。

元々大学でスワヒリ語を専攻していることもあり、長期間ケニアにいられることだけでもワクワクしていました。
そして、オンラインインターン中に遠隔でお仕事を教えてくださったり、悩みを聞いてくださったり、アドバイスをくださったりした皆さんとお会いできることにとってもウキウキしていました。

ケニアに来て初めてのお休みの日!
マサイシュカワンピースを着てお出かけしてこんなに元気がもらえるんだ!と感動しました。

インターンを初めて1か月間は特に壁にもぶつからず、今までの私のように言われたことをこなして過ごしていました。

ですが2か月目に入ったころ、業務量が増えたり、責任のより大きな新しいお仕事を任せていただくようになりました。いろんなお仕事をさせていただけることが嬉しくて、自分のキャパを完全に超えたことをしようとしていました。
でも、今まで周りに迷惑をかけないように、いい子でいようと思っていた私は「できません」が言えませんでした。

今までそんな経験をしたことがほとんどなかった私は「できないなら自分が1人でオーバーワークすればいいや」という思考になってしまいました。
1つのお仕事に気を取られていて、本来やるべきタスクを忘れてしまい、結果的に皆さんにご迷惑をかけることもありました。

仕事を任せていただけることが嬉しかったし、一度「できる」と言ったことを撤回することも自分のプライドが許さず、自分にも周りにも悪影響を与えてしまいました。

1人でやっているわけではない

自分のキャパ以上の仕事を引き受けてしまう

時間内に終わらず、1人でオーバーワークする

しっかり休めていないので翌日のパフォーマンスが下がる

本来の力を発揮できず、1日にできる仕事量が減っていく

というような負のループに陥ってしまい、自分でもどうしたらいいか分からなくなってしまいました。そんな時リエさんとの1on1があり、こんなことを言っていただきました。

「仕事は1人でやっているわけではなく、チームでやっているんだよ。
特にRAHA KENYAは少人数でやっているから、適当に仕事をしたら悪影響がチーム全体にまで広がってしまう。
だからこそ1人1人が責任を持って仕事しないといけない。
今のリサさんは責任を持って仕事できてるかな?」

今まで私は「自分が頑張ればなんとかなる」という考えで生きてきました。そして「自分なんて…」と思っていたので、自分が周りに与える影響についてなんて全く考えたことがありませんでした。

そして、「責任を持つ」ということは時間をかけてでも自分1人で仕事を終わらせることではなく、「やるべきことをチームで効率的に終わらせられるようにすること」だと学びました。
自分のキャパを越えてしまったら、周りの助けや力を借りながらやる方がチームにとっては良いということをようやく理解することができました。

この経験から、独りよがりで仕事をしていてもチームでいい仕事をすることはできないということを学びました。

それと同時に、チームの一員として働いていることを自覚したことで、自分まで強くなったように感じることができました。今まで苦手だった新しいことにチャレンジすることも、だんだん怖くなくなりました。

RAHA KENYAにいる自分は最強になったみたいな気持ちでした。

最高に素敵な皆さんとの1枚。
製作に携わったアイテムを皆さんと着られて幸せでした!

特別なものを持っていない自分

RAHA KENYAでのインターンでもう一つ、自分の価値観が大きく変わりました。
それは「たとえ特別なものを持っていない自分でも、必要とされる人になれる」ということです。

今まで、「特別秀でた才能やスキルがない自分は、きっと誰にも必要とされることはないんだろう」と考えていました。
RAHA KENYAメンバーを見てみると、

  • 人を惹きつける力があって、どんな人にもエネルギーを与えられる唯一無二の魅力を持ったリエさん

  • どんなに忙しくても全ての仕事を責任を持ってやり切り、冷静なアドバイスをくださるナミホさん

  • 周りの人にも笑顔が伝染するような雰囲気を持っていて、編集スキルがずば抜けているミズホさん

こんなふうに憧れるほど魅力的な皆さんばかりで、何もないただの大学生の自分と比較して落ち込むこともたくさんありました。

自分は魅力も才能もスキルもないのに、仕事でもミスをしてしまって、何にもいいところなんてないんだ…と落ち込む日々を送っていました。

何もない自分にもできること

このことについてもリエさんとの1on1で相談しました(リエさんとの1on1は私の人生相談タイムにもなっていました笑)。その時にこんなお言葉をいただきました。

「最初から特別な人になろうなんて難しいこと。
特別なことじゃなくて自分でもできることに真剣に取り組むことで、だんだん特別な存在になっていけるんじゃない?」

そんなふうに考えたことが今までなかったので、まさに目から鱗でした。
そのお言葉をいただいた後は、
「きっとRAHA KENYAメンバーの誰でもできる仕事だろうけど、完璧にやり遂げて『リサさんに任せてよかった!』と思っていただけるように頑張ろう!」
と考えられるようになりました。

そこからは、上記のような考えを持ちながら、特に製作のお仕事を進めることができました。その結果、納期通りにアイテムを製作・検品でき、たくさんのお客様に商品を手に取っていただき、売上インパクトも生むことができました。

この経験から、何の特別なスキルも経験もない自分だけど、自分でもできることを頑張ったら大事な歯車の1個になれるんだ!ということを実感することができました。

今まで自己肯定感が低く、何をしても自信がなかった自分が、RAHA KENYAメンバーとして歯車を回せている!と実感したことで、少しだけ自分の存在を認めることができました。
22年間生きてきて初めての経験で、私にとっては大きな大きな1歩でした。

チャックに不備がありダメ元でHydonに修正依頼したら直してくれました!すごすぎる…!

