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夢で見た人を次の日殴るまで

シリーズ・現代川柳と短文 066
(写真でラジオポトフ川柳154)

 初めて人を殴る人、の身体はおもしろい。殴り慣れていないのである。逆に「人を殴り慣れている身体」もある。北野武の映画の登場人物がそうだ。殴ることだけでなく、拳銃の構え方や、あるいは暴力行為以外の日常的なふるまいにも、彼らは慣れている(ように見える)。つまり「お決まりの描写」の外し方を知っているということだろう。

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