🏃‍♂️３２年ぶりに日本記録を更新した佐藤拳太郎は、僕の高校陸上部の後輩だ！

ラグマスターPikaichi

2023年8月21日 06:37

皆さんこんにちは、ラグマスター（ラグハウスの親方）のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます！！

世界陸上の４００メートル予選で日本新記録を出した佐藤拳太郎君は、僕が所属していた高校陸上部の後輩だ！という事で、拳太郎君のニュースとラグマスターの高校１年生当時の陸上部の事を振り返っみました。

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ラグマスターが、高校時代の部活動を振り返る

佐藤拳太郎君の活躍を目にして、自分の高校一年生当時の陸上部時代の事を振り返ってみた。拳太郎君と僕が通っていた高校は埼玉県の西部地区に有る男女共学の普通科Ｔ高校だ。僕が高校生だった時、陸上部は伝統が有る強豪校だった。

先輩たちのパワハラと悪い伝統

当時の部活動は前時代的で、とにかく酷い物だった！先輩たちのパワハラも限度を超えた物ばかりだったし、Ｔ高校陸上部に続いていた伝統も最悪だった。拳太郎君が通っていたころには、それらの古くて悪い伝統は無かったはずだ。

中三で１５歳、当時は紅顔の美少年で髪の毛もふさふさだったラグマスターが、この高校を選んだのには理由が有った。中学校時代の陸上部の先輩が、この陸上部で活躍しているのを雑誌で読んで知っていたからだ。この高校の陸上部には長い伝統が有り、インターハイで優勝する選手を輩出していたし、高校駅伝でも全国大会に何度か出場もしていたのだ。

胸を躍らせて陸上部の門戸を叩いたはずだったが・・・
正式に入部が決まると、先ず５分刈りの強要。そして１年生は奴隷、２年生は人間、３年生は神様だと訓示され、先輩たちの言う事になに一つの反論も許されない最悪の暗黒世界だったのだ。

Bad Tradition①トンボ掛け

朝、昼と練習の前後に一日４回のトンボ掛けが義務付けられていた。まず朝に早出して授業前にトンボ掛け３０分、昼休みに３０分、練習前に３０分、練習後は先輩が「終わっていいぞ」と言うまでトンボ掛け。

炎天下の夏などは、練習前のトンボ掛けで体力が消耗して練習にならないし、冬は練習後の寒風の中で風邪をひくし、とにかく大変な作業だった。

しかも、この最後の練習後のトンボ掛けが曲者だった、先輩が「終わっていいぞ」と言うまで続けなければならないからだ。時々練習後にマッサージを受け、そのまま気持ちよくて寝てしまう先輩たちがいるのだ。マッサージするのも大概一年生、先輩を起こすわけにもいかずに延々マッサージを続けなければならないし、グランドでトンボ掛けしている一年生もやめるわけにはいかないのだ。このため練習後に一時間以上もトンボ掛けを続けることも良くあったものだ。

グランド整備がなっていないから、捻挫したとか、足首をひねっただとか文句をつける先輩たちがいるのだが、俺に言わせればそれはグランドのせいじゃないのだ、そもそもけがをする奴が間抜けなのだ。しかも弱いやつに限ってグズグズ言うのだ。そうゆう奴らはオールウェザーのトラックを走ったって捻挫するに決まっているのだ！

Bad Tradition②練習中の水分補給禁止

一年生だけは練習中の水分補給が禁止という、ひどい規則が有った。これでよくもまあ、倒れる生徒や救急車で運ばれた部員がいなかったものだと本当に思う。

水分補給と言ったって、今のようにスポーツドリンクや経口補水液があったわけじゃない。ただ部室横の流し台に並んだ水道の蛇口から水を飲むだけだが、これを禁止するなんていじめ、パワハラ以外の何物でもないよな！

この当時、アメリカではゲータレードがスポーツ選手の間で愛用され、化学的なトレーニングが確立していたというのに。日本は酷いね、きちんと水分を補給させて、きちんとトレーニングをすれば世界に通用する選手ももっと生まれていただろうし。

ポカリスウェットが誕生するのもこの４年ほど先の事なのだが、新鋭の私立高校や科学的なトレーニングメニューを立てている公立高校では、粉末のゲータレードなどをウォータージャグに入れて生徒に給水していたものだ。

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スポーツドリンクの草分け🌎米国フロリダ大学🐊で開発された

Bad Tradition③先輩やOBへの挨拶

朝昼晩、どこであっても大声で挨拶しなければならないのだ。なんと表現すれば良いのか分からないのだが、「ウオゥッス」文字に表すとこんな感じだ。元は「おはようございます」だったのだろうが、それがいつの間にか「ウオゥッス」に変化していったのだろう。

とにかく大きな声で、どこでもだ！たとえ電車やバスの中でも、駅のホームや人込みの中でもだ。先輩たちは驚かないが、周りにいる一般人は皆びっくりするのだ。

先輩の中には「学校外では恥ずかしいから挨拶するな」と言う人が多いのだが、部長のOさんはそれを許さない。こうなって来ると、こっちも意地だ。わざと後ろから急に大きい声で挨拶してびっくりさせたり、異性と話している先輩にわざわざ近づいて行って挨拶したりよくしたものだ。

Bad Tradition④意味のない正座反省会

一年の内に何回か、正座反省会をさせられるのだ。狭くて臭い男子陸上部の部室に１年生を正座させて目をつぶらせる。ドアと窓は閉めきっていて、息が詰まりそうになって来る。

トンボ掛けがなってないとか、挨拶の仕方が悪いとか、用具の整理がなってないとか、とにかくいちゃもんをつけて反省しろと言われるのだ。その時間ときたら１時間以上だ、よくもまあこんなにクダラナイことを並べ続けられるもんだな馬鹿どもがと、心の中で罵っていた物だ。

しばらくすると、足がしびれて痛くなってくる。なので足を組み替えたり、動かして何とかしようと思うのだが、「動くな、じっとしていろ」の声が。なるべく早く終わらせたいので、痛いのをじっと我慢し「早く終われ早く終われ」とそれだけ考えるようになってくるのだ。つまりは先輩の言ってる事など頭の中に入ってこないから、こんな事を長時間したってなんの意味もないのだ！

一番最悪だった正座反省会は、駅伝大会を翌日に控えた時にされた時だ。明日走らなければならないのに前日の正座、足に良いわけないよね、誰が考えたってわかるじゃねえか馬鹿どもが！

同級生その後の人生

上の画像は県大会で総合優勝した時に三年生だけで撮った記念写真です。この７か月後に高校を卒業して、それぞれの進路を歩んでいくのでした。

ラグマスターは自動車メーカーに入社するも、９か月で退社、それ以来ラグハウス一筋。

ある者は競輪学校に入学し競輪選手になり、首切りに有った後はガードマンに転職。

ある者は地方自治体の公務員になったのに、その後退職し何故か反社会的勢力の構成員に、その後行方知れず。

ある者は日大のアメリカンフットボールに入部、卒業後は会社員に。

ある者は大学に進学し、その後地方公務員になり出世して、無事退職。

ある者は大学に進学し、箱根駅伝を走り、卒業後は公務員になり、走る事と結婚し未だに独身。

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