見出し画像

【イタリア郵貯】①Postepay 口座開設


郵貯口座

はじめに

以前公開していた2021年4月の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし個人の経験をまとめた事項であり
イタリアでは
様々な規律が頻繁に変更されるので、
最新の情報は
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。



Postepayとは

Postepayは、
Poste Italiane(イタリア郵便)が運営する口座サービス。
所謂、郵貯である。


Postepayの種類

ポストペイにはいくつか種類があり、
月額手数料の有無や付随する機能が異なる。
一般的に普及しているのは、

  • 給与や年金の受け取り

  • プリペイド機能によるカード決済

  • 他者への送金

等が可能なPostepay Evolutionだと思われる。

イタリア郵便 公式HP:
Postepay 各種詳細
Postepay Evolution 詳細

ここでは、被雇用者による
Postepay Evolutionの申し込み方法を紹介する。

※事業主や無職の場合は、各自で情報をご確認下さい。


カード発行の流れ

実は2019年にも1度、
このカードを申し込もうとしていた。
(が、滞在許可が期限切れ/更新中だった為、断念)
その時は郵便局窓口で直接情報入力をする方法だったが、
現在は窓口手続きではなくオンライン申請である。

  1. イタリア郵便HP(下記リンク)でオンライン登録(PosteID)

  2. 窓口でカード番号を登録、カードを受け取る

イタリア郵便 カスタマーサービス:フリーダイヤル一覧


オンライン登録(PosteID)

イタリア郵便の登録ページ から、
PosteIDという
アカウントのオンライン登録を済ませる。

入力事項

  • 氏名

  • 税務番号(コディチェ・フィスカーレ)

  • 出生地

  • 誕生日

  • メールアドレス

  • 携帯電話番号

  • パスワード設定

  • 個人情報取り扱いの了承

入力したメールアドレスと携帯電話番号に
即時暗証番号が届くので、
それを登録ページに入力する。

パスワード設定

  • 8~16文字

  • 大文字と小文字の両方

  • 数字

  • 記号(. % ! 等)

を含む必要がある。

登録が完了すると
マイページ からログイン可能。
ユーザーネームは登録メールアドレスなので、間違えないように。


登録後、郵便局の窓口へ

オンラインでアカウントを作成した後
郵便局の窓口へ行き、
登録データ(PosteID)にカード番号を登録してもらう。
手続きには、少々複雑な問答が含まれる。


窓口での必要書類

  • イタリア政府発行の身分証明書(Permesso di soggiorno、Carta d'Identità、Tessera saniariaなど)

  • Codice Fiscale(税務番号)

  • 前年度の給与総額

CIE(電子身分証明書) か
Tessera sanitaria(保険証) であれば、
裏面のバーコードから税務番号が読み取れるので
滞在許可証よりも簡単。
給与総額は、証明書でなくてもメモで構わない。

2019年に申し込めなかったのは、
身分証明書としていたのが
Permesso di soggiorno(滞在許可証)だったが、
当時はCIEを所有していなかった事、
滞在許可更新手続き中で
Permesso、Tessera sanitaria共に期限が切れていた
事により、
登録申請が不可だった。
注意が必要である。


窓口での登録の流れ

窓口で
『Postepy Evolutionを申し込みたい』と伝えると、

  • 身分証明書の掲示

  • 現住所

  • 連絡先携帯電話番号

  • 専門(肩書き)

等を質問(画面入力)される。
専門は「Studente(学生)」などもあるが、
筆者の場合、「Dipendente(被雇用者)」。
職種内容、勤務先についても入力が必要だが、

  • Cameriera(ウェイトレス)

  • 勤務先のレストラン名

で構わない。
その際に、前年度給与総額も質問される。
これは不審な支出、引き出し等を発見する為の目安なので、
別の銀行口座をメインとして
Postepayをほとんど利用しなくても特に問題無い。

個人情報の入力が完了すると、
窓口の奥で保管されている
新規郵貯カードのカード番号(口座番号)を
データ(PosteID)に登録してもらえる。


初期費用

初期費用として、
郵便局窓口その場で23ユーロ(2021年当時は20ユーロ)を支払う。
そこから

  • 口座開設、カード発行費:5ユーロ

  • カード年間維持費:12ユーロ 15ユーロ(2023年1月~)

が引かれ、初期口座残高は3ユーロとなる。
最少入金額は 15ユーロ 18ユーロ。

年間維持費は、
毎年、口座開設月前後に一括で引き落とされる。

カードの種類によって初期費用は異なる為、
イタリア郵便の公式HPから各自ご確認ください。

イタリア郵便 公式HP:
Postepay 各種詳細


カードとPINコード

署名や支払い等全ての手続きが完了すると、

  • カードが入っている封筒

  • PINコードが入っている封筒

  • 利用規約

の3種類を渡される。

カード

登録したカードは、そのまま窓口で受け取る。

カードは、用紙に貼り付いて封入

PINコード

PINコード(5桁の数字)は、 封印シールを擦って確認

このPINコードは、
ATMでの引き出しやカード決済時に必要。

筆者より以前の申請では、

  • 全ての手続きは窓口で直接(オンライン登録無し)

  • カードとPINコードは自宅郵送

だったようだが、
現在はオンライン登録後、窓口で受け取るシステムである。


各種手数料

現金引き出し

  • 郵便局ATM:無料

  • 郵便局窓口:1ユーロ

  • イタリア国内一般銀行ATM、ユーロ通貨圏ATM:2ユーロ

  • 非ユーロ通貨圏ATM:5ユーロ+引き出し額の1,10%

支払い

  • ほぼ全てのオンライン決済:無料

  • 非ユーロ通貨圏:決済額の1,10%

入、送金

  • アプリから一般送金:1ユーロ

  • アプリ、ネット、窓口から郵貯同士送金:0,50ユーロ

  • 郵便局窓口にて一般送金:3,50ユーロ

  • P2P送金:無料

イタリア郵便 公式HP:
Postepay Evoution:Scopri di più


Postepay Evoutionはプリペイド機能のカードである為、
残高以上の額で利用する事は出来ない。
その他の詳細については、
各自イタリア郵便HPをご確認下さい。



在イタリア日本国大使館(ローマ)
在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
イタリア政府 公式サイト
イタリア警察 公式サイト
イタリア郵便 公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。

▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」


【イタリア郵貯】目次

① Postepay 口座開設  ←今ここ。
② 管理アプリ(PP)
③ 伊政府キャッシュバック参加・確認・結果・払い戻し
④ 口座振り込みの方法
⑤ PPアプリでの送金方法
⑥ P2P送金

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?