RAHA KENYAで見つけた新しい自分

今まで日本で学生しかやったことのなかった自分が、RAHA KENYAメンバーとして海外・ケニアでお仕事をしてみて、たくさんの新しい自分や感情を見つけることができました。

  • 何もない自分だからこそできることは意外とたくさんある。

  • チームで何かをやり遂げることはとても楽しい。

  • 文化もバックグラウンドも言語も、何もかも違うケニアのテイラーさんたちと納得いくアイテムを作ったときの達成感はすごい。

  • 自分たちが愛しいと思うアイテムをお客様も同じように感じてくださり、購入していただけることは言葉に表せないほど嬉しい。

ここに書ききれないほど、まだ言語化できないほどの、たくさんの新しい自分や感情に出会わせていただき、貴重な経験をさせていただきました。

特別なものを何一つ持っていない自分のことを、今まで全く好きになれませんでした。自分にないものを持っている周りの方々が眩しくて、自分をどんどん嫌いにさえなっていました。

でも、RAHA KENYAで働かせていただいたことで、特別なことができなくても、自分でもできることをすればチームの役に立てるということを実感することができました。
主役になれなくても、1人では輝けない脇役でも、チームの一員としてできることはたくさんあるんだ!と気づき、少しだけ自分のことを肯定できるようになりました。

これからは、アフリカや海外の人と協力しながら良いものや経験、たくさんの方の笑顔などを作り出せるような人になれるように、日本での就職活動や大学生活に励んでいきたいと思います。

まだまだ先のことはほとんど決まっていませんが、RAHA KENYAでの経験を生かして、特別でなくても誰かの役に立てる人になれるように、一回りも二回りも素敵な人になれるように、もがき続けていきます。

田舎体験でいつも温かく迎えてくれたヘンリーとの1枚。
こんなふうに笑顔を作れる人になりたいなと思わせてくれました。

最後に

ただの大学生の私を信じてたくさんの責任あるお仕事を任せてくださり、悩んだときには親身になって話を聞いてくださり、厳しくも愛のあるアドバイスをたくさんくださったリエさん(@KawanoYOME
リエさんの前では何度も涙を流し、自分の弱い部分も嫌な部分も全てさらけ出していました。それでも見捨てず、真剣に向き合ってくださりました。

どれだけ忙しくても目の前のことに手を抜かず全力で取り組み、それでいて周りにも気を配ることのできるナミホさん(@Namiho73)
私が検品に追われて何もできず涙してしまったときも、冷静にこれからどうするべきかについて考えてくださり、励ましてくださりました。

柔らかい雰囲気で、いつでも周りの皆さんを明るくしてくださったミズホさん(@mizuho____97)
考え方も行動も正反対で、私にないものばかりを持っているミズホさんからたくさんのことを学ばせていただき、私もこうなりたい!と思わせてくださりました。

私のどんな悩みにも親身に耳を傾けてくださり、新しい解決策を提示してくださったクニさん(@KKawano5)
私が思いつきもしなかった考え方を持っていて、こういう発想もあるんだ!と日々学びの連続でした。

どんなにしんどい時でも、いつも変わらず笑顔をくれたじゅあちゃん。
じゅあちゃんの声や仕草、表情は人を無条件に幸せにする力があるなと思います。いつも笑顔と癒しをくれました。

ケニア料理を作ったり、たくさんお話ししてくれたりして、母のように私を温かく迎えてくれたダイアナ。たくさんの愛と笑顔と元気をくれました。

河野家の皆さんの温かさに支えられて、自分を見つめなおし、ここまで走り切ることができました。
本当にありがとうございました!

大好きな河野家の皆さん!インターンできて幸せでした。

そして、

RAHA KENYAを素敵だと思い、SNSを見てくださったり、POPUPに足を運んでくださったり、アイテムをご購入してくださったりしたお客様

現地プログラムやゲストハウスでケニアに来てくださり、直接笑顔を見せてくださった皆さま

たくさんの難しいお願いも実現してくれて、とても素敵なアイテムを一緒に作り上げてくれたHydonやDominicをはじめとした工場の皆さん

田舎体験プログラムでいつでも私たちを温かく迎えてくださったヘンリーやママさんたち

本当に本当にありがとうございました!

最後にあるスワヒリ語のことわざを紹介させていただきます。

Milima haikutani, lakini binadamu hukutana.
「山は出会わないが、人は出会うものだ」

山は動けないから出会えないけど人はそうじゃない。
もっともっと成長して、またいつかお会いできることを楽しみに日々奮闘し続けたいと思います。

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!ここで出会ってくださった皆さま全員が大好きです!!

▼RAHA KENYAでは随時インターンシップを募集しております。
ご興味のある方は、是非一度こちらのnoteをお読みください。

▼Risaさんのインターン開始当初のnoteはこちら